慶應義塾高校」カテゴリーアーカイブ

数と式

平成20年 慶應義塾高校

次の(    )にあてはまる数を答えよ。
自然数を3で割ったときのあまりの数、0、1、2の和は3で割り切れる。このように、自然数をnで割ったときの余りの数の和がnで割り切れるような数は99未満に( ア )個あり、その数の和は( イ )である。

【解説と解答】
nで割ったときのあまりは0からn-1までn個あり、その和は\frac{(0+n-1)\times{n}}{2}なので、n-1が偶数のとき成立するから、nは奇数になる。
したがって1〜97までの奇数だから(97−1)÷2+1=49個・・・ア
またその和は(1+97)×49÷2=49×49=2401・・・イ
(答え)ア 49 イ 2401

平面図形

平成20年 慶應義塾高校

図のような平行四辺形ABCDにおいて、AB=a、∠ABC=xとする。ただし、0°<x<90°とする。点Eは辺BC上の点でAE⊥BCである。また、辺AD上に点Gをとり、AEとBGの交点Fとすると、FG=2aである。次の問いに答えよ。
(1)FGの中点をMとするとき、AMの長さをaを用いて表せ。
(2)∠FBEの大きさをxを用いて表せ。
(3)x=45°のとき、BFの長さをaを用いて表せ。

【解説と解答】


(1)FM=MG=a、∠FAG=90°から、Aは中心がMで半径がaの円の円周上の点になる。したがってAM=a
(答え)a

(2)∠FBE=∠AGM=∠MAGから∠FBE=yとすると、 ∠AMF=2y
AB=AM=aから∠ABF=2yから∠ABE=3y=x
したがってy=\frac{1}{3}x
(答え)y=\frac{1}{3}x

(3)x=45°よりy=15° ∠ABM=30° AからBMに垂線を下ろし、BMとの交点をHとすると、AB=AMよりBH=HM
三角形ABH=2:1:\sqrt{3}よりBM=2BH=\sqrt{3}a
FM=aよりBF=\sqrt{3}a-a
(答え)(\sqrt{3}-1)a

確率

平成20年 慶應義塾高校

大中小の3個のサイコロを同時に投げるとき、出る目の和が6になる確率を求めよ。

【解説と解答】
大中小と、サイコロが区別できています。
したがって全部の場合の数は6^3=216

和が6になるのは、
(大、中、小)=(4、1、1)(3、1、2)(3、2、1)(2、1、3)(2、2、2)(2、3、1)(1、4、1)(1、3、2)(1、2、3)(1、1、4)までの10通り。
したがって確率は\frac{10}{216}=\frac{5}{108}

(答え)\frac{5}{108}

関数

平成19年 慶應義塾高校

図のように、放物線y=x^2と傾き2の直線が2点A,Bで文字割っている。2点A、Bのx座標をそれぞれa,bとして、次の問いに答えよ。

baで表しなさい。
②さらに、放物線上に点Cをとり、△ABCが∠A=90°の直角二等辺三角形になるようにする。このとき、点Cのx座標をaで表しなさい。
aの値を求めなさい。

【解説と解答】

直線ABの方程式をy=2x+kとすると、x^2=2x+kとなり、この方程式が(x-a)(x-b)になるので、a+b=2 から b=-a+2
(答え)b=-a+2


直線ACの方程式はy=-\frac{1}{2}x+mとなり、x^2=-\frac{1}{2}x+m これが(x-a)(x-c)になるので、a+c=-\frac{1}{2}  から  c=-a-\frac{1}{2}
(答え)c=-a-\frac{1}{2}

③AB=ACからACのx座標の差とABのy座標の差が等しいので、

    \[ a-(-a-\frac{1}{2})=(-a+2)^2-a^2 \]

    \[ 2a+\frac{1}{2}=-4a+4 \]

から
a=\frac{7}{12}
(答え)\frac{7}{12}

平面図形

平成20年 慶應義塾高校

△ABCの辺AB、BC、CA上にそれぞれD、E、Fをとる。BE:EC=3:5で、△ABCの面積は1cm2である。△ABCの面積と四角形DBEFの面積が等しいとき、□ADECの面積を求めよ。

【解説と解答】

図で、BE:EC=3:5
△ABEと□DBEFが等しいので、DFとAEの交点をGODとしたとき、△ADGと△GEFの面積が等しくなる。
△ADGと△GEFに△AGFをそれぞれ加えても、面積は等しいから、△ADFと△AEFの面積が等しいので、AFとDEが平行になるので
AD:DB=CE:EB=5:3
△BDEの面積は
\frac{3}{8}×\frac{3}{8}\frac{9}{64}
になるので、
□ADECの面積は1−\frac{9}{64}\frac{55}{64}

(答え)\frac{55}{64}cm2

方程式

平成20年 慶應義塾高校

次の方程式を解け。
(1)

    \[  (3x+12)^2+(3x-9)^2=3^5 \]

(2)

    \[  2\sqrt{3}x^2-x-2\sqrt{3}=0 \]

【解説と解答】
(1) 与式=

    \[ 9x^2+72x+144+9x^2-54x+81=243   \]

から

    \[ 18x^2+18x-18=0   \]

より

    \[ x^2+x-1=0   \]

解の公式から

    \[ x=\frac{{-1\pm\sqrt{5}}{2} \]

(2) 与式を2\sqrt{3}で割ると

    \[ x^2-\frac{\sqrt{3}}{6}x-1=0   \]

平方完成にすると

    \[ {(x-{\frac{\sqrt{3}}{12}})}^2=\frac{147}{144} \]

    \[ x={\frac{\sqrt{3}}{12}\pm{\frac{7\sqrt{3}}{12}} \]

したがって答えは、

    \[ x={\frac{2\sqrt{3}}{3} \]

    \[ x=-{\frac{\sqrt{3}}{2} \]