使っていない条件はないか

算数の問題文を読んでいると、条件がいくつか出てきます。

特に速さなどは、文章が長く、実際に内容をつかむまでに時間がかかります。しかし、解いていきながら、どうしてもわからないときがあります。

ところが、そういうときに結構多いのが、「条件を使っていない」場合です。

すべての条件を使って、解けるという問題がほとんどなので、使っていない条件があれば、解けないに決まっています。

ところがそういうミスを犯す。

なぜかというとチェックしていないからです。

そこで、問題文に下線を引きます。

条件と思われるところには全部。そして記号をつけておきます。

そして解いていく。使ったらその条件を消す。あとからでもかまいません。

それで解けないときに、使っていない条件が見つかります。また使っていない条件がわかった時に、逆にヒントが見つかることが多いのです。

確認のために、これもぜひ日頃問題練習をするときから、身につけておくと良いでしょう。


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まだこれからという気持ちを持つ


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社会の復習

受験カリキュラムでいえば、一番最初に地理を勉強しました。

それから歴史、公民と進んできているわけで、そうなると地理の勉強はだいぶ前のことになっているので、やはり忘れていることは多いのです。

忘れてしまうのは仕方のないことで、これは後から覚え直せばいいわけですが、しかし、やはり勉強して思い出すきっかけを作ったほうが良い。

まだ知識を覚える必要はありません。しかし、昔勉強したことを思い出す必要はあるわけで、その方法としてはテキストを読み直すのが良いと思うのです。

日本地理の場合、まず九州から初めて、中国・四国、近畿、中部、関東、東北、北海道となっているから、それぞれ1つずつテキストを読み直していくと良いのです。

不思議なもので、全部忘れているわけではなく、復習することでなんとなくうろ覚えだったものが明確になってくるところはあるのです。

時間はあまりないかもしれませんが、適宜テキストを読み直す作業を始めていってください。同じように、歴史もかなり忘れてしまっている部分はあるでしょう。ああ、そういうことを勉強したな、というレベルでかまわないので、少しずつ読み進んでいってください。

もし、テキストがなければ、歴史などは中学の教科書を使っても良いかもしれません。


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真似る相手がいるか


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テスト復習ノートを作る



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知識問題

中等部では国語の知識問題が良く出題されます。

中等部の場合は採点の観点からなるべくだれが採点をやっても同じになるような解答形式で組まれている。で、多くの場合、ことばや熟語の問題だったり、文学史や漢字だったりしていたわけです。

ところがここ数年、演劇の問題が出てくるようになった。さらに短歌や俳句についての問題も出題が増えました。

で、これに対する対策というのがなかなか難しい。

基本的な短歌や俳句のルールを学ぶのはそれほど難しくはないが、そんな簡単な問題が出るわけでもありません。

また演劇に関して言えば最早ちょっと対策のしようがないところはある。もちろん歌舞伎などは見に行ってもいいが、それだからといって具体的な対策になるとは限らない。

で、あまり細かなことに気を使わないことだと思います。

例えば中等部の漢字も難しい時は本当に難しい。その場合、できる子も多くないのだから、そこはあまり心配しない。

細かい知識はやろうと思えばいくらでも増えてしまう。だから時間がいくらあっても足りなくなります。

そういうところはあまり気にしない。思い切って切り捨ててしまっていいでしょう。みんなができるようなことはちゃんとできる、というのが一番重要なことですから、あまり細かな知識に振り回されないようにしましょう。


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第275回 個別指導のわな


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急がせない

普通部にしても、中等部にしても算数の問題数は多いので、やはり問題を解くスピードはある程度必要になります。

しかしながら、急いで解くということは、ミスにつながる。

問題を読み飛ばす。計算間違いをする。急いでろくなことはないのです。

ところが過去問をやっていて、最後までたどり着かないと、どうしても「急いで」という言い方になってしまうもの。

これは慎んだ方が良いでしょう。

急がせる、というよりは正確に解く、ということの方が重要です。急いで解いて間違いだらけになっては意味がない。

塾の模擬試験は一般的に、差をつけるために問題をたくさん出します。私はあんなに忙しい入試はないと思いますが、しかし、そういう問題を出されると、やはり子どもは急ぐというかあわてる。

