どこまで伸びるか?

この段階での模擬試験の合格可能性はあまり意味がない、といつも思います。

むしろ、何か余計にいろいろなことを考えさせられるのが良くない。悪いと、やはり無理かしら、なんて考えるし、良くてもこれから悪くなるかもしれない、なんてことを思ってしまう場合があるでしょう。

今のうちは、だれでも伸びる可能性を持っているものなのです。

確かに5年生までの成績で偏差値は出せるでしょうが、それは入試の時の偏差値ではない。それは充分に上がる可能性があるし、また、本当にやる気をもってやったらまた大きく変わることもある。

ただし・・・。

同じやり方をしている限り、あまり変わらない、と思った方が良いでしょう。

例えば、同じ塾で、同じテキストを使い、同じカリキュラムテストを受けていたら、それは5年生のときとあまり変わらない。

なぜか・・・。

方法論が固定的だからです。同じやり方をしていれば、集団が同じである以上、同じようなところに落ち着く。だから、やり方はいつも吟味していないといけないのです。

同じ塾で、同じ方法を使って、いつかは合格ライン、というのはなかなか難しい。

だからこそ、いろいろな方法を試していかないといけない。組み分けの結果がここ半年、あまり変わらない、と思ったら、この先半年も変わらないと思った方が良いでしょう。そのクラスが慶應の合格ラインを越えていないのであれば、方法論は変えないといけないのです。

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団体競技が難しければ、個人競技を考えてみる
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

どこまでできるようになっているか
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新1年生

今日、あちらこちらで私立の真新しい制服を着た新1年生の姿を見かけました。

この時期の新1年生というのは、すぐわかる。

かばんが、きれいだ。靴がピカピカである。制服の方がやや大きい。

身体が大きくたって、新2年生と間違うことはありません。しかし、これが半年もすると男の子の靴はどろどろになり、あるいはかかとが擦り減り、かばんも汚れてしまう。だいたい男の子は、新しい制服を本当に短期間でぼろぼろにしてしまう名人である、といっても過言ではない。

小学校の時と同じ動きを制服ですれば、当然、革靴は痛む。毎日同じ制服を着るのだから、当然、いろいろなところに汚れがたまり、それでも中庭で制服のままサッカーをしたり、野球をしたりするから、当然刷り切れるわけであり、まあ、それが当たり前なのです。

しかも、多少大きい制服を買ったにしても、やはり予想に反して大きくなるから、結局中学のうちに買い直すということもあり得るわけです。

でも、そういう風に見分けがつかなくなるうちに、子どもたちはしっかり学校生活に馴染んでいくわけで、したがって制服がいかに汚れようとも、お母さんは怒ってはいけません。

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図形の移動に関する問題
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学習計画を練り直す
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湘南の女の子

湘南の女の子は元気です。

男の子が元気ではない、ということではなく、女の子はすこぶる元気だと思います。

もう、一応、大学受験のことは棚上げだから、やりたいと思うこと、おもしろいと思うことを活発にやっている。

それは勉強もそうだけれど、クラブ活動もそうだし、委員会活動や、学校外の課外活動なんかにも手を出す。そんなに忙しくて大丈夫なの?と思うことはよくあるのですが、それでも歯をくいしばって?がんばっている。

生徒会の会長が女子、文化祭実行委員会の委員長も女子、ということは良くありました。その結果としてさらにいろいろな能力が身につくことは間違いなく、単に勉強ばかりということにはならない。

医学部の枠も女子が埋めることが多いが、この子たちもだからといってずーっと勉強していたわけではない。高校2年ぐらいに、「もしかすると何とかなるかも」と思って始める子が多いようで、それまでは実にいろいろなことを謳歌している、という感じです。

で、それに触発されて最近は男の子たちもがんばってきているようで、その意味でやはり受験校とは違う独特のカラーが生まれているように思います・

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日本は均質化しやすいが、
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空白の3カ月
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算数の基礎とは

