2021年慶應湘南の問題です。
AさんとBさんは同じ数ずつ玉を持っていて,次のような作業をする。
① Aさんの持っている玉のうち半分をBさんにわたす。
② Bさんの持っている玉のうち半分をAさんにわたす。
  ①,②の順にくり返し作業を行い,持っている玉の個数が奇数になったら終わる。
 右の図は最初にAさんが8個,Bさんが8個玉を持っている場合の例であり,玉をわたす作業は3回行われたので,作業の回数は「3」と考えることにする。次の( ア )~( オ )にあてはまる数を答えなさい。

(1)Aさん,Bさんはそれぞれ最初に40個ずつ持っている。この作業が終わったときにAさんは( ア )個の玉を持っていて,作業の回数は( イ )です。
(2)Aさん,Bさんはそれぞれ最初に( ウ )個ずつ持っている。この作業が終わったときにAさんは63個,Bさんは129個の玉を持っていて,作業の回数は( エ )です。
【解説と解答】
(1)
	最初	1	2	3
A	40	20	50	25
B	40	60	30	55
となるので、アは25 イ 3
(2)
	最終	4	3	2	1	最初
A	63	126	60	120	48	96
B	129	66	132	72	144	96
図のように戻すと、お互いに96個持っていて、作業の回数は5回
ウ 96 エ 5
(3)
A	1	1/2	5/4	5/8	21/16	21/32	85/64	85/128	341/256	341/512	1365/1024
B	1	3/2	3/4	11/8	11/16	43/32	43/64	171/128	171/256	683/512	683/1024
割合でみると上の表のようになります。
ここで3072を素因数分解すると、3×1024ですから、分母が1024になるとき、奇数になるから10回目です。
(答え)10回目
