以下は2023年の出願ゼミの内容になります。2024年度については、改めて9月以降学校が出願内容を発表次第アップデートしていきますが、事前にこれまでの内容を確認されたい方のためのページとなりますので、ご承知置きください。
「普通部」カテゴリーアーカイブ
普通部の理科 ー傾向と対策ー
普通部の理科は明らかに特徴が出てきます。
他の学校に比べて明らかに生物の問題が多い。かつまた細かい。これには明確な理由があります。
慶應は付属校ですから、別に大学受験をさせる必要はない。つまり大学受験に必要な理科計算に長けていることを小学生に求めない。
逆に小学校で勉強する理科実験だったり、理科の観察だったりを大事にしたいと思っているのです。
科学はある意味、観察と実験がそのスタートとなるわけで、そこがしっかりしていないと本当にいろいろなことに気づくことができない。ただ、答えはこうなる、ということだけを知っていることが学問にとって有理かといえばそうではない。
だから普通部ではカイコなどの動物を飼わせてみたり、フィールドノートをつけさせたりする。
これは子どもたちにとってある種、苦痛な部分があるでしょうが、しかし、それが後後子どもの人生を変えることになることもあるわけです。実験を通じて関心のあることへ進んでいった子どもたちは多いわけで、したがって対策は原理原則に戻る、ということだと思います。
つまり、虫の名前を図鑑で覚えるのではなく、実際に虫を飼ってみる。
花の分解図を参考書で覚えるのではなく、実際に自分で分解してみる。
そんなまどろっこしいことをやっている暇はない、と感じられるかもしれませんが、しかし、普通部はそういうことができる子を求めているわけです。
追い込みになったら、なかなかそういう時間がとれないのは当たり前ですが、4年生、5年生の段階はチャンスではないでしょうか?
早くから塾に通うことよりも、そういうことを実生活の中でやってみる機会を持つことが、とても大事なことだと思います。
またスケッチは毎年出題されていますが、スケッチはやはり練習が必要です。まずはテキストや図鑑の模写をやってみると良いでしょう。実際に6年生になって過去問をやってみると、なかなか図を描くのが大変だということがわかりますから、先に練習を始めておくことも必要です。
慶應義塾普通部 出願ゼミ 第1回 出願書類(2023年度用)
以下は2023年の出願ゼミの内容になります。2024年度については、改めて9月以降学校が出願内容を発表次第アップデートしていきますが、事前にこれまでの内容を確認されたい方のためのページとなりますので、ご承知置きください。
普通部の算数 ー傾向と対策ー
普通部の問題はすべて記述式です。
出題は8~10題で40分。ほぼ以下の分野がきれいに出題されます。
計算、速さ、規則性、数の性質、場合の数、平面図形、立体図形、比と割合
で、それぞれが基本問題よりは難しく、御三家のような応用問題ほどではない、というレベルになっています。
ですから、ただ基礎ができればいいということにはならない。が、御三家のような難しい応用問題は解けなくても大丈夫。ということなのです。
夏休みまではまず過去問を充分にやることが大事です。
過去の出題と同じような問題が出る、ということはありませんが、逆にレベル感は過去問から体得するのが一番効率が良い。
この位の問題が解けるようになれば合格する、ということがわかれば良いのです。
わからない問題があれば、徹底的に解説を読み直してしっかり理解してください。
複数回やって最後は満点に近づくことが必要です。
充分にやりこなせたら、他の学校の問題をやってもいいでしょう。
そのレベルの問題ということになると、女子学院や雙葉、フェリス、豊島岡のような女子の受験校の問題が似ているので、電話帳のような問題から練習してもいいでしょう。ただし、これは過去問が充分済んでから、の話です。
記述に関しては、やはりスペースと時間の関係でそんなにフルに解説を書くようには書けません。
したがって一番は、やはり書いて、先生に添削をしてもらうのが良い。
先生が見て問題がなければ、それで良いでしょう。詳しく書くと時間がなくなってしまうので、これは本当に練習して、しっかり書き方を体得してください。
慶應普通部の国語-傾向と対策ー
普通部の国語はある意味一番与しやすい問題かもしれません。
長文読解の問題が2題、1題が説明・論説文、もうひとつが物語文。読解は多くの問題が選択肢で、本文の表現を根拠に答える問題が多くなっています。長い記述があまり見られない分、選択肢とことばの書き抜きを中心に勉強すればいいことになります。
もちろん選択肢にまぎらわしいものが含まれていることも多いので、どこにその根拠があるのか、をしっかり考えていくくせをつけていかないといけません。出題者は作者ではないので、ここにこう書いてあるから答えはこうだ、という論理で答えが作られます。したがって、まずはそういう物の考え方を身につけることが必要です。
記述については、短い文での解答ばかりなので、あまり難度が高くはないでしょう。ただ、端的に答える必要があるので、早めに過去問の練習をはじめていきましょう。過去問はとっておく必要はありません。練習する最優先課題が過去問ですから、国語は早くから勉強しても何の問題もありません。
知識の問題としてはやはり漢字の書き取りが中心になりますが、これはそれほど難しくはないので、塾が提供してくれる暗記テキストや出る順漢字などを使っていけばいいでしょう。中等部を併願するなら、中等部の対策で十分でしょう。
知識は後半がんばるとして、読解は今からしっかり練習を積み重ねることで、かなり得点が安定します。
近年採録される物語文の文章が長くなる傾向がありますが、読み飛ばさずしっかり読み込む練習をしていくことが大事です。
慶應普通部算数 第1回
普通部対策の算数第1回です。
普通部算数第1回