この時期、多くの塾では、算数のカリキュラムは一通り終わったところでしょう。

以前に比べれば半年早く終わったことになるわけですが、では、それが充分にマスターできているか、ということについてはしっかり確認をしていかなければなりません。

算数の基礎とは、いわゆる一行問題と考えて良いでしょう。

いろいろな問題集に基本問題として載っている問題、といってもいいかもしれません。これらの問題が、そのまま入試に出るというわけではないが、それを使っていろいろな問題を解くことができます。

例えば速さについて、同じ距離を走る時間の比の逆比が速さの比になります。

太郎君はAからBまで3時間、次郎君はAからBまで4時間かかりました。太郎君と次郎君の速さの比を求めなさい。

というような問題になるわけですが、これがこのままの形で入試に出ることはあまり多くはありません。しかし、長い問題文の中で、二人がどこかで同じ距離を動いている時間がわかれば、ここでこの基礎を使うことができ、二人の速さの比を求めることができます。

つまり、こういう道具をそこそこすべて持ち合わせること、が基礎の完成になるのです。

この基礎の完成はできれば夏休み前には終えたいところです。夏休み以降、これらの基礎を使っていろいろな入試問題を解く練習をすることになるのだから、今のうちにその道具を身に付けていくことが算数の力を上げることにつながります。

できる問題は、もちろん繰り返す必要はありません。できない問題だけピックアップしてできるようになればいい。

ああ、これはこう解く問題だ、ということがわかっていれば、あとはそれを使えるようにする方へ進んでいけるので、今はその力を磨いてください。

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10才までの練習は吉
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算数のノートはゆったり使う
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入学式

3月31日に大学院の卒業式があったと思いきや、4月1日にもう大学の入学式でした。

早いなあ。

入学式は二部制。

午前中が、法学部、商学部、理工学部、別科・日本語研修課程。午後が文学部、経済学部、医学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部。

だから、卒業式と違い、保護者は早く行けば同会場に案内されるようですが、それでもたくさんくるだろうから、パブリックビューイングも当然、行われました。

桜は満開。 これから諸学校の入学式も続々と続きます。

入学、おめでとうございます。

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第129回 自分の面倒は自分で見る
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習い事、今、昔。
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習い事は少しずつ続ける

別に活動報告書のためだけではないが、やはり4年生以降もなるべく習い事や塾以外の学習機会を持ち続けるべきではないだろうか、と思います。

さすがに6年生の最後の半年はまあ、受験に絞ってもいいかもしれないが、それまではやはり何とかバランスをとって、スポーツや音楽や絵画など、子どもが好きなことをやり続けることは大事だと思うのです。

子どもにはやはり複数の引き出しがあることが望ましいのです。例えば勉強があって、スポーツがあって、音楽があって、いいのです。スポーツは別にプロの選手になるだけが道ではないわけで、一生サッカーや野球を楽しんでいる人たちは多いし、またそれが観戦にもつながっていくでしょう。で、そういう興味があるものが複数あれば、それだけ自分の可能性を試せるところが増えるわけだから、1本しか掘るところがない、よりはよほど人間性に幅が出てくる。

受験勉強のために、すべてをやめてそれに没頭する、というのはやはり小学生には危険ではないでしょうか。ただでさえ、子どもが偏差値という軸に集約されやすい受験環境がすべてになってしまえば、子どもの人に対する価値観がそれだけに固まってしまう。本当はいろいろなものが上手である人間に対するリスペクトがあるべきなのに、それを失ってしまう可能性があるし、また、それは自分の可能性をも縮小してしまうことになりかねません。

だから、まあ、習い事は細くでもいいから、なるべく長く続けることを考えてはどうでしょうか。

例えば音楽にしても、やはり中学校になってその楽器を楽しめるということは、本当に素晴らしいことだと思うのですが。

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そういえば
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当てる子
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留年

中学から慶應は留年があります。

まあ、普通にやってれば、と思うのだけれど、やはり普通にやらない子はいるもので、進級の推薦に漏れるとまた1学年やり直すことになります。

これは大学でも同じですが、大学の場合は、ぎりぎり3月にわかることが多い。本人は足りているつもりでいたのが、ふたを開けてみると単位が足りない、ということになる場合があるのです。

