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関数

平成21年 慶應義塾女子高校

放物線y=x^2上に3点、P、Q、Rがある。点Pのx座標は正で、点Qのx座標は点Pのx座標より1大きい。点Rはy軸に関して点Pと対称な点である。さらに、点Sは四角形RPQSが平行四辺形になるような点とする。点Pのx座標をtとして、次の問いに答えよ。
(1)t=2のとき、点Sの座標と直線RQの式を求めよ。
(2)直線y=3x+29が平行四辺形RPQSを二等分するとき、tの値を求めよ。
(3)点Tが、点Rから点Qまで線分RQ上を動くとき、三角形TRPが直角三角形になるような点Tをすべて求めて、その座標をtを用いた式で答えよ。

【解説と解答】
(1)
t=2のときP(2.4), Q(3,9), R(-2,4)からS=(−1,9)
直線RQの式は傾きが、

    \[ \frac{9-4}{3-(-2)}=1 \]

なので

    \[ y=x+6 \]

(答え)
Sの座標(−1、9)
直線RQ y=x+6

(2)
R(-t,(-t)^2), Q(t+1,(t+1)^2)の中点をy=3x+29が通るので、
中点は(\frac{1}{2},\frac{2t^2+2t+1}{2})だから、

    \[ \frac{2t^2+2t+1}{2}=3\times(\frac{1}{2})+29=\frac{61}{2} \]

これを解いて
2t^2+2t-60=0 から (t+6)(t-5)=0
t>0 より t=5

(答え)5

(3)
∠RTPが90°の場合と∠TPRが90°の場合があります。
∠RTPが90°のとき、Tはy軸上にあるので、RQの方程式は傾きが1だから、
y=x+t^2+t

だからこのときのTの座標は
(0,t^2+t)
∠TRPが90°のときは、Tのx座標がtになるので、
(t,t^2+2t)

(答え)(0,t^2+t)(t,t^2+2t)

関数

平成23年 慶應義塾志木高校

図のように、放物線C:y=x^2と、x軸の正の部分と30°の角をなして交わる直線ℓが、2点A、Bで交わっている。点Aのx座標をa(a>0)とするとき、次の問いに答えよ。
(1)点Bのx座標をaを用いて表せ。
(2)点Pを、直線ABと直線APが直交し、点Aと重ならないように、放物線C上にとる。∠ABP=45°となるとき、aの値を求めよ。

【解説と解答】
(1)直線ℓの傾きは-\frac{1}{\sqrt{3}}になるので、Aが(a,a^2)を通るので、直線ℓの方程式は

    \[    y=-\frac{\sqrt{3}}{3}(x-a)+a^2 \]

となるから

    \[    x^2=-\frac{\sqrt{3}}{3}(x-a)+a^2 \]

から

    \[    x^2+\frac{\sqrt{3}}{3}x-\frac{\sqrt{3}}{3}a+a^2=(x-a)(x-b)=x^2-(a+b)x+ab \]

したがってa+b=-\frac{\sqrt{3}}{3}より、b=-a-\frac{\sqrt{3}}{3}
(答え)-a-\frac{\sqrt{3}}{3}

(2)

Pのx座標がaより大きいときは、図1、小さい時は図2になります。
いずれの場合も
△ABmと△APnは合同な三角形になります。

図1のとき、直線APの傾きは\sqrt{3}になるので、直線APの方程式を

    \[    y=\sqrt{3}x+k \]

とすると、これが(a,a^2)を通るので、a^2=\sqrt{3}a+kからk=a^2-\sqrt{3}aなので、

    \[    x^2=\sqrt{3}x+a^2-\sqrt{3}a \]

    \[    x^2-\sqrt{3}x-a^2+\sqrt{3}a=(x-a)(x+a-\sqrt{3}) \]

