ことばに関する問題

2013年 慶應中等部の問題です。


次の各問いに答えなさい。
問一 次のア~ケの文のうち、ことばの使い方に誤りがあるものが四つある。その組み合わせとしてもっともふさわしいものを、後の1~9から一つ選び番号で答えなさい。

ア 世間を騒がせた事件の真相が明るみになる。

イ 何を言ってもまともに相手にしてもらえず、とりつく島もない。

ウ 彼は気の置けない友人なので、腹を割って話すことができる。

エ 君に教えてもらった答えだけど、実際は違かったよ。

オ かつての友人の活躍を風のうわさに聞く。

カ 彼は押しも押されもせぬ球界の四番打者だ。

キ 明治の文豪である漱石は、先見の明がある作家だった。

ク 第一志望の学校に入学するため、寸暇を惜しまず学問に励む。

ケ 有名人の突然の訪問で、会場は上を下への大騒ぎとなった。

1 ア・イ・エ・キ 2 ア・ウ・オ・ケ  3 ア・ウ・カ・ケ

4 ア・エ・オ・ク 5 イ・ウ・ク・キ  6 イ・エ・カ・キ

7 イ・カ・ク・ケ 8 ウ・オ・カ・ケ  9 エ・オ・キ・ク


気を付けて読まないと、「合ってるんじゃないの?」と思ってしまうような表現が含まれています。

ア 明るみになる→明るみに出る

です。何となく良さそうな気がしますが、実は「出る」でないと、意味が通りません。

エ 違かったよ

これはすぐわかりすね。 「違ったよ」が正しい表現です。

オ 風のうわさ

これもひっかかりやすい。風のうわさという表現はありません。「風のたより」でなければいけない。

ク 寸暇を惜しまず

これもミスをしそうです。寸暇を惜しんで勉強する、が正しい。寸暇はちょっとした時間ですから、それもないがしろにせずに勉強する、という意味になります。

ということで、答えは4になります。

入社試験に出てもおかしくない問題ですね。

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