これが卒業となるとさらに大変で、すでに内定をもらっているものが辞退になるから、就職活動もやり直さないといけない。まあ、普通は無事卒業させてくれるものだ、と思いたいが、そう行かない場合もあるでしょう。

慶應の場合、同じ学年は2回しかやれないので、次の年は必ず上がらないといけませんから、下の学年に落ちてさらにそのプレッシャーにも耐えないといけないわけだが、それは自分が原因なのだから、乗り越えるしかない。

だから今の時期が一番暗いわけです。

そういうのを見ているから、他の学生も一応は試験前にはプレッシャーがかかる。だから、一応歯止めがかかる、ということになるわけです。

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熱量の問題
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付属校のメリット
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数の性質の問題

2014年普通部の算数の2番です。


$$frac{1}{4}$$を小数で表すと0.25となり、わり切れます。$$frac{1}{3}$$は0.333・・・となり、わり切れません。

偶数の積2×4×6×・・・×20をAとするとき、$$frac{B}{A}$$がわり切れるような最も小さい整数Bを求めなさい。


20までの偶数の積ですから、
6=2×3 12=2×2×3 14=2×7 18=2×3×3となるので、素因数分解したとき3が4個と7が2個あります。それ以外は2と5ですので、分母に残っていても割り切れますが、3と7は残っているとわり切れません。

したがって、これが約分される必要があるのでBは3×3×3×3×7=567になります。

【答え】
567

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合同説明会
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朝型の勉強が良い理由
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卒業式

昨日は、慶應義塾大学の卒業式でした。

天気も良かったので、日吉の町はごった返しておりましたが、もうここ十数年、慶應の卒業式は保護者が別会場で動画中継を見ることになっています。

慶應義塾大学の卒業式は、大学すべての学部が同日に行われるので、学部が増えた今日、日吉の記念講堂に入る人数はギリギリ。保護者が入るすきはないわけですが、大学の卒業式に保護者が出席したいと思う気持ちもあるから、そこで慶應義塾としては他会場を用意して動画中継をすることになった。

卒業式のパブリックビューイングですね。

まあ、一応、これで保護者の来場が減るかなあ、と思いきや、そうでもないらしいです。もう最初から保護者は別会場と決まっていても、まあ、出席される方は多い。

実は保護者にとっても子育ての卒業式である、ということだからなんですが。

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平面図形の問題
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本当に効率が良いのだろうか。
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考える練習を積む

入試問題は大きく分けて、

1 知識を知っていればできる問題

2 その場で考えて答えを導き出す問題

に分かれます。

国語で言えば、漢字や文学史は1の分類になり、長文読解の問題は2になる、ということなのですが、慶應は以前から1の比重があまり高くはなかったのです。元から基礎ができていればいい、ということだからあまり細かな知識は求められなかったのですが、ここのところそれがさらに明確になってきているように思えます。

逆に言えば、細かな知識がなくとも考える力がなければ解けない問題が増えているということなのです。

しかしながら、これは慶應ばかりの問題ではない。全体的に今はそちらの方向に入試問題の舵が切られている感じがします。細かいことをたくさん覚える必要はない。しかし、小学生として知っている知識をフル動員して、この問題はどう考えるのか、この問題はどう解くのか、というようなことに視点が移ってきている。

ある意味では言えば、最後の一夜漬けが利かない、ということなのです。

長い文章を読み、図やグラフ、表からデータを読み取って、それで解答を導き出す。これは地道に問題を解いていかないといけない。

つまり問答を繰り返すことで、力が付く、ということなのです。なので、早めに過去問に入った方が良い、と私は思います。

今年の問題も収録した過去問がすでに出版されています。最初から何点とらないと、などと力試しをしてはいけません。むしろ1問ずつ切り分けて解いていくのが良いでしょう。その1問、1問をていねいに練習することで考える力が身についていくのです。

少しずつ考える練習を積み重ねていきましょう。

慶應義塾普通部 27年度用―中学過去問シリーズ (10年間スーパー過去問6)

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受験校の主流
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テストが楽しみになるようにする
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