面接はまず聞くことに集中

塾でも面接の練習をすることがあるかもしれません。

ノックの仕方に始まって、お辞儀のタイミング、いすに座るのに右からいくか、左からいくか、まあ、細々と言われるかもしれませんが、まあ、乱暴に座らなければ特に問題はない。

それよりも大事なのは、聞かれていることをしっかり理解して、それに対する適切な答えを話せるか、です。

何を聞かれているか、わからなければ、「もう一度質問をお願いします。」と言ってもいいでしょう。慶應の面接はコミュニケーションがちゃんととれるか、ということがまず第一なので、そこが確認できないと問題になる。

だから、どうすわるかに気を遣うよりも、先生が何と言っているのかを正確に聞き取り、しっかり答える、ということに重きを置いてください。

まあ、お父さん、お母さんでもうまくいかないことはあるから、小学生にとっても大変ではありますが・・・。

早い番号がやさしいとは限らない

例年、3校とも前半がやさしい、後半がややむずかしい、というような構成になることが多いのですが、それでも前半に難しい問題が出ないとは限らない。

普通部は概ね8問から9問と比較的、問題数が多いのですが、ある年、3番にやや歯ごたえのある問題があった。

しかし3番だから、これはやさしいだろうと思った子がいて、それにこだわってしまった。

だいたいこういう子は算数に自信がある。自分は算数ができると思っているから、3番ぐらいは飛ばせない、と大きな勘違いをしている。

その結果として、時間を使ってしまい、後が間に合わなくなり、結果は不合格となりました。

自信があっても、解けないときはあるのだから、あまり一問にこだわらない、というのが正しい。

出題順はやさしい順ではありません。したがって、どういう配置になっているか、はあまりこだわらず、自分の解きやすい問題、できそうだと思う問題から先にやる。

そして、多少ひっかかったならば、いったんおいてほかにできる問題に手を付けていく、というのが良いでしょう。

こういうことは、ずいぶん注意しているわけだけれど、それでも本番にそういう状況に陥ってしまうことはあるわけですから、よく話してあげると良いと思います。

出題傾向は変わらないが

慶應義塾各校とも、そう出題傾向が変わるわけではありません。

ただ、今まで過去問に出ていなかったところが出たりすると、つい傾向が変わった、ととらえやすい。

しかし、これまでの過去問にないから、出ない、とは決められないのです。

例えば詩の出題や、世界地理の出題、あるいは国文法など、今まで見たことがない、という問題も出てくる可能性はあるでしょう。

で、出題者の意図は、それでも冷静に問題文を読んで自分で答えられるところをしっかり答えられる対応力があるのか、を試す、というところにあります。

だから傾向が変わったわけではなく、目先が変わっただけ。

なので、過去問にない問題が出ても、慌てずに対応するように心がけてください。

そんなの知らない!

と思う問題がたまに出るでしょう。

例えば小説や演劇の主人公の名前だったり、スーパーマーケットの果物売り場の位置だったり、塩の値段だったり。

2022年の普通部の宛名の書き方も、まあ、そういう意味では知っていた子もいればそうでない子もいたでしょう。

説明会でも話が出ていたと思いますが、「学校で習うこと」「塾で習うこと」「塾でも学校でも習わないこと」というのを出すことにしているそうなので、まあ、知らないことが当然出題されることはあるでしょう。

で、知らないのだから、飛ばせばよいのですが、その前に、ちょっとだけ考えてみる。

これは知らないとできないのか?

できないと思えば、そのまま飛ばしましょう。

でも、案外考えるとできたりすることもある。その場合はそれでプラスになるでしょう。

そのちょっと考えたときのアイデアで差がつくこともあるので、最後まであきらめない、というのは大事な姿勢だと思います。

スポーツのルール

たまに国語の文章題でスポーツに関する物語文が出てくることがあります。

これまでの例で言えば、野球が舞台となる物語文が出題されたことがありました。で、まあ、そのくらい大丈夫だろう、などと思っていたのですが、実は最近の子どもたちはあまり野球を見ないのです。

