消去算

2015年湘南の問題です。


バスを1台借りて遊園地へ行く。1人あたりの参加費用は、遊園地の入場料とバスの1人あたりの代金を合わせた金額である。遊園地の大人1人あたりの入場料は、小学生1人あたりの入場料の1.5倍である。バスの1人あたりの代金は、バス1台分の料金を参加人数で割った金額(1円未満は切り上げ)で、大人も小学生も等しく支払う。
大人9人と小学生15人が参加すれば、大人1人あたりの参加費用は7800円になり、大人10人と小学生20人が参加すれば、小学生1人あたりの参加費用は6000円になるという。大人1人あたりの入場料はいくらですか。


【解説と解答】
子どもの料金を【2】とすると、大人の料金は【3】。
またバスの料金は24と30の公倍数が便利なので、<120>とします。
すると大人9人、小学生15人の場合、大人の参加費は<5>+【3】=7800・・・ア
大人10人、小学生20人の場合の小学生の参加火は<4>+【2】=6000・・・イ

ア×2 <10>+【6】=15600
イ×3 <12>+【6】=18000 より<2>=2400 <1>=1200 
7800-1200×5=1800円が大人の入場料です。
(答え)1800円


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受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
できる子ができなくなる?


5年生の教室から
できない時こそがんばれ


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偏差値はふわっととらえる


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知らないことを苦にしない

塾がいろいろ入試の予想問題を出したり、たくさんの問題を解かせたりする分、学校は何とかそういう想定の範囲外の問題を出そうとします。

まあ、全部が全部だととても難しい問題になったりするから、そこはやはり手加減が必要ですが、しかし、まあ、見たこともない問題が出題される場合もあるでしょう。

しかし、これだけみなさんが準備をしているわけだから、そこそこいろいろなことはやっているわけで、それでも見たことがない、やったことがない、ということであれば、みんなそうなのです。

だから、対応が大事。

つまり、「知らない!」と焦るのではなく、「何か手はないか?」「どこかにヒントがないか」と考えるべきなのです。

それでもあまり時間をかけることはできません。まずはわかりそうなところからどんどんやった方が良いわけで、それで手が回らなければそれで何の問題もない。

時間があまれば、また考える。何か手はないか?

そうすると、思いつくことがあるものです。

それでもだめなら空欄にはせず、何か答えを書いた方が良いでしょう。もしかすると当たるかもしれませんから・・・。


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受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
過去問は何年分、何回やればいいか。


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グラフの練習


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理科の計算の問題をどう克服するか。


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付属は遊んじゃうから?

慶應各校は付属校ですから、基本的に大学受験はありません。

また他の一部の付属校のように全員がいけない、ということもありません。推薦基準を突破すれば全員が慶應義塾大学に進学できます。

しかし、学部はもちろん成績順に決まる。医学部が一番難しいわけですが、それ以外にも各校の学部推薦枠があるので、全員が希望の学部に行けるか?という話になるとそうではありません。

また慶應には再修制度があります。

これはつまり落第のこと。その学年の勉強をやって成績がとれなければ次学年に薦めない。

そして2年間は同じ学年はできるが3年はできないことになっている。したがってその場合は退学を余儀なくされます。

それにやはり割と部活をやる子が多いので、それなりに忙しい。

ということで、「付属は遊んじゃうから」というのは実際にはあまりあてはまりません。(まあ、一部にそういう生徒がいることも事実ではありますが、それは受験校でも同じことでしょう。)


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受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
これからは一番伸びる時期


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いつまでなら間に合うか?


