慶應義塾志木高校」カテゴリーアーカイブ

式の値

平成21年 慶應義塾志木高校

x=\frac{3+\sqrt{5}}{2}のとき、次の式の値を求めよ。

(1)x+\frac{1}{x}

(2)x^2+\frac{1}{x^2}

(3)x^3+\frac{1}{x^3}

【解説と解答】
(1)与式=
\frac{3+\sqrt{5}}{2}+\frac{2}{3+\sqrt{5}}
=\frac{3+\sqrt{5}}{2}+\frac{2(3-\sqrt{5})}{(3+\sqrt{5})(3-\sqrt{5})}
=\frac{3+\sqrt{5}}{2}+\frac{3-\sqrt{5}}{2}
=3
(答え)3

(2)
(x+\frac{1}{x})^2=x^2+\frac{1}{x^2}+2
より
与式=3^2-2=7
(答え)7

(3)
(x+\frac{1}{x})^3=x^3+\frac{1}{x^3}+3(x+\frac{1}{x})
より
与式=3^3-3\times3=18
(答え)18

方程式

平成23年 慶應義塾志木高校

あるスキー場には、山の麓と頂上を結ぶ上りのリフトA、Bと下りのリフトCがあり、リフトのケーブルはそれぞれ平行である。また、3つのリフトの速さはそれぞれ一定で、椅子は等間隔に固定されている。速さが毎秒2mのAに乗ると、20秒ごとにBの椅子に追い越され、6秒ごとにCの椅子とすれ違う。BとCの速さが同じであるとき、その速さを求めよ。

【解説と解答】
リフトの間隔をymとし、BとCの秒速をxmとすると、
AはCとすれ違ってから、次のCとすれ違うまでに6秒かかるので
y=(x+2)\times6
AはBに追い抜かれてから、次のBに追い抜かれるまで20秒かかるので
y=(x-2)\times20
となるから、
(x+2)\times6=(x-2)\times20
6x+12=20x-40
14x=52
x=\frac{52}{14}=\frac{26}{7}
(答え)\frac{26}{7}m

関数

平成23年 慶應義塾志木高校

図のように、放物線C:y=x^2と、x軸の正の部分と30°の角をなして交わる直線ℓが、2点A、Bで交わっている。点Aのx座標をa(a>0)とするとき、次の問いに答えよ。
(1)点Bのx座標をaを用いて表せ。
(2)点Pを、直線ABと直線APが直交し、点Aと重ならないように、放物線C上にとる。∠ABP=45°となるとき、aの値を求めよ。

【解説と解答】
(1)直線ℓの傾きは-\frac{1}{\sqrt{3}}になるので、Aが(a,a^2)を通るので、直線ℓの方程式は

    \[    y=-\frac{\sqrt{3}}{3}(x-a)+a^2 \]

となるから

    \[    x^2=-\frac{\sqrt{3}}{3}(x-a)+a^2 \]

から

    \[    x^2+\frac{\sqrt{3}}{3}x-\frac{\sqrt{3}}{3}a+a^2=(x-a)(x-b)=x^2-(a+b)x+ab \]

したがってa+b=-\frac{\sqrt{3}}{3}より、b=-a-\frac{\sqrt{3}}{3}
(答え)-a-\frac{\sqrt{3}}{3}

(2)

Pのx座標がaより大きいときは、図1、小さい時は図2になります。
いずれの場合も
△ABmと△APnは合同な三角形になります。

図1のとき、直線APの傾きは\sqrt{3}になるので、直線APの方程式を

    \[    y=\sqrt{3}x+k \]

とすると、これが(a,a^2)を通るので、a^2=\sqrt{3}a+kからk=a^2-\sqrt{3}aなので、

    \[    x^2=\sqrt{3}x+a^2-\sqrt{3}a \]

    \[    x^2-\sqrt{3}x-a^2+\sqrt{3}a=(x-a)(x+a-\sqrt{3}) \]

からPのx座標は\sqrt{3}-a

図1のとき、nA=\sqrt{3}-2a,

図2のとき、An=2a-\sqrt{3}

nA=Bmから、Bm=(-a-\frac{\sqrt{3}}{3})^2-a^2=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

図1の場合は、\sqrt{3}-2a=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

a=\frac{5\sqrt{3}-6}{6}

図2のとき、2a-\sqrt{3}=\frac{2\sqrt{3}}{3}a+\frac{1}{3}

a=\frac{5\sqrt{3}+6}{6}

(答え)\frac{5\sqrt{3}-6}{6}\frac{5\sqrt{3}+6}{6}

立体図形

平成23年 慶應義塾志木高校

1辺の長さ2の立方体ABCDーEFGHにおいて、辺CG上にCI:IG=2:1となる点Iをとる。△BDEと線分AIの交点をJとするとき、次の問いに答えよ。

(1)三角錐A-BDEの体積を求めよ。
(2)AJ;JIを求めよ。

【解説と解答】
(1)2×2÷2×2÷3=\frac{4}{3}
(答え)\frac{4}{3}

(2)

図は立方体をAEGCを通る平面で切ったときのものです。
MはBDの中点です。
CI:IG=AK:KE=2:1からAM=\sqrt{2}から、KL=\frac{\sqrt{2}}{3}になるので、
LI=2\sqrt{2}-\frac{\sqrt{2}}{3}=\frac{5\sqrt{2}}{3}
からAM:LI=AJ:JI=3:5
(答え)3:5

場合の数

平成23年 慶應義塾志木高校

1から8までの数字が1つずつ書かれた8枚のカードを、順番にA、B、Cのいずれかの箱に入れていく、1枚もカードが入らない箱があっても良いものとして、次の問いに答えよ。

(1)カードの入れ方は何通りあるか。
(2)Aの箱にちょうど5枚入るカードの入れ方は何通りあるか。
(3)書かれた数字を消して箱に入れていく場合、A、B、Cの箱に入ったカードの枚数の組み合わせは、何通りあるか。

【解説と解答】
(1)どのカードもA、B、Cのどれかに入るので入り方は1が3通り、2も3通り、3も3通り、・・・、8も3通り。したがって全部で
3^8=6561
(答え)6561通り

(2)(A、B、C)=(5、0、3)(5、1、2)(5、2、1)(5、3、0)
(5、0、3)={}_8 C_3\frac{8!}{3!(8-3)!}=56
(5、1、2)=8×{}_7 C_2=8×\frac{7!}{2!(7-2)!}=168
56×2+168×2=112+336=448
(答え)448通り

(3)(A,B、C)=(8、0、0)(7、0、1)(7、1、0)・・・(0、0、8)(0、1、7)(0、2、6)・・・(0、8、0)
となるので、
1+2+・・・+9=(1+9)×9÷2=45
(答え)45通り