「金属加工学演習」と「弁護士と学ぶ法律問題」が、同じ選択表に並んでいます。普通部三年生が土曜の三・四時間目に受ける選択授業です。国語や数学をさらに学ぶ講座だけではありません。
2026年度は19講座あります。木管楽器、複言語、普通部の森造りと自然観察、かるた、計算と数理。分野はかなり離れています。生徒は自分の興味や関心に基づいて講座を選びます。
私は、この講座同士の距離が普通部らしいと思います。三年生になると、得意な教科をさらに伸ばす選択を思い浮かべます。しかし、ここでは教科の延長だけが選択肢ではない。音楽も森造りも法律も、同じ授業表に入っています。
普通部は、各教科を満遍なく学ぶ一方で、この選択授業を「教科の枠にとらわれない」時間と説明しています。基礎を広く学ぶことと、一つの関心へ寄り道することは反対ではありません。三年間の最後に、授業表の中へその寄り道を置いています。
進路の準備だけを考えれば、役に立つ教科を先に選びたくなります。ただ、中学三年で役に立つかどうかを決め切る必要はないでしょう。普通部の土曜には、知らなかった分野へ自分で手を伸ばせる時間があります。
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