湘南藤沢中等部」カテゴリーアーカイブ

海外からの慶應受験の具体的な進め方

ここ2年、コロナ禍で帰国のタイミングが難しくなってきました。

どのタイミングで帰国し、どう準備するかはなかなか微妙で、昨年は12月前に帰国した生徒が隔離中にオンラインで湘南の作文指導や算数指導を受けました。

1年早く帰国して、地元の小学校に戻り、指導を受けた子もいますし、秋に帰国してそのまま学校に行かず、ずっとオンラインで指導を受けた子もいます。

秋に帰国した子はアジアからの帰国でしたので、帰国前からずっと現地でオンラインの個別指導を受けていました。

フリーダムオンラインの個別ワークスで、テレビ会議ZOOMとWEBワークスを使って、カリキュラム通り学習し、夏休み以降は過去問中心に学習が続きました。

現在、慶應の帰国枠は慶應湘南しかありません。

受験内容は4教科か算数・国語・英語の3教科を選ぶことができます。ただ4教科の試験にしても、帰国の算数・国語にしても一般枠の問題と変わりがありませんので、一般枠と同じレベルで勉強を続けます。

それがコロナ禍でも可能だったのは、早くにオンラインに切り替えることができたからでした。ただ、ZOOMがあっても実際に指導をするのは難しかっただろうと思います。

WEBワークスがあり、その中で動画授業やWEB問題集、学校別バインダーなどを担任が指示して勉強できたから、スムースに進んだのであって、ただZOOMでつないでも教材の共有も難しければ、進捗状況の把握もなかなか大変だったでしょう。

その意味で、現在使っている個別ワークスの仕組みはオンラインでもかなり実践的な受験勉強ができていると思っています。今年慶應湘南の一次試験の帰国枠に合格しましたが、早くから首都圏の生徒と同じレベルの学習を続けてこれたからだと思います。

現在、WEBワークスは無料体験ができますので、ぜひお試しください。海外ばかりでなく、地方からでも首都圏と同じレベルの受験勉強が可能です。

フリーダムオンライン
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慶應湘南2022 作文の出題について

2022年慶應湘南の国語の問題です。例年湘南は最後に100字~150字程度の作文を課します。これまで進学館でもいろいろな題材を練習してきましたが、今年の問題は「なかなか」でした。
今年は社会の問題でも、小学生にいろいろな考えを求める問題が多かったのですが、これもその一例でしょう。

ただ、覚えるだけではなく、自分で考えて、自分で表現する、というところが求められてきているようです。

以下、問題です。解答例は出しておりません。

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

 2021年オリンピックーパラリンピック東京大会で、日本のソフトボールチームは金メダルを獲得しました。そこで興味深い一戦があったのを覚えている人はいるでしょうか。それは《勝っても負けても結果に影響のない試合》です。
 ソフトボールの決勝・3位決定戦進出ルールは、《参加全6か国で予選リーグをおこない、その上位2チームが決勝戦に進出し、3位と4位のチームが3位決定戦に進出する》というものでした。では、何
か起きたのか説明するために、日本チームの結果を見てみましょう。

  予選リーグ第1戦  日本 8対1 オーストラリア
  予選リーグ第2戦  日本 3対2 メキシコ
  予選リーグ第3戦  日本 5対0 イタリア
  予選リーグ第4戦  日本 1対0 カナダ
  予選リーグ第5戦  日本 1対2 アメリカ
  決勝        日本 2対0 アメリカ

 この通り、ソフトボールチームは全勝優勝したわけではありませんでした。実は、第4戦終了時点て決勝に進出するのは全勝同士の日本とアメリカだと決定していました。つまり、予選リーグの第5戦は、偶然決勝と同じ顔合わせでありながら、試合が始まる前からくどちらの国が勝っても負けてもその後の対戦相手に変化がない試合》となったのです。(3位決定戦はメキシコ対カナダでした。)
 いずれにせよ、日米両国にとって肝心なのは決勝を全力で勝つことだけなのです。「第5戦」を取ったアメリカにも優勝のチャンスはもちろんありました。しかし勝ち続けるのは難しいことです。実際アメリカは6連勝できませんでした。
 こう考えると、事後あまり顧みられることの多くなかった「第5戦」ほど、どう心がけたらよいか絞りにくく、複雑な試合もありませんでした。
 このコントロールしにくい「第5戦」はどう戦うのが正解なのでしょうか。

問 あなたがもしもこの「第5戦」日本チームの監督と同じ立場に置かれたら、この試合にどのような方針で臨みますか。また、その方針を試合前の選手に何と伝えますか。一四〇字以内で述べなさい。

  ※ 原稿用紙の使い方に従って書くこと。ただし、一マス目から書き始め、改段落はしないこと。

範囲に関する問題

2021 慶應湘南の問題です。

1辺の長さが8mの正方形の形をした広場がある。広場には図のように1mごとに線がひかれており,いくつかの印が線の交わるところに置いてある。広場の中のある地点からそれぞれの印にまっすぐ行くとするとき,印Aが他の印よりも一番近い広場の部分の面積を○Aとする。
 たとえば右の図1のように2つの印A,Bを置いたとき,Aはかげのついた部分の面積で,24m2となる。このとき,かげのついた部分のある地点からAまでの距離は,そこからBまでの距離より短くなる。ただし,印の大きさは考えないものとする。
(1)図2のように,2つの印A,Bを置いたとき,面積○Aを求めなさい。
(2)図3のように,3つの印A,B,Cを置いたとき,面積○Aを求めなさい。
(3)図4のように,3つの印A,B,Cを置いたとき,面積○Aを求めなさい。

