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国語の選択問題を極める

慶應の国語は選択問題が多くなります。

湘南も作文問題はありますが、読解は記号選択が多い。したがって選択式問題を極めることは、慶應合格の上で大切な対策になります。

で、もちろんのことながら答えがひとつに絞られる限りにおいて、その根拠は文中にある、というお話は何度も繰り返してきました。だからこそ、選択肢に注目をしないといけないのです。

ア~エまで4つの選択肢が並んでいたとすれば、その4つの違いは何なのか?案外ここにヒントがあるのです。

違いがある、というこは、その違いが文中で否定されれば、答えではなくなる、ということ。

つまり、最初から文中をいろいろ探すのではなく、まず選択肢の違いに注目して、何を探せばいいのかを絞り込むことです。

といっても、これは練習が必要になります。

というのも、つい子どもたちは、本文に関係なく、その選択肢が正しいか、間違いかを判断してしまいがちだからです。なので、まず正しいとか、正しくないとかを考えるのではなく、何が違うのかを明確にする。

ここをまずがんばってみましょう。そうすると、選択式問題のやり方が会得できていくはずです。

2023 慶應湘南 社会

今年の湘南の社会の出題は大問7題でした。

大問7題 
1 四国に関する問題 小問5題 
2 地図に関する小問4題 
3 平安時代の歴史に関する小問6題 
4 鎌倉幕府に関する小問5題 
5 条約に関する小問7題 
6 違憲判決に関する小問4題 
7 円安に関する小問4題 

小問数 全35題は昨年より6題少なくなりました。記述問題はなく、用語解答と選択問題のみでした。

問題のレベルはそれほど難しくはなく、多くの受験生が良い点を取れた問題だと思われます。

時事問題が6、7と続き、3から5が歴史、1から2が地理と一応分野はしっかりと分けて出題されています。常日頃から、ニュースに触れていろいろな言葉を知っている必要があり、またそれなりに知識を持っていることが求められています。

逆にいわゆる入試の知識はそれほど細かいものが出題されることはありません。

25分で35問はかなり忙しいので、過去問でスピード感をしっかり養っておくと良いでしょう。

慶應湘南が学校見学を再開

慶應義塾湘南藤沢中高等部は、中止していた学校見学を再開しました。

慶應義塾湘南藤沢中等部、学校見学について

見学が可能なのは平日と土曜日の以下の時間帯になります。
〈見学可能な曜日・時間帯〉
 平日  8:30~11:30、12:30~16:30
 土曜日 8:30~11:30、12:30~14:00

日曜日は休みですが、それ以外の日も見学ができない日程が決まっていますので、必ずホームページで御確認ください。

なお、建物の中には入ることができません。

物語文ができない理由

国語読解の出題は、物語文と論説・説明文があります。

ともにそこそこ読める、と言うことであればよいのですが。案外、不得意な文章のジャンルがあったりするものです。

これはやはり文理の違いといってもいいかもしれませんが、例えば物語文が不得意な子は理系に多く、論説文が嫌いな子は文系に多いのです。

で、それはそれで仕方のないことですが、「できない」では困るので、それなりに練習をしなければいけない。

物語文の不得意な子は、概ねその舞台設定というか、登場人物の把握ができていないことが多いのです。

そして、その登場人物がなぜそういう行動をとることも理解できない。その辺はちょっとまどろっこしいところがありますが、しかし、小学生がそう人生経験を積み重ねているわけでもないので、一応説明してあげた方が良いのです。

物語を説明するなんて、と思われるかもしれませんが、授業では良くやります。

なぜこういう行動を取ったのか?説明していみると

「ええ、そういうこと?」

みたいな反応が良くかえってきました。物語文が不得意な子は、実はそこに問題があることが多く、だから読んで練習を積んでもそこが解決していないからできないままになっていることが多いものです。

大人は「そんなのわかってるだろう」と思いがちですが、そんなことはないことが多いので、気をつけてください。

2023 普通部 社会

2023の普通部の社会は大問6題でした。

大問6題
1 歴史・地理混合問題(歴史・地理)
2 河川と都市に関する問題(地理)
3 為替に関する問題(歴史、一部時事)
4 鉄道に関する問題(歴史)
5 資源に関する問題(地理)
6 ホワイトハウスに関する問題(歴史、現代社会)

例年いろいろなテーマが取り上げられ、地理、歴史、公民ときれいに分かれるよりも、いろいろな要素を混ぜて出題することが多いので、今年もその典型的な出題と言えます。

普通部は学校で習うこと、塾で習うこと、のほかに「学校でも塾でも習わないこと」を出題することがあり、その流れに沿った出題といえます。
また各問題の一部に時事問題が出てきており、最後のホワイトハウスの問題で、同じ役割を果たすロシアの建物を何というか、など日ごろから時事ネタに接していることが必要でしょう。

普段からテレビのニュースや新聞などに目を通し、小学生なりに現代社会を理解していくことが求められています。年末の時事問題集だのみにならないように、日頃からしっかり準備を進めていきましょう。