中学受験について」カテゴリーアーカイブ

お辞儀に関する問題

2016年慶應普通部の問題です。

4)次の文を読んて あとの問いに答えなさい。
 日本列島に住む人たちの間で頭を下げる習慣があったと初めてわかるのは弥生時代てす。この時代を記録した①『魏志倭人伝』には 目下の人が目上の人に何かを伝えるときにひざまずき手を地につける姿勢をとることが記されています。②古墳をかざるために作られた焼き物の中には写真Aのようなものかあり 神に対してこの姿勢をとっているのではないかと考えられています。
 古代では 8世紀前半に作られた歴史書『(あ)』に③隋に使いを送った頃 宮殿に入るときには手を地につけ、ひぎまずいてから入るように定められた、と書かれています。
 中世では『太平記』に 室町幕府かできた頃 地方から都に来た武士が「④将軍に出会ったら、地に這いつくばらなくてはならない」と言ったと書かれています。
 近世では 会津藩が定めた6歳~9歳の子どもが守るへき掟の中に「年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ」というものがあります。
 このように人々は昔から頭を下げる習慣をもっていました。歴史の本をめくると 他にもいくつかの写真や絵が載っています。
 絵Bは 中央の直立した人に対して一人が向かい合って頭を下げ⑤何かを受け取っています。また、その周りの人々もみな頭を下げています。
 絵Cは 江戸城の中の様子で ⑥左奥の部屋の服の色が違う人に対して、右の部屋にいる大勢の人々が頭を下げています。

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1 下線部①に出てくる倭の女王の名前を書きなさい。
2 下線部②を何というか書きなさい。
3 (あ)に当てはまることばを漢字4字て書きなさい。
4 下線部③を行った人は 他に何をしたか、次のア~オからすへて盛んて記号て答えなさい。
ア 冠位十二階の制定  イ 大化の改新  ウ 十七条憲法の制定
エ 正倉院の建造     オ 平城京の道営
5 下線部④は誰ですか 漢字4字で書きなさい。
6 下線部⑤ を漢字7字で書きなさい。
7 下線部⑥ の地位にある人が,Cで頭を下げている人たちに守らせた法を何というか,漢字で
書きなさい。
8 19世紀には,下線部⑥ の地位にある人が,Bで頭を下げられている地位にある人に対して,重大なことを申し出ました。このことを何というか,漢字4字で書きなさい。


1 倭の女王ですから卑弥呼。
(答え)卑弥呼
2 古墳に入れられた焼き物ですから埴輪。
(答え)埴輪
3 8世紀前半に作られたものですから、日本書紀。
(答え)日本書紀
4 聖徳太子ですから、アとウ。
(答え)ア、ウ
5 室町幕府ができたころの将軍ですから、足利尊氏。
(答え)足利尊氏
6 Bは大日本帝国憲法を明治天皇が渡している図です。
(答え)大日本帝国憲法
7 守らせたというので、これは江戸幕府ですから武家諸法度。
(答え)武家諸法度
8 Bは明治天皇なので、大政奉還です。
(答え)大政奉還

聞かれている内容は歴史の知識なのですが、こういう聞かれ方も練習しておきましょう。


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難問をあまり出さない理由

慶應の出題を見ていると、「それは知らないだろう」とか「それはやってないだろう」という問題は出てきますが、例えば御三家や関西難関校レベルの問題が出てくることはまずありません。

湘南の算数5番6番はそこそこ難しい問題ではあるものの、そのレベルですべての問題が出ているわけではないので、ある程度できればよい、という範囲を絞りこむことができます。

偏差値に比べて、そこまで難問をあまり出さない理由は、やはり他の資質をしっかり伸ばしてほしいと思っているからでしょう。

慶應は完全付属校ですから、別に大学受験に何らかのアドバンテージを持つ子どもたちを受験させる必要はない。それよりはむしろ学問の府として、いろいろな資質を持った子どもたちが集まってくれた方が良いのです。

勉強ができて、学級委員で、ゴミ出しをする子ばかりが集まる必要はないのです。勉強がそこそこできる必要はあるが、それ以上にいろいろな資質を持ってくれていることの方が大事だと考えられているわけです。

だからあまり難問は出ない。その分、あるレベルの問題は正確に解きあげる必要があります。


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親の方が入れたい?

