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普通部の算数は全部記述

普通部の算数は全部記述式です。

計算に始まって、解答用紙はすべて記述式になっている。

ですから、当然式や説明を書かなければいけないが、その欄は実はそれほど大きいわけでもない。

だから上手に使わないといけないし、書き方にも工夫が要ります。

したがって普通部の答案練習の添削はやはりこれからの対策には絶対必要なメニューです。

土台40分の試験ですから、相当忙しい。それでも書かないといけないので、これはしっかり対策をしていきましょう。

合格すれば引っ越します!

慶應湘南は、藤沢市の湘南台にあります。

が、駅の近くではなく、バスで15分ほどかかります。したがって平均して子どもたちの通学時間は1時間30分程度。

でも、やはり学校にはそれだけの魅力があるので、やはり合格すれば通いたい。

ただ受けたいけれど、今の住所から遠いから合格しないかもしれない、と思われる方がいるかもしれません。

しかし、学校側の考え方としては「合格したら親が何とかするもの」だと思っています。

また面接の機会があるので、「合格すれば引っ越します!」と宣言することもできる。ウチも下の子の受験のときに、やはりそう言い切って、合格しました。

ですから、遠くだからといって気後れする必要はありません。

なかなか難しい学校ですが、でも挑戦する気持ちがあれば、距離で遠慮することはありません。

同じ慶應であっても

3校とも出題傾向は違います。

例えば、算数。

普通部は全問、記述式。答え以外に、式や計算、説明を書いていかないといけない。

一方中等部と湘南は答えだけ。

さらに中等部は1つの欄に1つの文字を書くから、分数の答え方も独特になる。

で、今の模擬試験や組み分け試験では、全問説明を書くということはないでしょう。多くの場合は答えだけ。一部記述式というのはあるわけですが、充分に練習ができているわけではない。

だから、志望校が決まったのなら、早めにそういう対策を講じていくことが大事なのです。

式を書け、と言われても、今まで書いていないのだから、どう書いて良いのかわからない、というのはよくあること。

それに解説を書いているわけではないから、40分で8問とか9問の説明を詳しく書けるはずもないわけで、そこのところをどうまとめていくかは、やはり練習が必要です。

出ることをやる、というのはそういうことなので、しっかり準備を始めていきましょう。

自らの傾向を知ることも大事

傾向というのは、別に入試傾向ばかりではありません。

むしろ子どもたちの傾向、というものを正確に把握しておく必要があるでしょう。

データを整理しましょう、というと時系列の偏差値や得点のデータをまとめられたりするのですが、これは実はあまり意味がない。

最も重要なのは何ができて、何ができないのか、を正確に把握することです。

例えば算数については主要9分野というのがあります。

平面図形
速さ
規則性
場合の数
比と割合
数の性質
立体図形
表とグラフ
文章題

やる問題をこの9分野に分けてデータをとる。初見でできる。2回目でできる。などと分類してもかまいませんが、そうやってデータを取ってみると、明らかにばらつきがあるのがわかるでしょう。
一般に子どもたちの不得意な分野は

速さ
場合の数
立体図形

の3つです。

でデータを取っていくと、その中でも例えば切断がだめ、回転体がわかっていない、などということがはっきりしてくる。それをある程度時間をとって勉強することによって理解させていく。これができなければいつまでたっても状況は変わりません。

たくさん問題をやらせるよりも、そうやって傾向を見つけて具体的な対策を実行していってください。

検算を解くプロセスに入れる

算数の計算ミスは、入試で最も気を付けなければいけないことのひとつでしょう。

慶應の場合は、必ず計算問題は出題されていますし、やさしい問題でも面倒な計算をさせることがあります。

計算は、ひっ算をきちんと書くこと。そしてもうひとつ大事なのは、その場での検算です。

検算といっても、かけ算は割算で確かめる、ということではありません。

自分のやったたての計算式をもう一度確認する、という作業のことです。

足し算でも引き算でも、同じこと。逆の計算をするのではなく、自分が今やった計算を見直す。

案外繰上りを間違えたり、小数点のつけ間違いをしたり。特に通分で計算していく場面ではミスがおきやすい。

すでに約分したはずなのに、消し忘れてまた約分してしまう、というようなことが良く起きます。

だから、確認する。

一度間違えて次の計算に移ってしまうと、自分の間違いに気が付かなくなって、最後、人数が分数になって、おかしいと見つけられてもどこにもどっていいか、わからなくなる。

そのために、その場で検算をする。

これを今から解くプロセスに入れてしまいましょう。

慣れてくると、それほど時間はかからなくなり、ミスが一段と減ります。