理科の図を写す

普通部では理科でフィールドノートという動植物の観察ノートが課題になる。

なので、スケッチを書き慣れる必要があるわけで、そのために入試でも割と頻繁にスケッチの問題が出ます。

で、だれも最初から上手に描けるわけではありません。

最初のうちあは、どう書いていいかとまどうことも多いでしょう。

なので、まずはテキストや図鑑の図を写すことからはじめると良いのです。

植物の図を描く、というのは結構大事で、良く授業ではタンポポやイネの花の絵を練習してもらいますが、最初はまあひどいものです。

で、テキストの図を真似て描いているうちにだんだん上達していく。そうなると、今度は本物を見ても描けるようになるのです。

だから最初はノートに図を写す練習をしてみましょう。ちょっと算数の問題をやって疲れたなあと思ったら、こういう練習をやってみると気分転換にもなるでしょう。


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覚えられないことはない


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元気な時間


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ノートを書くスピード



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過去問の勉強を始める

最近は出版が早くなったなあ、という気がしますが、これもやはり塾のカリキュラムの前倒しが影響しているのかもしれません。

なので、どんどん過去問は始めて行きましょう。

「過去問をやってできないと自信をなくすから」という話がありますが、もっとあとになってできなかったら、どうするんだろう?と思います。むしろ早めにできないところをできるようにしていくことの方が必要ではないか?

「過去問は直前にやって力試しをしましょう」という話もありますが、力試しは模擬試験でやるもの。家でやるときは、試験みたいな緊張感が出るわけはないので、むしろ塾のテキストと同じように勉強していくべきものです。

まず、国語はすぐにでも始められるでしょう。

塾でやる国語の問題も大方、過去の入試問題であることが多いので、だったら受験する学校の過去問をやって早く傾向に慣れた方が良いでしょう。

ただ、理科や社会は知識をしっかり覚えてからやった方が、問題の本質がわかっていいので、これは夏休みぐらいからでもいいでしょう。

算数は、すでのカリキュラムは全部やっている、ということであるならば、一応勉強はしたわけだから、もう始めても何の問題もないのです。

ただ、できなかった問題はしっかり復習してください。これが一番の勉強ですから。


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成功体験がある子


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受験準備はシンプルに組み立てる


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考える問題

入試では
1 知識を問う問題
2 考える力を問う問題
の2つに大別されるでしょう。例えば、植物の葉の形を問われればこれは1になるだろうし、国語の読解について言えば2になるだろうと思うのです。
算数は1と2が両方ありますが、しかし、普通算数の問題を解く、ということになれば、当然考える力を問われているでしょう。

で、近年知識を問われる理科や社会でも考える力を問う問題が増えています。実験データから結論を考えたり、統計データから考えられることを説明したり。

これはただ知識を覚えるだけでなく、情報をいかに整理してそこから結論を導くか、小学生なりにどう考えるのか、を試したいということなのです。

考える力をつける、という場合、闇雲に問題を解くことがプラスにはなりません。むしろ一問一問をどう考えるか、他にも考える道筋はないのか、を検証する必要があるからです。

昨今、子どもたちはたくさんの問題を解かされる傾向にありますが、そうなるとただ答えを出す、ということにとらわれて別の視点を考える余裕がなくなりますから、やる問題はあくまで絞った方が良いでしょう。


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自分の勉強を組み立てる


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第264回 選抜を重ねるシステム


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スクールカラーとの相性を考える



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生き物を飼う

普通部進学後は、生物を飼ったり、フィールドノートを書いたりする活動が始まります。

長男のときは、カイコを持って帰ってきて、家で育てていました。こういう経験は別に進学後でなくとも、今からでもできるのです。

つい普通部対策のために、図鑑を買っていろいろ見る時間を作る、とか言われるのですが、実際にそんなに覚えてられない。

それよりは実際に昆虫を飼ったり、植物を育てたりする方が良いのです。

以前、このサイトでも「ゴーヤ」を育てる様子を記録したことがありますが、そういう経験は子どもたちが生物に関心を持つきっかけになるので、ぜひ実行してみてください。


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塾のカリキュラムは肥大化する


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基本を大事に

説明会でもお話しをしましたが、今年の問題はほぼ例年通りの出題だったと思っています。

で、算数に関して言えば、全般的に平易だったでしょう。例年湘南の5番、6番は一般枠と帰国枠の問題もあってやや難しくはなりますが、そこまで大変ということでもなかった。

その分問題数は多いし、すべての範囲から出題される、という傾向にあるので、穴を作ってはいけない。

またスピーディーに正確に処理する力が必要になります。

なので慶應を受験する場合、あまり難しい問題を練習する必要はない。むしろ、基本を大事にしていくことが求められます。

もとより慶應3校は、全員が慶應義塾大学に進学できるので、大学受験の勉強をする必要はありません。その分、しっかりとした基礎力さえあれば、あとは入学後自分の興味に合わせていろいろな素養を伸ばしてもらえればよい、と考えているところがある。

なので、まずは基本のところで「いい加減になっている部分がないか」を確かめてみると良いでしょう。


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好きな科目を伸ばす


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容積に関する問題


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答え合わせをしっかりやる



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慶應入試説明会

昨日は、慶應進学特別で入試説明会でした。

非常に熱心に聞いていただき、質問もいくつか頂戴しました。で、お話をしていて思った事で言えば、やはり入試傾向をしっかり吟味して、勉強すべき内容を絞ることが大事だということです。

慶應3校、それぞれ出題傾向は違いますが、それでも良く出る問題範囲というのはあるし、逆にあまり手を出さなくても良い分野がある。

中学受験の範囲は広いので、出るものを何から何まで対策しようと思うと、やることは切りがなくなってしまいます。

一方で一次通過後のことをしっかり考えていないと、せっかく一次で合格してもそれを活かすことができなくなる。

だから入試傾向をしっかり分析して、子どもたちの勉強を効率化していくことが大事です。そのお手伝いをこれからもやっていきたいと思います。


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何ができないか


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なぜ急ぐ?