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速さに関する問題


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水に関する問題

2010年 慶應湘南の問題

以下のような実験をしました。次の問いに答えなさい。
[実験1]
 水をビーカーに入れ、ガスバーナーで熱し、そのときの水のよう
すを観察した。

[実験2]
 透明なガラスのコップに水を入れ、図1のように水面の位置がわかるように線を書いた。このコップを冷凍庫でしばらく冷やし、できた氷のようすを観察した。

 [実験3]
 水が入っているガラスのコップの中にドライアイスを入れ、そのようすを観察した。

(問1)[実験1]において、しばらく熱すると水の中から、あわが次々と出てきました。このあわはどんな気体によるものですか。出てきた量が最も多い気体を次の中から1つ選び、記号で答えなさい。

 1 空気  2 酸素  3 水素  4 水蒸気  5 二酸化炭素

(問2)(問1)の気体を確認するときに使うもの、およびその変化のようすとして正しいものを、次の中から1つずつ選び、それぞれ番号で答えなさい。

(使うもの)
1 赤色リトマス紙  2 青色リトマス紙  3 塩化コバルト紙
4 気体検知管    5 マッチ      6 石灰水
(変化のようす)

1 赤色になる 2 青色になる    3 黄色になる
4 白くにごる 5 火が消える    6 ボンと吉を出して燃える

(問3)[実験1]において、しばらく熱すると水の表面から湯気が上がっていることが観察できました。この湯気ができるしくみを、40字以内で説明しなさい。

(問4)[実験2]において、水が氷になったときのようすとして、正しいものを次の中から1つ選び、番号で答えなさい。


                              
(問5)[実験3]において、しばらくするとコップから白い煙のようなものが出てきました。この白い煙のようなもののでき方として、正しいものを次の中から1つ選び、番号で答えなさい。

1 ドライアイスから出てきた二酸化炭素が、空気によって冷やされてできた。

2 ドライアイスから出てきた二酸化炭素が、水によって冷やされてできた。

3 ドライアイスから出てきた二酸化炭素が、ドライアイスによって冷やされてできた。

4 空気中の水蒸気が、ドライアイスから出てきた二酸化炭素によって冷やされてできた。
            
5 ドライアイスによって冷やされた水が、沸騰してできた。

(解答)
問1 ここでは出てきた量が一番多いものとなっていますので、そうなると水蒸気になるでしょう。空気も交じっていますが、水蒸気の量よりは少なくなります。 (答え)4

問2 
水があるかどうかを感知するものが、塩化コバルト紙です。ふつうは青く、湿気があると赤く変化します。

(答え)使うもの 3 変化のようす 1

問3 湯気は実際には水です。これを水蒸気と思っている子は案外少なくありません。水蒸気は目に見えない。これはしっかり覚えておきましょう。

(答え) 水面から蒸発した水蒸気が冷やされて細かな水滴となっている。

問4 水が氷になれば膨張しますが、この場合真ん中が膨らみます。
(答え)3

問5 これも原理的には問3と同じですが、水蒸気が冷やされて白い煙のように見えるのです。
(答え)4

原理的には簡単な問題ではありますが、湘南ではよく出題されるので、しっかり基本をマスターしておきましょう。


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受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
過去問ができない?


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もう受験に疲れた?


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電気に関する問題


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知識の力

知識の力は、これからが勝負どころです。

知識は覚えて活かせれば、すぐに得点につながる。今まで知らなかったことを覚えて、それで得点になったらうれしいでしょう。

しかし、知らない問題が出るかもしれない。

例えば中等部の国語の知識は、「知るわけないじゃん!!」と思うようなこともあるでしょう。

しかし、慌てる必要はない。みんな知らないのです。だからといってあきらめてはいけない。

みんなができないのだから、1つでもできればそれはプラスになる。

何かヒントはないか、知っていることはないか、ちょっと考えてみるといいのです。

(もちろん長く考えてもあまりプラスになりませんが。)

それで、思いついたら、もう答えにしてしまうといいでしょう。案外それが合っていたりするものですから。

それもまた知識の力です。


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なるべく手を出さない


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後回しにしない


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同じやり方では勝てない


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作文力

湘南の国語の問題はそれほど記述の問題が多いわけではありません。

しかし、最後に100字作文がある。最近は100字を超えることも多いので、やはりしっかり書ける練習をしておかなければなりません。(原稿用紙の使い方もしっかり確認しておきましょう。)