【解説と解答】
(1)

図のようになるから、
6×6÷2=18m2
(答え)18m2

(2)

図で黒い線がAとBの境界、赤い線がAとCの境界になるので、その共通部分が斜線部になります。
(4+7)×3÷2=16.5
(答え)16.5m2

(3)

同様に黒い線がAとBの境界、赤い線がAとCの境界になります。したがって斜線部は
4×4÷2+2×1÷2+2×4
=8+1+8=17
(答え)17m2

慶應湘南2022年度 募集要項 

慶應湘南の募集要項が発表されました。

昨年の中等部に続き、本年は湘南、普通部ともにWEB出願になります。

従来の活動報告書ならびに出願書類は変更されていない模様です。

学校ホームページからご確認ください。出願書類のダウンロードは10月1日より行われる予定です。

慶應湘南2022年度募集要項

規則性に関する問題

2021年慶應湘南の問題です。

AさんとBさんは同じ数ずつ玉を持っていて,次のような作業をする。
① Aさんの持っている玉のうち半分をBさんにわたす。
② Bさんの持っている玉のうち半分をAさんにわたす。
  ①,②の順にくり返し作業を行い,持っている玉の個数が奇数になったら終わる。
 右の図は最初にAさんが8個,Bさんが8個玉を持っている場合の例であり,玉をわたす作業は3回行われたので,作業の回数は「3」と考えることにする。次の( ア )~( オ )にあてはまる数を答えなさい。

(1)Aさん,Bさんはそれぞれ最初に40個ずつ持っている。この作業が終わったときにAさんは( ア )個の玉を持っていて,作業の回数は( イ )です。
(2)Aさん,Bさんはそれぞれ最初に( ウ )個ずつ持っている。この作業が終わったときにAさんは63個,Bさんは129個の玉を持っていて,作業の回数は( エ )です。

【解説と解答】
(1)
最初 1 2 3
A 40 20 50 25
B 40 60 30 55
となるので、アは25 イ 3

(2)
最終 4 3 2 1 最初
A 63 126 60 120 48 96
B 129 66 132 72 144 96
図のように戻すと、お互いに96個持っていて、作業の回数は5回
ウ 96 エ 5

(3)
A 1 1/2 5/4 5/8 21/16 21/32 85/64 85/128 341/256 341/512 1365/1024
B 1 3/2 3/4 11/8 11/16 43/32 43/64 171/128 171/256 683/512 683/1024
割合でみると上の表のようになります。
ここで3072を素因数分解すると、3×1024ですから、分母が1024になるとき、奇数になるから10回目です。
(答え)10回目

慶應湘南、WEB出願へ

これまでの状況から、2022年は慶應普通部、慶應湘南ともWEB出願に変更されると予想されていましたが、例年予定されている募集要項の発売がないことが、発表されました。

2022年度の募集要項について

これで、慶應3校とも販売がなくなりました。

募集要項のダウンロードは9月初旬を予定しています。

慶應進学オンラインは、慶應湘南、慶應普通部の出願書類の記事の掲載は、例年と変更してお伝えする予定です。

慶應普通部 学校説明会

慶應普通部の学校説明会は9月11日(土)9月12日(日)に行われます。

以下のホームページに詳細がありますが、普通部は来年度からWEB出願に切り替わる予定です。

したがって、9月1日からの関係書類の販売はなくなるものと思われます。ただし、中等部の例からすると、調査書等の書類は別途郵送が必要になる可能性があるので、手続きに関してはまた詳細をお知らせしたいと思います。

慶應普通部学校説明会

なお慶應湘南は帰国子女の説明会を受け付けていますが、こちらもWEB出願に切り替わる予定のようです。


慶應普通部、中等部、湘南の学校別対策や二次対策へ
慶應進学オンライン


湘南、理科の解答用紙の○について

先日、湘南の解答用紙について、○をつける解答欄が理科だけにあるというお話しをしました。

で、その後過去の問題をもう一度調べ直した結果として、例外はいくつかあるものの、基本的には「すべて選べ」という問題は、解答欄の番号に○をつける、という形式になるようです。

解答欄の大きさで、いくつあるかを判断させないために、全部並べることにした、ということでしょう。

それでもいくつか例外もあるので、○をつけるところ、番号を答えるところ、数字や言葉を答えるところ、しっかり区別していくと良いと思います。

やはり解答用紙を使った練習が不可欠でしょう。

湘南、理科の解答用紙の疑問

慶應湘南は、基本的に解答用紙を公開していません。

したがって、過去問の問題集については、それぞれの会社が独自に解答用紙を作っています。それで特に問題はないのですが、理科については、ひとつ疑問があります。

本来選択肢は例えば記号を答える場合、アとかウとかを答えることが多いと思うのですが、湘南は一部の問題に必ず○をつける、という作業があります。

解答用紙にすべての記号が書いてあって、その中で答えと思うところに○をつける。メダカのヒレの図に○をつける、という問題もあるのですが、これは理科の解答用紙だけに出てくることです。

多分何らかの能力判定を行っているのではないか、と思われます。

なので、解答用紙を使って必ず練習しておきましょう。


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