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受験校か、付属校か
先日、栄光・聖光受験層のお話をしたのですが、「栄光・聖光」受験層は受験校希望だから、普通部は受けないのではないかという質問がありました。
確かに併願校のおすすめで見ると、栄光・聖光受験の2月1日校に出てくるのは、麻布、駒東、サレジオ、逗子開成という感じで並んでくるのですが、しかし、普通部も結構います。
栄光・聖光が残念で、たとえば浅野に合格したという場合でも、普通部に進学する生徒はいます。
この辺、やはり付属といっても大学による、という部分が大きいのではないかと思うのです。
またお住いの地域が神奈川であることが多いので、だとすると普通部は通いやすい。今年、相鉄が東横線に乗り入れたので、さらに便利になりました。
だから、こと慶應に関して言えば、受験校志望でも合格すると変わる可能性がある、ということです。
迷いたくないから最初から受けない、という層もいらっしゃいますし、それは家庭の判断ですが、やはり栄光・聖光志望者で普通部を併願する生徒はいます。
特に塾の指導が2月1日に偏る部分もあるからだとも思いますが…。逆に栄光・聖光を受ける生徒には慶應は受けさせない、という塾もあります。
栄光・聖光受験層
慶應普通部の受験生の中には、2月2日に栄光・聖光を受験する子どもたちが含まれます。
2月2日は湘南があるので、地域もある程度重なるが、それでも栄光・聖光を受けるということだから、本来の慶應受験生とはちょっと違うかな、という印象がありますが、やはりこの子たちは栄光・聖光に行きたい。
しかし栄光・聖光の受験生は過去麻布を受けるという流れが多かったのですが、しかし、これも良く考えてみるとちょっと遠い。
だったら普通部でも、という流れになっているところはあるのでしょう。
一応ここ数年の数字から検討すると、30名前後が栄光・聖光の流れで辞退していると考えられますが、栄光・聖光に合格すればそちらに行くので最終的に枠は空くので、普通部第一志望者はそれをあまり気にしても仕方がない。
栄光・聖光の倍率を一般的な3倍という数値で考えると、普通部の受験生600名のうち100名ぐらいは栄光・聖光志望者がいるわけで、そうすると70名ぐらいは聖光・栄光が残念になるわけだから、この生徒たちはやはり普通部にかけるところは大きい。
だから普通部第一志望者はこの層との競争は頑張らないといけない。
ただ、栄光・聖光と普通部では出題傾向がまるで違うのです。だから、普通部に絞る方が効率は上がるし、少なくとも普通部の試験では有利になる。
そのためにはやはりちゃんと普通部のための勉強をしていくことが大事で、むしろそこでは絶対に勝てるようにしていけば良いのです。
なかなか、一般的な試験で太刀打ちできないときもあるかもしれませんが、普通部勝負に集中していきましょう。
普通部繰り上げ減少の理由
2023年は慶應義塾普通部の補欠繰り上がりが15名前後であったようです。
例年20名から30名前後はあると思われていた数字が減っており、これはやはり普通部の合格発表に起因していると思われます。
男子の慶應志望者の場合、地域的に普通部と中等部を重複受験する生徒が多いのですが、例年普通部の発表が2月3日で、中等部の一次試験日になってしまうので、両校を受験する受験生がほとんどでした。
しかし2023年は、普通部の合格発表が2月2日になり、普通部第一志望者は中等部を受験しなかったことになります。
普通部が発表した合格者は定員180名に対して195名。さらに15名の補欠繰り上げとして210名ですから、30名辞退があったと考えられますが、この辞退者はいったいどこに行ったのかといえば、栄光・聖光に流れたと考えられます。(栄光・聖光の合格者の重複率は、14.2%になります。)
2022年のデータで見ると、合格発表は205名、繰り上げは発表がありませんが、およそ25名と推定されており、ここから定員180名に対して50名の辞退があったと考えられます。
2021年のデータでは、合格発表は195名で、繰り上げがおよそ35名と考えられており、同様に50名の辞退が考えられるとすれば、2022年とほぼ同じ数字になります。
ここから考えると例年20名程度が、実は中等部(もしくは湘南)との重複合格であったと考えられます。
この20名分が原因と考えると、概ね今年の数字に合致します。
今年は中等部が20名定員を減らしており、多分幼稚舎から中等部に進学する数が増えていると推察されていますが、普通部が例年通りとすると、この重複部が消えて、中等部の20名減員を吸収している、とも考えられ、そうすると中等部は今年そう難しくなったわけではない、とも言えるかもしれません。
また、今年は結局普通部の合格者は210名になったわけで、例年の230名から20名減少していることになるから、そうすると各塾の合格実績の合計もおよそ20名減少することになります。
なので、2023年の普通部は難しかった!!という結論になります。
2024年、普通部が合格発表をいつにするのかは、今年の9月に発表されますので、そこでまた来年の数字について大まかな予想ができるでしょう。
(なお数字はあくまで、弊館の推定です。普通部から公式の発表があったのは定員ならびに合格者数だけです。)
普通部の算数は全部記述
普通部の算数は全部記述式です。
計算に始まって、解答用紙はすべて記述式になっている。
ですから、当然式や説明を書かなければいけないが、その欄は実はそれほど大きいわけでもない。
だから上手に使わないといけないし、書き方にも工夫が要ります。
したがって普通部の答案練習の添削はやはりこれからの対策には絶対必要なメニューです。
土台40分の試験ですから、相当忙しい。それでも書かないといけないので、これはしっかり対策をしていきましょう。