あわてるとやはりミスの率は上がるものです。

「君にとっては6番までが問題だと思って解いてくれる?」

と子どもたちには言います。

最後の2問までたどり着かなくとも、やった問題が正解であれば、必ず合格します。

スピードよりも正解率を気にしてください。


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高校で再挑戦する

慶應は小学校、中学校、高校、大学と4回入るタイミングがあります。

で、そのうち中学校と高校、どちらが入りやすいでしょうか?

まず定員。女子は中等部が約50名。湘南が約60名。合計110名。慶應女子高校の定員は約100名であまり変わらない。そして偏差値的にもやはり両方ともトップランクでしょう。だから厳しさはあまり変わりません。

男子の方は普通部が180名、中等部が140名、湘南が60名で合計380名。 高校は慶應義塾高校が約370名、慶應志木高校が約230名合計600名。そう、男子は高校の定員がかなり大きくなるのです。

ただし、湘南は一貫校になるので、東京、神奈川、千葉、埼玉からは受験できません。(全国枠ならびに帰国枠はあります。)さらに慶應ニューヨーク学院も募集はあるわけですが、まあ、これは特殊な試験なので別枠に考えておきましょう。

男子に関して言えば、やはり定員が多い分高校の方が入りやすいとは言えるでしょう。だから、中学を受けて、だめなら高校、という考え方も大いにありだと思うのです。

中学からまず挑戦して、それでダメなら、他の学校を考えずもう一度挑戦してみても良いかもしれません。


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歯止め

慶應は中学から留年があります。

進級の推薦に漏れると中学1年から留年する。同じ学年をまた1学年やり直すことになります。

慶應の場合、同じ学年は2回しかやれないので、次の年は必ず上がらないといけませんから、下の学年に落ちてさらにそのプレッシャーにも耐えないといけない。

普通にやっていれば特に問題はないが、本人が勉強しなければやはり進級はしないものです。

大学受験がないからのんびりしている、と思われるかもしれないが、案外これがしっかり歯止めになっている。

勉強はしないと上がっていけない、というプレッシャーは実は受験校よりも相当しんどいものがあるのです。


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我が子に合うか

往々にして、親自身が慶應だったので、我が子も慶應に、という方は少なくありません。しかし最初から慶應に決めてしまう、ということは多少なりとも先先を限定してしまうことになる。

例えば理系を選ぶ、ということになると、医学部、理工学部、薬学部の3つしかない。逆に考えれば、医学部でも薬学部でなければ理工学部しかなくなるわけで、大学受験をした方がそれなりに可能性を自分で広げられる部分があります。

一方、大学受験がないということは、時間に余裕はできる。ということはクラブ活動をしっかりやれないと学校生活は楽しくない。別にうまくなくてもいいが、それなりに部活を楽しめる、という部分はこれは受験校に比して大きい部分があります。

そういったいろいろな要素が我が子に合うか、という点をよく考えていないといけない。

自分が出で良かったから子どもにも合うと自動的に考えてはいけないのです。我が子であっても個性は違うし、どういう可能性が伸ばせるかを多少見極めた上で考えた方が良いと思うのです。

子どもの可能性が伸びる学校であれば、それが一番なのですから。


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一行問題で気をつけること

例えばこんな問題がよく出題されます。

A君が5歩で行く距離をB君は3歩で行きます。
またA君が3歩行く間に、B君は2歩歩きます。
二人の速さの比を求めなさい。

という場合、歩幅の比がA:B=3:5 動きの比がA:B=3:2ですから、速さの比はA:B=9:10になります。

しかし、問題の条件がA君の歩幅はB君の3分の2です。という条件に変われは今度は歩幅の比は2:3になるので二人の速さの比は同じになります。

で大事なことはひっくり返してかける、という認識ではなく、歩幅の比と動きの比をかけて速さの比にする、という基本です。

歩幅が1秒間に何歩動くか、が速さなわけで、それをしっかり認識すればミスは減るわけですが、つい距離とでたらひっくり返す、みたいな覚え方をしていると、間違えてしまうことになるのです。