慶應に入れたい、という気持ちは、子ども本人よりも親の方が大きいことが多いものです。

子どもが学校に対して感じる魅力は、人それぞれだけれども、しかし、他の学校で魅力に感じるものと、慶應のそれが大きく変わるかといえば、そうではないでしょう。

サッカーがやりたい、という動機はサッカー部があれば満たされる。Jリーガーになるためには強いサッカー部に行くしかない、と考えれば慶應より強いサッカー部に惹かれたとしてもおかしくはないわけで、子どもたちの行きたいという気持ちは、そういうレベルであって何の問題もないでしょう。

しかし、親の方はいろいろな事情があり、思いがあるから、子どもよりもより入れたいという気持ちが強くなりやすい。

それが空回りしてしまうと、あまり良い方向には進みません。

親の気持ちは気持ちとしてあっていいが、やはり受験は子どもの気持ちが優先されるべきであり、慶應に行きたいという気持ちを強く持ってもらうように誘導することはあってもいいが、押しつけてはいけません。


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第270回 わからないことに集中する


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生物ばかりではない

2015年普通部の理科2番です。こういう問題も出題されることがあるので、生活に関する関心を幅広く持っていないといけません。


ひとつの住居をひとつの箱と考えます。この箱には、外から色々なものが入り、使われたものは外へ出ていきます。食料や郵便物などは人が運び入れ、空気や音や太陽光は自然に入ってきます。ここでは人々が備えて生活に役立つものを考えます。次の問いに答えなさい。
1.電柱を通して箱に入る導線には色々な種類があります。電気を使う線のほかに、どのような目的の線がありますか。1つ答えなさい。

2.次の文は、地中の管を通して箱に入るものについて説明しています。文中のA、B、Cに入る言葉を答えなさい。

  マイナス160度付近まで冷やして元の600分の1の体積にした( A )は日本が世界一の輸入国である。国内で元の温度に戻してその約7割を( B )用に、残りを都市ガス用として使用している。
 Aを元の温度に戻すときに生じたエネルギーが別の目的に活用されている。都市ガスは石油や石炭を燃やしたときに比べて( C )や窒素酸化物の排出量が少ないと言われている。

3.下線部のエネルギーは何に活用されていますか。

4. 使われた水はシンクの下の排水管を通って地中の下水管へ流れていきます。蛇口から出た水を流したあと、排水管内の水はどのようになっていますか。水の様子を描きなさい。

5. 排水管がまっすぐではなく、図のように曲がっていることで役立つことを1つ書きなさい。

6. 排水管の汚れをとるのに用いる水溶液はどれですか。次の(ア)~(オ)から1つ選び、記号で答えなさい。

 (ア)食塩水     (イ)水酸化ナトリウム水溶液   (ウ)炭酸水
 (エ)石灰水     (オ)ホウ酸水

【解説と解答】
理科の問題として考えるとやや異質かもしれませんが、しかし、こういう問題を出したい普通部の気持ちもよくわかります。
さて、1はいろいろあります。電話線もそうでしょうし、インターネットの線もそうでしょう。ケーブルテレビもありえます。
(答え)電話線

2はAが液化天然ガス。Bは発電用、そしてCが難しいかもしれませんが、石炭や石油を燃やしたときに出るものですから、硫黄酸化物になります。
(答え)A 液化天然ガス B 発電 C 硫黄酸化物

3 これもいろいろあります。ドライアイスや炭酸ガスを液化するのにも使うし、発電にも利用されます。
(答え)発電

4 曲がっているので、曲がっている部分に水がたまります。
(答え)

5 こうやって水がたまるので、下水管からのにおいを防ぎます。
(答え)下水管からのにおいを防ぐ

6 これはイの水酸化ナトリウムです。
油やタンパク質を溶かすのに効果があります。洗剤の成分については以前にも出題されていましたので、ここは注意しておきましょう。

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5月13日 中学入試説明会 「学校別対策の考え方」のお知らせ
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偏差値表に気をつける


6年生の教室から
雑な勉強方法を克服する



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本物を見る

ここ数年の中等部の入試問題を見ていて、やはり「本物を見る」ということに多少なりともこだわりがあるように思えます。

確かに今の子どもたちは受験勉強を通じていろいろな知識を覚えることになるわけですが、知識としては知っていても本物は見たことがない、というものが結構多いでしょう。

文化財もその候補のひとつですが、例えば動物や植物も同じ観点で考えると、ことばとしては知っていても「見て区別をつけることができるのか」といえばそんなことはないかもしれない。

中等部は文学史の問題も良く出題されるのですが、例えば「文学作品」=「作者」という知識で単に覚えていて、きっと本は読んでいないだろう、ということから「主人公の名前」を問う問題が出ていたりするわけです。

歌舞伎や能に関する問題が出るのも、そういう背景があるかもしれない。

なので、せっかくのゴールデンウィーク、本物を見に行くというのも大事な経験かもしれません。博物館、水族館、昆虫園、植物園、歌舞伎、能、アイデアは結構あるかもしれない。

むしろそういう機会を持つことで勉強にも興味が持てるようになると良いと思います。
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ゴールデンウィーク中のイベントに注意


