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普通部の理科 ー傾向と対策ー

普通部の理科は明らかに特徴が出てきます。

他の学校に比べて明らかに生物の問題が多い。かつまた細かい。これには明確な理由があります。

慶應は付属校ですから、別に大学受験をさせる必要はない。つまり大学受験に必要な理科計算に長けていることを小学生に求めない。

逆に小学校で勉強する理科実験だったり、理科の観察だったりを大事にしたいと思っているのです。

科学はある意味、観察と実験がそのスタートとなるわけで、そこがしっかりしていないと本当にいろいろなことに気づくことができない。ただ、答えはこうなる、ということだけを知っていることが学問にとって有理かといえばそうではない。

だから普通部ではカイコなどの動物を飼わせてみたり、フィールドノートをつけさせたりする。

これは子どもたちにとってある種、苦痛な部分があるでしょうが、しかし、それが後後子どもの人生を変えることになることもあるわけです。実験を通じて関心のあることへ進んでいった子どもたちは多いわけで、したがって対策は原理原則に戻る、ということだと思います。

つまり、虫の名前を図鑑で覚えるのではなく、実際に虫を飼ってみる。

花の分解図を参考書で覚えるのではなく、実際に自分で分解してみる。

そんなまどろっこしいことをやっている暇はない、と感じられるかもしれませんが、しかし、普通部はそういうことができる子を求めているわけです。

追い込みになったら、なかなかそういう時間がとれないのは当たり前ですが、4年生、5年生の段階はチャンスではないでしょうか?

早くから塾に通うことよりも、そういうことを実生活の中でやってみる機会を持つことが、とても大事なことだと思います。

またスケッチは毎年出題されていますが、スケッチはやはり練習が必要です。まずはテキストや図鑑の模写をやってみると良いでしょう。実際に6年生になって過去問をやってみると、なかなか図を描くのが大変だということがわかりますから、先に練習を始めておくことも必要です。

慶應義塾普通部 出願ゼミ 第1回 出願書類(2023年度用)

以下は2023年の出願ゼミの内容になります。2024年度については、改めて9月以降学校が出願内容を発表次第アップデートしていきますが、事前にこれまでの内容を確認されたい方のためのページとなりますので、ご承知置きください。

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普通部の算数 ー傾向と対策ー

普通部の問題はすべて記述式です。

出題は8~10題で40分。ほぼ以下の分野がきれいに出題されます。

計算、速さ、規則性、数の性質、場合の数、平面図形、立体図形、比と割合

で、それぞれが基本問題よりは難しく、御三家のような応用問題ほどではない、というレベルになっています。

ですから、ただ基礎ができればいいということにはならない。が、御三家のような難しい応用問題は解けなくても大丈夫。ということなのです。

夏休みまではまず過去問を充分にやることが大事です。

過去の出題と同じような問題が出る、ということはありませんが、逆にレベル感は過去問から体得するのが一番効率が良い。

この位の問題が解けるようになれば合格する、ということがわかれば良いのです。

わからない問題があれば、徹底的に解説を読み直してしっかり理解してください。

複数回やって最後は満点に近づくことが必要です。

充分にやりこなせたら、他の学校の問題をやってもいいでしょう。

そのレベルの問題ということになると、女子学院や雙葉、フェリス、豊島岡のような女子の受験校の問題が似ているので、電話帳のような問題から練習してもいいでしょう。ただし、これは過去問が充分済んでから、の話です。

記述に関しては、やはりスペースと時間の関係でそんなにフルに解説を書くようには書けません。

したがって一番は、やはり書いて、先生に添削をしてもらうのが良い。

先生が見て問題がなければ、それで良いでしょう。詳しく書くと時間がなくなってしまうので、これは本当に練習して、しっかり書き方を体得してください。

慶應普通部の国語-傾向と対策ー

普通部の国語はある意味一番与しやすい問題かもしれません。

長文読解の問題が2題、1題が説明・論説文、もうひとつが物語文。読解は多くの問題が選択肢で、本文の表現を根拠に答える問題が多くなっています。長い記述があまり見られない分、選択肢とことばの書き抜きを中心に勉強すればいいことになります。

もちろん選択肢にまぎらわしいものが含まれていることも多いので、どこにその根拠があるのか、をしっかり考えていくくせをつけていかないといけません。出題者は作者ではないので、ここにこう書いてあるから答えはこうだ、という論理で答えが作られます。したがって、まずはそういう物の考え方を身につけることが必要です。

記述については、短い文での解答ばかりなので、あまり難度が高くはないでしょう。ただ、端的に答える必要があるので、早めに過去問の練習をはじめていきましょう。過去問はとっておく必要はありません。練習する最優先課題が過去問ですから、国語は早くから勉強しても何の問題もありません。

知識の問題としてはやはり漢字の書き取りが中心になりますが、これはそれほど難しくはないので、塾が提供してくれる暗記テキストや出る順漢字などを使っていけばいいでしょう。中等部を併願するなら、中等部の対策で十分でしょう。

知識は後半がんばるとして、読解は今からしっかり練習を積み重ねることで、かなり得点が安定します。

近年採録される物語文の文章が長くなる傾向がありますが、読み飛ばさずしっかり読み込む練習をしていくことが大事です。