しかもこの作文は国語の時間内に行われるわけだから、手早く書けないといけない。

過去問を解いてみると、結構大変であることはわかるでしょう。あまり時間をかけるわけにもいかないし、全体の配点から考えると他の問題もしっかり解いていかないといけないところはあるのです。

まずは過去10年分の作文をちゃんと自分で書いてみましょう。

過去問は解いているが、しかし作文は書いていない、という子が案外多いものです。


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第241回 問題文が読めていない


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基礎を固める


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正念場


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若い番号がやさしいとは限らない

慶應の算数は問題が多いので、1問1問はそれほど難しい問題ではありません。

で、若い番号から解き始めていくわけですが、若い番号がやさしいとは限らない。結構、前の方に面倒な問題があったりするものです。

しかし、何となく若い番号はやさしい、と思いがちなので、時間をつい使ってしまって、その後が間に合わなくなる場合があります。

もっと柔軟に対応した方が良いのですが、「こんなところにある問題が難しいわけがない」とつい思ってしまう。

いや、決してそんなことはない。

できる問題からやればいいのです。決してあせってはいけない。これはしっかり覚えておきましょう。


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良い子になりたい子


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高望みは悪いことではない


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規則性に関する問題

2013年慶應湘南の問題です。


図1のようにならんでいる分数の書かれた黒タイルと白タイルを、図2のようにならべかえる。(   )にあてはまる数を答えなさい。

(1)12段目のタイルに書かれた分数の和は(   )である。

(2)1段目から(  )段目までのタイルに書かれた分数の和は76 1/2である。

(2)黒いタイルを576枚ならべたとき、すべての黒いタイルに書かれた分数の和は(    )である。


(1)12段目は分母が13になるので、分子は1から12までになります。
1から12までの和は(1+12)×12÷2=78ですから 和は78÷13=6 になります。
(答え)6

(2)1段目が0.5 2段目が1、3段目が1.5と0.5ずつ増えています。
n段目は0.5+0.5×(n-1)になるので、和は
(0.5+0.5×n)×n÷2=76.5より(n+1)×n=306=17×18より17段目
(答え)17段目

(3)黒いタイルは分母が偶数です。
したがって、1+3+5+…と枚数は奇数の和になりますが、奇数の和は平方数になるので、
576=24×24から24番目、すなわち2×24-1=47ですから分母が48までを足したことがわかります。
48段目は(1+47)×47÷2÷48=23.5が和ですから
(0.5+23.5)×24÷2=288
(答え)288

(2)の式の変形で、素因数分解に持ち込まなければいけないところが、解法の分かれ目になっていたと思います。


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先生がいない


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どこがわからないか、わからない


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5年生の秋に第一志望を決める(4)ー子どもの意志ー



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間違わない自信を培う

時々、過去問の練習をするときに、まったく時間を気にせず、完璧に問題を仕上げさせてみることがあります。

普通はまあ、試験時間の2倍ぐらいで何とかまとめてもらいますが、それでもだめなときは2日ぐらいかけてみる。

なぜそんなことをするかと言えば、じゃあ、完璧な答案というのはどうやって作ればいいのか、工夫するためです。例えば計算問題は何回か解き直してみれば、この答えは間違いない、ということになるでしょう。
しかし、何回もやるのはもちろんくたびれる。だとするとその場で筆算を見直して確認する、というような手段が考えられてくる。

問題の読み違いをする場合を想定すれば、答えが出たところでもう一度確認し、あるいは、問題の条件にあてはめて検算してみる、などという手もあるでしょう。

しかし、普通の場合はそれほど余分に時間がかかるわけではないのです。案外、試験時間でも似たようなことがやれると気が付く。気が付けば、試験時間の中でその工夫を実践すればいいわけで、やはりノウハウは自分で発見して実行するのが一番効果があります。

多少の試行錯誤があっても、最終的に「間違わない自信」を培うことが大切です。


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負担を軽くするのがプロ


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第一志望の学校別特訓がない場合


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5年生の秋に第一志望を決める(2)ー学校の要素ー



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