今年の湘南の作文のテーマは以下のようになりました。
日本には自然災害が多く、特に東日本大震災の際には、多くの人々が被災し、その後の避難生活では長期間にわたってさまざまな制約が必要と計りました。もし今後、同規模の災害が生じ、長期間にわたる避難生活をすることになった場合、十歳の子ども達に体験、または経験してほしいとあなたが考えることは何ですか。また、あなたが具体的にどのような工夫をすることで、それは実現できるでしょうか。百四十字以内で書きなさい。
※原稿用紙の使い方に従って書くこと。ただし、一マス目から書き始め、改段落はしないこと。
今年、東日本大震災10年目となるので、震災関係の作文のテーマが出題されるのではないか、という予想はあり、それに関する作文テーマも練習していましたが、もうひとひねりありました。
まずちゃんと条件を考えなければなりません。
1 同規模の災害が生じ、長期間にわたる避難生活をすることになった場合
2 十歳の子ども達に体験、または経験してほしいとあなたが考えることは何ですか。
3 また、あなたが具体的にどのような工夫をすることで、それは実現できるでしょうか。
十歳という指定があることに多少なりとも考えを及ばせないといけないのは間違いないでしょう。受験生は十二歳ですから、自分にある程度ボランティアなどの経験があれば、それを語れば良いわけですが、多くの受験生は震災とはあまり関係なく過ごしてきた可能性もあり、また視点として今度は十二歳の立場で十歳に子どもたちにそれを経験してもらう工夫というのは、すぐに思いつかないかもしれません。
今年は長文読解が1題でしたが、本文が非常に長く、国語の問題用紙が16ページに及びました。最初に一旦この作文のテーマを読んでから、一旦目を離してもう一度取り組むというやり方をした子も多かったかもしれませんし、すぐに書く内容を思いつけばそれはそれで良かったでしょう。
子どもたちが自らの課題に対してどういう視点を持っているのか、しっかり見定めたいという出題意図を今年も感じました。
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