普通部の国語はここのところ、長文2題と漢字という形になってきています。
1問目が物語文の読解。 2問目が説明文・随筆で、物語の方が文章の採録が長い傾向にあります。今年は高樹のぶ子「マイマイ新子」からですが、A4上下段4ページ弱。長かったと思います。
出題形式としては書き抜き、選択が多く、字数の長い記述問題はあまり出題されません。今年は全部で十三問ありましたが、記述は二題だけでした。問十が十五字以内。問十一は小問が2題ありますが、解答用紙はそれぞれ一行ずつですので、あまり長く答える必要はありませんでした。
残り十一問のつち、選択問題は6問。書き抜きが4問。残り1問が一文を文中にあてはめる問題でしたが、選択問題は良い問題が並んでいました。文章が長いので、書きぬく言葉を見つけるのも大変ではなかったかと思います。また今年は主人公が女の子なので、普通部受験生にその気持ちがどこまで読み取れたか、ちょっと難しかったのではないかと思います。
例年物語文は採録された文章から主人公の置かれた環境や背景、登場人物の行動の理由、心情の変化などが問題として取り上げられており、単純にここにこう書いてある、ということだけでは済まない問題が少なくありません。特に選択肢は紛らわしいものが多いので、何を決め手にするかは悩むことが多いかもしれません。
一方、随筆や説明文は採録される文章が比較的コンパクトにまとまっています。また記述問題も少なく、今年は出題がありませんでした。選択問題と適語選択、書き抜きなどが中心ですが、今年は特に少なかったように思います。やはり前半の物語文の読解に比重があったように思われます。
3問目は漢字。
決して難しくはありませんが、他校でも良く出る問題というわけではありません。漢字の問題集は比較的細かいレベルまで勉強をしておいた方が良いでしょう。
読解としてはやはり、物語文に比重がありますので、まずここを過去問を中心に練習していく必要があるでしょう。
ある程度、読解力がついてきたら、説明文に行き、さらに文学史や漢字に、と対策を進めていけばよいので、夏休み前は物語文の読解練習に力をいれてください。
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