関数

平成23年 慶應義塾女子高校

座標平面上において、y軸上に点Aがあり、放物線y=\frac{1}{4}x^2上に2点B、Cがある。点Aのy座標がa、点B、Cのx座標がそれぞれ、-2apである。次の問いに答えよ。
ただし、apは正の定数である。

(1) 直線ACの式を、apを用いて表せ。
(2)a=\frac{3}{2}とするとき、△OACの面積と△ABCの面積が等しくなるようなpの値を求めよ。

【解説と解答】
(1)Cの座標は(p\frac{1}{4}p^2)、Aの座標は(0,a)であることから、直線ACの傾きは

    \[   (\frac{1}{4}p^2-a)\div{p}=\frac{p^2-a}{4p} \]

になり、直線ACのy切片は,aになるので、求める方程式は

    \[    y= \frac{p^2-a}{4p}x+a \]

(2)a=\frac{3}{2}のとき、Bの座標は(−3,\frac{9}{4})になるので、△AOCと△ABCの面積が等しくなるのは、直線BOと直線ACの傾きが同じになる場合が考えられる。

ここで直線OBの傾きは-\frac{3}{4}になるので、直線ACの傾きも-\frac{3}{4}。直線ACの方程式はy= -\frac{3}{4}x+\frac{3}{2}になるから、放物線との交点Cの座標は,次の方程式の解となり、

    \[    \frac{1}{4}x^2=-\frac{3}{4}x+\frac{3}{2} \]

p>0から

    \[    p= \frac{-3+\sqrt{33}}{2} \]

となる。

またA0=ADとなる点Dを考えると、△AOC=△ADCだから、これが△ABCと同じになるには、ACとBDが平行になれば良い。

Dの座標は(0.3)、Bの座標は(−3,\frac{9}{4})だから直線BDの傾きは\frac{1}{4}になるので、ACの傾きも\frac{1}{4}。したがって交点のx座標は、次の方程式の解となり、

    \[    \frac{1}{4}x^2=\frac{1}{4}x+\frac{3}{2} \]

    \[    x^2-x-6=(x+2)(x-3) \]

p>0 よりp=3

(答え)  \frac{-3+\sqrt{33}}{2}, 3