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独立自尊と志望理由

良く志望理由の中に独立自尊を語るべきではないのか、という話を聞くことがありました。

私自身の考えで言えば、独立自尊という言葉を使うことが大事なのではなく、子どもの教育に何を求めるか、という点でこの中身が入っているべきであると思っています。

ただ、独立自尊という言葉を使ったところで、それが充分理解できていない、などと思われてしまってはあまり良い印象は与えない。

それよりも、我が子がどういう風に成長してくれればいいか、ということにその考えが含まれればいいのです。

一番大事なことは、「自分で決断し、自分で実行する」という点でしょう。

以前、慶應湘南の卒業式に出たときに、「私たちはいつも決断を迫られてきました。」という卒業生の言葉が印象的でした。

つまり、ああしろ、こうしろ、とは言われてこなかった。

「君は、どうするんだ?」 「君はどうしたいんだ?」ということを常に普段の生活の中で尋ねられていた。勉強するにおいても、クラブ活動でも、人からやらされてしまうのは、決して本人の成長にプラスにはならない。

自分で考えろ、自分で決断しろ、ということが求められてきているように思います。

そして、その経験を多くすることによって、次第に独立自尊ということがだんだんわかってくるような気がするのです。

まして、小学生が「独立自尊」と言ったところで、それは先生が突っ込みたくなる話になってしまうだけのことのように思えます。

この四字熟語にとらわれるより、もっと自然に、我が家らしい考え方の中で、志望理由を語られた方が良いでしょう。

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大晦日

先日、十干十二支のお話をしましたが、2014年は甲午(きのえうま)です。

日本は大晦日、元旦と一連の行事がありますが、これは年神様を迎える行事です。

毎年元旦にその年をつかさどる神様が各家庭にやってくる、というので、その神様を迎える行事が大晦日、元旦であったわけで、年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞き、本来で言えば、「年神様が来る方角」の神社にお参りする、という一連の流れがあったわけです。

今は、もうそこまで厳密にいろいろなことをすることがなくなりましたが、それでも「お雑煮」「お屠蘇」でお祝いをする、という風習は続いています。

さて、この年神様が来る方向が恵方です。

最近恵方巻きを節分に食べる、ということが広く宣伝されるようになりましたが、この恵方、どうやって決まるのか、というと十干で決まるのです。

恵方は実は4つしかありません。

甲(きのえ)・己(つちのと) → 東北東やや右
乙(きのと)・庚(かのえ) →西南西やや右
丙(ひのえ)・辛(かのと) 戊(つちのえ)・癸(みずのと) →南南東やや右
丁(ひのと)・壬(みずのえ) →北北西やや右

全部やや右と出ているのは、中国の方角は24方位なので、16方位だと合わないから、やや右ということになるのです。

2014年は甲ですから東北東やや右ということになります。

こうやって、日本の伝統についての知識を掲載するのは、中等部の国語の出題があってのことですが、しかし、そういう問題を出すことによって、子どもたちが日本の風習について勉強するのは、ある意味いいことかもしれませんね。

ということで1年間ご覧いただき、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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2013に関する問題
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きのえうま

平成22年、慶應中等部の国語にこんな問題が出ました。

問4 今年は( D )年である。
1 甲寅(きのえとら) 2 丙寅(ひのえとら) 3 戊寅(つちのえとら)4 庚寅(かのえとら) 5壬寅(みずのえとら)

あらら、という感じでしたが、まあ、そうできた子は多くはなかったでしょう。その年が寅年だ、ということぐらいは予想がつくが、全部寅がついているから、5分の1の確率に勝負をかけた子が多かったでしょう。

2014年、平成26年はきのえうまです。

字で書くと甲午。

そうです。

あの日清戦争のきっかけとなった甲午農民戦争も、この十干十二支が頭についているのです。

日清戦争は1894年。それからちょうど120年。2014年になるというわけです。(十干十二支は1周が60年。これが還暦です。60年が2回分あったということですね。)

昨年、田中貴.comで十干十二支を説明しましたから、一応読んでおきましょう。

十干十二支

中等部の国語の知識は何が出るか、予想はつきませんから、興味の幅だけは広げておいた方がいいかもしれません。

まあ広げるといっても限界はありますが、日本は四季の国ですから、季節とことばはひとつキーワードにあげておいた方が良いかもしれません。

時候の挨拶も、以前出題されましたから。

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湘南の解答用紙

慶應3校の中で、湘南だけが解答用紙を公表していません。

解答用紙がわからないので、現在の過去問集が公表している解答用紙は各出版社や塾が聞き取りをした上で作っているものです。ただ、今回はちょっと困ったことが起きました。

国語の読解の問題で選択肢を選ぶ個数が、解答用紙の解答欄に書いてあったのです。つまり問題には書いてない。

で、この問題の解説が解答用紙がわからないために、各塾や出版社で割れました。

これは仕方がない。それぞれの会社がここが複数だろう、と決めたから、それによって解答が変わったのです。

解答用紙を発表しない、のはなぜかよくわかりませんが、しかし、これだとどんな問題だか、はっきりしなくなる。

ので、少なくとも問題用紙で完結してもらえれば、と思いました。

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主語と述語との不一致

子どもたちの作文の添削をしていて、最初に気がつくのは誤字脱字ですが、主語と述語の不一致も結構多い。

書き慣れてくればくるほど、たくさん書きたいことが思うので、つい一文が長くなる。その結果として最初に書いた主語の述語が見あたらず、明らかに違う主語に対する述語で閉じられる。

意味が通らない文になってしまうわけです。

だから、一文を短くした方が良いのです。これは、述語の近くに主語があるから、ミスに気がつきやすい。

長い文を書くよりも短文を重ねた方が読む方もリズム感が出ます。

湘南は毎年作文を課すので、練習を進めていると思いますが、とにかくシンプルに書いていくようにしてください。、

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