基本を間違えない

これから夏休みまで、模擬試験や組み分け試験、あるいは月例テストなどがあるでしょうが、算数に関して一つ課題を設けてください。

それは正解率を上げるということです。特に前半の計算や一行問題、あるいは基本問題と呼ばれる類は絶対に間違えない、という姿勢で試験を受けてほしいのです。

慶應は全体的には問題数がある程度多く、基本から応用まで幅広く出題されますが、やはり合否を分けているのは実はミスなのです。

難しい問題はやはり正解率が下がります。例えば湘南の5番、6番。普通部の後半の数題などはできない場合もあるでしょう。しかし、前半がきちんととれていれば、これらの応用問題の得点が伸びずともまだ合格する目は残っています。しかし、これで前半もミスをして間違えてしまうと、かなり厳しい状況になってくる。つまり、合格の第一条件は算数の前半で失点をしない、ということなのです。

で、それは今から充分練習ができる。

応用力はこれからつけていけばよいのですが、基本的な問題を解く姿勢は今からきちんとしておかないと、先先、点数が伸びなくなります。

このためには日ごろの勉強からそれを実践する。

この時期、いろいろやることが多いと思います。だから、なかなか応用問題まで手が回らないかもしれない。それはそれで構いませんが、ただし、基本問題や一行問題では絶対に間違えない、という気持ちはしっかり持たせてください。

それが最後、成績の伸びにつながりますから。


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レベル感を知る

ある塾の6年生の1学期のテキストを見せてもらって、ちょっと考えさせられました。

難しい問題が結構並んでいる。こういうレベルの問題が出る学校は確かにある。しかし、すべての学校に出るわけではない。むしろ出ない学校の方が多いでしょう。

しかし、このレベルの問題がテキストに出てくるとみんなやらなければいけなくなる。本当に必要なのだろうか、というとやはりちょっと違う感じがするのです。

例えば慶應に関して言えば、多分これらの問題は不要なのです。だから春休み中に1年分ぐらいの算数の問題は解いてみて、出題のレベル感を知っておくと良いでしょう。

これから勉強する問題の中には、明らかに出題されない問題が出てきますので、それに時間を取られないようにしてください。


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理科の図を写す

普通部では理科でフィールドノートという動植物の観察ノートが課題になる。

なので、スケッチを書き慣れる必要があるわけで、そのために入試でも割と頻繁にスケッチの問題が出ます。

で、だれも最初から上手に描けるわけではありません。

最初のうちあは、どう書いていいかとまどうことも多いでしょう。

なので、まずはテキストや図鑑の図を写すことからはじめると良いのです。

植物の図を描く、というのは結構大事で、良く授業ではタンポポやイネの花の絵を練習してもらいますが、最初はまあひどいものです。

で、テキストの図を真似て描いているうちにだんだん上達していく。そうなると、今度は本物を見ても描けるようになるのです。

だから最初はノートに図を写す練習をしてみましょう。ちょっと算数の問題をやって疲れたなあと思ったら、こういう練習をやってみると気分転換にもなるでしょう。


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過去問の勉強を始める

最近は出版が早くなったなあ、という気がしますが、これもやはり塾のカリキュラムの前倒しが影響しているのかもしれません。

なので、どんどん過去問は始めて行きましょう。

「過去問をやってできないと自信をなくすから」という話がありますが、もっとあとになってできなかったら、どうするんだろう?と思います。むしろ早めにできないところをできるようにしていくことの方が必要ではないか?

「過去問は直前にやって力試しをしましょう」という話もありますが、力試しは模擬試験でやるもの。家でやるときは、試験みたいな緊張感が出るわけはないので、むしろ塾のテキストと同じように勉強していくべきものです。

まず、国語はすぐにでも始められるでしょう。

塾でやる国語の問題も大方、過去の入試問題であることが多いので、だったら受験する学校の過去問をやって早く傾向に慣れた方が良いでしょう。

ただ、理科や社会は知識をしっかり覚えてからやった方が、問題の本質がわかっていいので、これは夏休みぐらいからでもいいでしょう。

算数は、すでのカリキュラムは全部やっている、ということであるならば、一応勉強はしたわけだから、もう始めても何の問題もないのです。

ただ、できなかった問題はしっかり復習してください。これが一番の勉強ですから。


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考える問題

入試では
1 知識を問う問題
2 考える力を問う問題
の2つに大別されるでしょう。例えば、植物の葉の形を問われればこれは1になるだろうし、国語の読解について言えば2になるだろうと思うのです。
算数は1と2が両方ありますが、しかし、普通算数の問題を解く、ということになれば、当然考える力を問われているでしょう。

で、近年知識を問われる理科や社会でも考える力を問う問題が増えています。実験データから結論を考えたり、統計データから考えられることを説明したり。

これはただ知識を覚えるだけでなく、情報をいかに整理してそこから結論を導くか、小学生なりにどう考えるのか、を試したいということなのです。

考える力をつける、という場合、闇雲に問題を解くことがプラスにはなりません。むしろ一問一問をどう考えるか、他にも考える道筋はないのか、を検証する必要があるからです。

昨今、子どもたちはたくさんの問題を解かされる傾向にありますが、そうなるとただ答えを出す、ということにとらわれて別の視点を考える余裕がなくなりますから、やる問題はあくまで絞った方が良いでしょう。


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