からPのx座標は\sqrt{3}-a

図1のとき、nA=\sqrt{3}-2a,

図2のとき、An=2a-\sqrt{3}

nA=Bmから、Bm=(-a-\frac{\sqrt{3}}{3})^2-a^2=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

図1の場合は、\sqrt{3}-2a=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

a=\frac{5\sqrt{3}-6}{6}

図2のとき、2a-\sqrt{3}=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

a=\frac{5\sqrt{3}+6}{6}

(答え)\frac{5\sqrt{3}-6}{6}\frac{5\sqrt{3}+6}{6}

関数

平成19年 慶應義塾高校

図のように、放物線y=x^2と傾き2の直線が2点A,Bで文字割っている。2点A、Bのx座標をそれぞれa,bとして、次の問いに答えよ。

baで表しなさい。
②さらに、放物線上に点Cをとり、△ABCが∠A=90°の直角二等辺三角形になるようにする。このとき、点Cのx座標をaで表しなさい。
aの値を求めなさい。

【解説と解答】

直線ABの方程式をy=2x+kとすると、x^2=2x+kとなり、この方程式が(x-a)(x-b)になるので、a+b=2 から b=-a+2
(答え)b=-a+2


直線ACの方程式はy=-\frac{1}{2}x+mとなり、x^2=-\frac{1}{2}x+m これが(x-a)(x-c)になるので、a+c=-\frac{1}{2}  から  c=-a-\frac{1}{2}
(答え)c=-a-\frac{1}{2}

③AB=ACからACのx座標の差とABのy座標の差が等しいので、

    \[ a-(-a-\frac{1}{2})=(-a+2)^2-a^2 \]

    \[ 2a+\frac{1}{2}=-4a+4 \]

から
a=\frac{7}{12}
(答え)\frac{7}{12}

関数

平成23年 慶應義塾女子高校

座標平面上において、y軸上に点Aがあり、放物線y=\frac{1}{4}x^2上に2点B、Cがある。点Aのy座標がa、点B、Cのx座標がそれぞれ、-2apである。次の問いに答えよ。
ただし、apは正の定数である。

(1) 直線ACの式を、apを用いて表せ。
(2)a=\frac{3}{2}とするとき、△OACの面積と△ABCの面積が等しくなるようなpの値を求めよ。

【解説と解答】
(1)Cの座標は(p\frac{1}{4}p^2)、Aの座標は(0,a)であることから、直線ACの傾きは

    \[   (\frac{1}{4}p^2-a)\div{p}=\frac{p^2-a}{4p} \]

になり、直線ACのy切片は,aになるので、求める方程式は

    \[    y= \frac{p^2-a}{4p}x+a \]

(2)a=\frac{3}{2}のとき、Bの座標は(−3,\frac{9}{4})になるので、△AOCと△ABCの面積が等しくなるのは、直線BOと直線ACの傾きが同じになる場合が考えられる。

ここで直線OBの傾きは-\frac{3}{4}になるので、直線ACの傾きも-\frac{3}{4}。直線ACの方程式はy= -\frac{3}{4}x+\frac{3}{2}になるから、放物線との交点Cの座標は,次の方程式の解となり、

    \[    \frac{1}{4}x^2=-\frac{3}{4}x+\frac{3}{2} \]

p>0から

    \[    p= \frac{-3+\sqrt{33}}{2} \]

となる。

またA0=ADとなる点Dを考えると、△AOC=△ADCだから、これが△ABCと同じになるには、ACとBDが平行になれば良い。

Dの座標は(0.3)、Bの座標は(−3,\frac{9}{4})だから直線BDの傾きは\frac{1}{4}になるので、ACの傾きも\frac{1}{4}。したがって交点のx座標は、次の方程式の解となり、

    \[    \frac{1}{4}x^2=\frac{1}{4}x+\frac{3}{2} \]

    \[    x^2-x-6=(x+2)(x-3) \]

p>0 よりp=3

(答え)  \frac{-3+\sqrt{33}}{2}, 3