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2017 慶應中等部の算数

【1】小問4題 計算2題 場合の数 数の性質
【2】小問4題 速さ、食塩水、割合、ニュートン算
【3】小問4題 表面積、相似形、角度、回転体
【4】速さ 小問2
【5】容積 小問2
【6】数の性質 小問2
【7】条件を整理する問題 小問2
問題数7問は例年より少なめだが、小問数20問。各問5点で100点満点。

5番、7番がやや難しいが、全体的には平明だったので、合格点は高めだったと推察されます。
例年通り、解答欄は独特の形式になっているので、解答欄を確認しながら答える練習も必要。


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寮のある学校の狙い


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歴史の出題形式


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中等部、社会の入試傾向

試験時間は25分。満点50点。
大問5題~6題。小問60程度なので1問1分未満という忙しいテストになります。

出題は地理、歴史、公民、現代社会の4つのテーマが各1問ずつ。地理については、他校で減少しつつある、各地方の特質に関する問題が出題され、地図問題も多くなっています。

地理の知識については必ず地図上でその位置を確認しておくことが重要です。記号式の解答がかなりの割合を占めます。

受験者が多いテストであるため、採点の手間を簡略化しているからですが、最近は地図に位置を示す記号を書き込んだり、記述で答えを書いたりする形式の問題も増えています。

問題の形式は単問形式が多く、時事的な内容も含まれていて、案外細かくなっています。

また世界地理や時事問題の出題も目立ち、また「学問のすすめ」に関する出題など福沢諭吉に関する知識はしっかり整理しておきましょう。

似たような問題が続けて出題されることが考えられる学校なので、過去の出題についてしっかり勉強しておきましょう。

地理について、鉄道や道路などの知識も不可欠です。問題文を読みながら地図を思い浮かべられるように練習してください。


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考えようとしない子


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いつ気が付くか


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問題を解きながら覚える



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中等部 理科の入試傾向

算国配点の半分、50点満点の出題。試験時間は25分。大問は5問ないし6問。小問は40問程度になるので、かなり忙しい問題といえます。

大問が5題程度なので、一応、物理、化学、生物、地学の4分野が万遍なく出題されています。2012年は1番が月、2番が温度、3番が電気、4番が水溶液、5番が生物となっていました。頻出する範囲としては植物、水溶液、力のつりあい、天体、電気などです。

すべてが記号選択式です。近年社会や国語では記号式だけでない問題を出題しようという流れになっているようですが、理科は記号選択ばかりになっています。

あまり細かな知識は必要ありませんが、理科全般の基本的な知識はきっちり覚えておく必要があります。

全体的に実験、観察、観測問題が多く、その結果を問う問題が出題されているので、実験問題に対する練習は必要です。

同様に生物や、気象や天体の動き、地学範囲も与えられたデータや観察、実験から特徴を読み取るなどの問題が出ているので、類題を練習しておきましょう。また化学などの実験装置については、しっかりとした基礎知識が必要です。

生物では普通部とは違い、身近な良く見る植物が出題されています。水溶液は出題頻度が多いので整理しておきましょう。


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あまりに特殊な出題はあまり重要視しない


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成績で志望校を考えない



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中等部、国語の入試傾向

試験時間45分 満点100点。

これまで漢字の書き取り以外はすべて用語記入、選択記号式となっていましたが、最近、少し変化が表れてきました。
中等部は算数のときにもお話しましたが、受験生が多かったので、なるべく大人数で一気に採点できる出題形式になっていました。したがって採点官によって差がでないように、客観的な答え以外は書かせなかったのです。
全体の傾向としてそれは変わりません。これは解答用紙を見てみるとよくわかります。

左側に記号式、右側に漢字と一部記述の問題の解答欄となっています。

まず左側は一気に採点してしまい、右側は担当教官をしぼって採点する、というようなやり方になっていると思われます。

多少、受験人員が減少してきましたので、その余裕が出たのかなと想像しています。ですから、川柳を書かせてみたり、記述で答えを書かせてみたり、という問題が出てくるようになったのでしょう。ただ、解答用紙が飛んでいますので、答えを書く欄については注意が必要です。

さて内容ですが、文章読解については物語文と説明文2題というパターンが多いのですが、年度によっては一問のみで後はすべて知識問題になるときもあります。中等部は知識に関する出題が多く、語彙や漢字の読み、書き、あるいは同音、同訓異字などが出題されます。これは、読解問題を選択肢で作る場合、どうしても形が決まってくるし、子どもたちの力をある方向からしか見れないという欠点があるので、語彙や文芸・演劇に対する造詣などについても尋ねられるような問題をつくろうという工夫が見られます。他校では少ない文学史や俳句、短歌の問題も出題されるので対策が必要です。

選択肢については、やはり明確に根拠を文章中に求めていく練習をしましょう。非常に紛らわしい選択肢を配していますから、「本文には書いてない」などの論拠をしっかり見つけていく必要があります。

中等部の漢字の書き取りは他の2校に比べて難しく、現在の中学受験生に求めるレベルとしてはなかなか高いでしょう。例えば十干十二支などという問題が出ていますので、充分練習を積んでください。また、漢字の読み、書きはもちろんのこと、部首、ことわざ、慣用句などの幅広い知識が必要ですし、日本語化した外来語についても、過去に出題がありました。中等部の過去問については10年以上さかのぼっても参考になるでしょう。


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