算数の一行問題は何回も同じような形で出てくる分、ああ、ここはこうして、みたいなパターン行動が生まれて、間違えるケースが多いのです。
別に速くなくてもいいので、よく問題を読んで、何を聞かれているのか、問題を解く本質は何なのかを明確にして解いていってください。

決して解法を丸暗記してはいけません。


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レベルを絞る

慶應で御三家レベルの問題が算数で出るとすれば、湘南の5番、6番だけでしょう。

それ以外は、そこまで難しくない。
例えば60分4問だと1問15分かけられますが、普通部は40分で8~10題。中等部は45分で9題~10題。

つまり、1題にかけられる時間は3分の1しかありません。ですから、少なくとも夏休みまでは、あまり難しい問題をやるよりは、標準的な問題にとどめて、正確に解き上げる力をつけることが大事です。

もとより、慶應は大学受験に必要な学力を求めているのではなく、大学で充分に学べる力を持てるであろう、力を期待している。

だから、基礎がしっかりしていることが大事です。基礎がしっかりしていないのに、いろいろ難しいことをやろうとしすぎているのが、最近の受験教育には見られます。

御三家レベルの問題は、今は捨てていい。わからなくても結構。あまり出ないのだから。

それよりは、すべての範囲の標準的な問題ができるようにするべきでしょう。


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地図の問題

割と地図の問題は良く出題されます。
地図の見方、は一番最初にやったテーマなので、結構忘れがちですが、大事なテーマですのでそろそろ復習をしっかりやっておいた方が良いでしょう。

以下は2013年湘南の問題です。


下の地図をみて、問いに答えなさい。地図の縮尺は25000分の1です。地図の方位は上が北です。等高線の間隔は10mです。地図記号は国土地理院発行の地形図と同じものとします。問題に必要な記号以外は省略したものがあります。

問1 地図中のAとBを結んだ線の断面図として、もっとも近いものを選び、番号で答えなさい。

問2 K駅から0川を渡る橋までは地図上で約6cmでした。実際の距離を求めなさい。

問3 地図中でみられるようすについて説明した文1~4のうち、誤っているものを選び、番号で答えなさい。
 1 Ⅹ山とY山の西側斜面では果樹栽培がおこなわれている。
 2 Y山に登る道は、坂道の傾きをゆるやかにするために曲がりくねっている。
 3 海岸線に沿って潮風の影響を防ぐための松などが植えられているようすを表していると考えられる。
 4 船が港に戻ってくるとき、灯台とY山の頂上が一直線上にみえると船は北東方向に向かっていることになる。

問4 次の文章は、地図中のある場所に勤めている人がK駅を出てから勤め先に向かうまでの道のりを説明したものです。この人物の勤め先にあたるものを1~4から選び、番号で答えなさい。
私はK駅を出てから、郵便局のあるほうへ進み最初の交差点で右へ曲がります。
工場のある交差点を右へ曲がると線路の下をくぐります。
つきあたりに神社のある交差点を左へ曲がってしばらく行くと勤め先があります。

1 小学校    2 高校    3 役場    4 老人ホーム


問1 等高線の間隔が10mですからX山の頂上は、60m~70m、Y山の頂上は50~60mということになります。BはY山の頂上付近ですから、4が正しいことになります。

問2 2万5千分の1の地図ですから6×25000=150000㎝=1500m

問3 
1は○ 2も○ 3も○ですが、4は×。

船が港に戻ってくるときですから、北西に向かわなければなりません。

問4 

図のように動くので、文の記号ですから、小学校です。○がつくと、高等学校になるので、間違わないようにしてください。1が答えになります。


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できないときは量を減らす


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第274回 優先順位


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なるべく夜遅くまで起きていないようにする



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