サッカーも増えたし、実際に野球に興味がない子もいる。したがって、そのルールがわからない。バント?ベース?アウト? なにそれ。

いや、体育の授業で野球やったりソフトボールやったりしているだろうから、そんなはずはない、と出題者は考えています。

これが盲点になる。

特に男の子はもしそうならば、多少なりとも野球については知っておいた方が良いでしょう。

そんな子はまずいない、と思われるかもしれませんが、案外そうではないのです。

作文のテーマ

湘南の国語は、比較的選択問題が多いのですが、最後にドンと100字作文が出ます。

まずは、原稿用紙の使い方をもう一度復習しておきましょう。改行や、カギ括弧の書き方も案外忘れてしまっていたりしますから。

その上で、対策としては、自分で作文のテーマを考えてみると良いのです。

そして練習する。概ね100字を書くスピードとはどのくらいか、ということも本人の中でわかっている必要があるでしょう。入試では作文を最後にやる子が多いようですが、となると時間配分をやはり考えておかないと慌ただしくなる。

作文の配点がどのくらいあるかはわかりませんが、やはりすべての問題にしっかり答えられるようにした方が良いでしょう。

さらにテーマを考えることで、どんな問題が出ても冷静に対応できるようになります。

「そうきたか」

みたいな感覚は、結構、問題を楽しめるところもあるので、ぜひテーマを想像しながら練習してみてください。

やさしい問題だから難しい

中等部の女子の合格偏差値はなかなか高いところにあります。

合格する人数も少ないから難関ですが、しかし、問題はそれほど難しいというわけではない。他の受験校に比べて取り組みやすいと思うのです。

しかし、問題が簡単だからかえって難しいところがある。つまり、ミスが許されない。

正確な手順で、間違いなく解く。解答用紙のミスなど絶対にあってはならない、ということです。

さすがに4教科満点近く、というわけにはいかないところはあるかもしれませんが、確実に得点していく必要がある。

落とせる点が少ないので、とにかく丁寧に解く練習を続けてください。

やさしいから合格するのが難しい、という学校もあるのです。

出願書類はコピーしておく

出願書類の準備を進めておられるご家庭が多いと思います。で、慶應の場合、その出願書類を元に面接が行われます。

普通部は本人だけですが、湘南、中等部は保護者にも質問が出てきます。したがって何を書いたか、ということをまず手元に残す必要がある。

したがって出願書類のコピーを忘れないようにしてください。

そして出願後は、この内容をもとにどんなことが聞かれるのか、ある程度想定しておいた方が良い。

もちろん予想した質問が出てこないこともあるでしょうが、想定することで、自信をもって話せたというケースも少なくないのです。

親子で出願書類のコピーに目を通しておき、想定される質問の答えをいっしょに考えておくと良いでしょう。

体育実技の視点

慶應は3校とも体育実技があります。

しかし、別に体育学部の試験ではないから、視点は別のところにあります。

その最も重要なところは指示をしっかり聞き取れるか、という点。

例えば右から回るのか、ボールを取ってから、走るのか。どこでボールを入れるのか、そういうことは最初にきちんと指示されるし、在校生がお手本まで見せる場合もあります。

それでもやはり緊張しているからか、方向を間違えた、という子もいる。だから何より良く聞く、しっかり見るということが大事なのです。

そんなことは普通はできますが、やはり入試ですから上がっている子も少なくない。落ち着いて聞く、ということを心がけてください。

そしてもうひとつ大事なことは、ちゃんとやるということ。

普段の学校生活に大きな影響がないかどうか、という視点もあるので、そこはまじめに取り組んでください。

完全オンライン化のメリット

完全オンライン化するというのは、やはりコロナ禍が理由と思われがちですが、しかし、慶應進学館はコロナ以前から完全オンライン化を目指していました。

以前教室を開いていた時は、その教室に通うためにまたとてつもないエネルギーを生徒がかけていたのです。

週1回の通塾にしても片道1時間かけてくる、というのは往復2時間のロスがある。

新幹線で通ってきた子どももいましたから、これは何とか方法を考えないと子どもたちの負担が減らない、と思っていました。

そこで最初に開発されたのが慶應進学オンラインで、慶應3校の入試問題の類題やテーマ別の学習ができるようにしていたのですが、まだすべてのカリキュラムを教え切れていない状態で、むしろ直前期の勉強に特化した内容でした。

しかし、フリーダムオンラインを開発することで、その問題は解決し、それまでの内容を慶應特別ゼミとしてシステム化できたので、完全オンライン化が実現したのです。

特にコロナ禍では、安心して勉強が進められましたし、特に直前期は感染のリスクを避けるという意味でオンラインはやはり効果があります。

慶應を目指す子どもたちは首都圏ばかりでなく、地方にも海外にもいます。

慶應志望の生徒のみなさんに、何とか効率よく学校別対策をしてもらう、ということが完全オンライン化の目標なので、これからもいろいろな授業を盛り込みながら指導を進めていきたいと思います。