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溶解度に関する問題


6年生の教室から
受験生意識



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ていねいに解く練習

普通部にしても、中等部にしても算数の問題数は多いので、やはり問題を解くスピードはある程度必要になります。

しかしながら、急いで解くということは、ミスにつながる。

問題を読み飛ばす。計算間違いをする。急いでろくなことはないのです。

ところが過去問をやっていて、最後までたどり着かないと、どうしても「急いで」という言い方になってしまうもの。

これはまわりは厳に慎んだ方が良いでしょう。

急がせる、というよりは正確に解く、ということの方が重要です。急いで解いて間違いだらけになっては意味がない。

特に今はじっくり、ていねいに問題を解くことが大事。そのために問題数が行かなくとも気にしないことです。

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手を打つのを我慢する


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6年生前半の比重のかけ方


6年生の教室から
テストの問題を教材として使い切る



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多様性への意識

今の5年生が受験する時に、横浜初等部から湘南藤沢中等部に進学することになります。

湘南は初めて初等部からの進学を受けいれることになるわけですが、やはり横浜初等部は全員が同じ小学校からやってくる分、生徒が受けてきている教育は同じだから、どうしても子どもたちのキャラクターに似たところが出てくる。

したがってこれまで多様な子どもたちを入学させてきた湘南としては、その部分がスクールカラーとして反映できないのは問題になります。

なので、これまで以上に帰国や一般枠でもそれなりにキャラクターを持って育った子どもたちを入学させたいと思っているでしょう。

学級委員を務めピアノが弾けて、犬の世話をするような女の子は、まあ、その意味で多様性があるとは言えないところがある。

特に活動報告書が求めているのは4年生以降の活動ですから、これはやはり戦略的にものを考えていかないといけない。

もちろん勉強はできないといけないわけですが、多様性に対する意識を持ちながら入試準備を進めて欲しいと思います。


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そろそろがんばるか


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比と割合に関する問題


6年生の教室から
入試問題が解けることが大事



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知識を増やす時期

これまでも結構たくさんの知識を覚えてきたわけですが、しかし入試に向けて本格的に知識を整理して覚え込むのは6年生の秋です。

それまではあまり時間をかけても、やはり忘れる部分が多くなる。

それと知識が増えていけばとれる点数も増えていくわけだから、やはり模擬試験を受けて点数を上げていく時期にそれをやった方が効果の計測もしやすいので、意欲的になれる部分がある。

だから今のうちは国語の読解や算数の基礎固めをしっかりやった方が良いでしょう。

もちろん国語や算数でも覚えなければいけないことはあるわけですが、それは理科や社会の知識に比べればそう多くはないので今のうちからやって練習を積んだ方が良い。

算数については特に夏休みまでに一通り完成する、という気持ちで勉強を進めていってください。


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よく寝る子


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範囲のない試験


6年生の教室から
カリキュラムから外れる



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国語の読解に力を入れる

6年生のこの時期は、どうしても算数や理科が難しくなるので、そちらの方に力を入れるあまり、国語の読解の練習が不足することがあります。

実際に組み分け試験だと、国語はやってもやらなくてもそう変わらない。だから、漢字だけやってあとは他の教科を対策する、ということになりがちですが、しかし、入試ではやはり国語の読解力がものをいう場面が多いのです。

読解という面で考えれば、すべての教科の問題文は当然読んでしっかり理解できなければいけないわけだから、やはりコツコツと積み重ねる必要がある。

この時期はやる日と時間を決めて、必ず読解の練習するように心がけてください。

そして、しっかり時間をかけて全部答えを書く。空欄を残してしまうと、それだけ考えたことにならない。とにかく粘って答えを書くようにしてください。


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植物に関する問題


6年生の教室から
人の話を聞く



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基本を間違えない

これから夏休みまで、模擬試験や組み分け試験、あるいは月例テストなどがあるでしょうが、算数に関して一つ課題を設けてください。

それは正解率を上げるということです。特に前半の計算や一行問題、あるいは基本問題と呼ばれる類は絶対に間違えない、という姿勢で試験を受けてほしいのです。

慶應は全体的には問題数がある程度多く、基本から応用まで幅広く出題されますが、やはり合否を分けているのは実はミスなのです。

難しい問題はやはり正解率が下がります。例えば湘南の5番、6番。普通部の後半の数題などはできない場合もあるでしょう。しかし、前半がきちんととれていれば、これらの応用問題の得点が伸びずともまだ合格する目は残っています。しかし、これで前半もミスをして間違えてしまうと、かなり厳しい状況になってくる。つまり、合格の第一条件は算数の前半で失点をしない、ということなのです。

で、それは今から充分練習ができる。

応用力はこれからつけていけばよいのですが、基本的な問題を解く姿勢は今からきちんとしておかないと、先先、点数が伸びなくなります。

このためには日ごろの勉強からそれを実践する。

この時期、いろいろやることが多いと思います。だから、なかなか応用問題まで手が回らないかもしれない。それはそれで構いませんが、ただし、基本問題や一行問題では絶対に間違えない、という気持ちはしっかり持たせてください。

それが最後、成績の伸びにつながりますから。


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何をやるか計画する


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