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不得意な範囲を作らない

普通部の算数の出題は10題前後、中等部の問題も7~8題程度で小問が多い。

つまり、出題数はそれぞれの学校である程度ボリューム感があります。一方で、試験時間は決まっているから、1問1問の難度はそう難しいわけではない。

しかし、そう簡単でもない。もちろん基本的な出題もありますが、全部が全部そうであるわけではありません。

で、これだけの出題数になると、出題範囲は比較的網羅されてくることになります。

四則計算、数の性質、割合、速さ、平面図形、立体図形、場合の数、規則性、と毎年、概ねすべて出ているという感じになるでしょう。

したがって、この範囲はだめ、というようなものを作らないことが大事です。

どの範囲もきちんと基礎力を磨く必要があります。難度は高くないわけだから、正確に解き上げる力が必要になる。

ボリュームがある分、しっかりと差がつくように作られている試験なので、テーマ的な穴はない方が良い。

ここは不得意だ、というテーマがあるのであれば、今のうちに手をうっておきましょう。


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第386回 ああ言えば、こう言う


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課題を見つけたら


6年生の教室から
講習を間引く工夫に


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受けたい学校を受ける

面接があるということで、やはり他の日も慶應を受けていないと不利なのかしら、と思われていたとすれば、そういうことはありません。

自分の学校が第一志望であるか、ということはちょっと気にすることではあるかもしれませんが、しかし、男子が3校受験するのもなかなかしんどくなっているのだから、そんなことは学校は百も承知です。

なので、他の受験校は気にしなくてかまいません。早稲田であろうと、立教であろうと、受験校であろうと納得のいく学校を選んでください。

以前は、まだ普通部と中等部しかなかったころ。二次試験の結果で、重複合格はありえませんでした。

どちらかの合格しかない。

これは当然、普通部と中等部がいっしょに決めていた時期があった、ということです。

しかし、今はそんなことはありませんから心配せずに、我が家としての受験校ラインナップを考えてください。


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国名に関する問題


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時間内に解く、は秋の目標に


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正六角形の注意点

ここのところ、正六角形の問題は普通部ばかりでなく、よく出題されます。

正六角形は以下のように分けられます。

A、B、Cはそれぞれ6つに分かれていますが、すべて同じ面積になります。

DはCをさらに細かく12等分しているものです。したがって斜線部分の長方形はAの1つの正三角形と同じ面積になります。

EはBとAを組み合わせたもので、これも12等分になっていますが、すべて同じ直角三角形に分かれており、1つ1つは正三角形の半分ですから、30°、60°、90°の直角三角形になるので、一番長い辺は一番短い辺の2倍になっています。

したがってこれらの図形を基本として、あとはそれを分けていく、というように考えていけば良いことになります。

以下は平成18年 普通部の8番です。


正六角形ABCDEFがあり、図のように点PをAPの長さがAFの 1/3になるように、点QをCQの長さがCDの1/2となるようにとります。

 ① ウの面積は正六角形ABCDEFの面積の何分のいくつですか。
 ② ア、イ、ウの面積の比を最も簡単な整数の比で表しなさい。


①ウの面積は三角形CDEの半分です。
三角形CDEは正六角形の6分の1ですから、

1/6×1/2=1/12

になります。

②アは三角形ABCが正六角形の1/6

長方形ACDFは正六角形から1/6を2つ取りますから2/3。

AF=6とするとAP=2 CQ=3

長方形ACDFを台形と考えると上底+下底=6×2=12

台形ACQPの上底+下底は2+3=5ですから

台形ACQPは2/3×5/12=5/18

1/6+5/18=4/9 がアの割合。

ウは1/12 したがってイの割合は

イ=1-1/12ー4/9=17/36

したがってア:イ:ウ=4/9 :17/36:1/12=16:17:3

(答え)16:17:3

ここでは三角形CDEが6分の1の三角形であることから考えを進めています。正六角形の問題はそれを構成する正三角形や直角三角形を使って考える問題が多いので、A~Eのパターンをしっかり覚えておきましょう。


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中学受験は高望みになりやすいが


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塾のペースについていけないとき


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過去問をとっておかない

たまに過去問をテストとして取っておく方がいます。

しかし、これはあまり意味がない。力試しは模擬試験ですればいいのだし、過去問は研究をしなければなりません。

で、この研究にはやはりお父さん、お母さんの力が絶対に必要です。子どもたちだけではしんどい。もちろん塾でもやってくれるところはありますが、「お子さんに合わせた」学校別対策というのはなかなか難しい。

やはり家庭がいろいろ考えて、子どもたちといっしょに対策をするから、より効果が上がるのです。

どんな問題が出ているのか、どのくらい難しいのか。

どんなことができればいいのか。

そういうことをお父さん、お母さんもぜひ知って欲しい。そのためには?

そう、過去問をいっしょに解いてあげるといいでしょう。何ができなければいけないのか、そのレベルを知ることではじめて対策を考えることができる。

子どもたちが大きくなって、自分でそれができるようになるのは、まあ高校受験が一番早い段階と言えるでしょう。

だから、中学受験では家庭が主導するのが一番良いのです。できなくてもいいから、ぜひ解いてみてください。


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水溶液に関する問題


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帰省先での授業


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考える時間を増やす

子どもたちの授業中の様子や勉強している姿を見て、「考えているな」と思う時間がどれだけあるでしょうか?

実際に受験勉強をしているのだから、当然頭を使って考えているだろう、と思われるかもしれませんが、現実はそうではない子もいるのです。

ただ机の前に座っている。問題を前に、一応読んでいるのだろうが、実は頭が動いていない。

これは勉強時間が長くなれば長くなるほど、その傾向が強くなります。つまり、とっくに飽きてしまっている。あるいは疲れてしまっているのです。で、こうなると、まったく勉強の効果は上がりません。

ただ机の前に座っているだけです。

勉強する、というのは頭を使う、自分で考えるということです。

知識を覚えるときだって、当然頭を使うから覚えるわけです。

この夏、力がつくかどうかは、考える時間がどれだけできるかにかかっています。授業に行こうが、過去問を何問解こうが、自分で考えていなければ意味のない時間になってしまうので、十分に注意してください。


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第385回 どのクラスにいるかはもう気にしない


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