良く志望理由の中に独立自尊を語るべきではないのか、という話を聞くことがありました。
私自身の考えで言えば、独立自尊という言葉を使うことが大事なのではなく、子どもの教育に何を求めるか、という点でこの中身が入っているべきであると思っています。
ただ、独立自尊という言葉を使ったところで、それが充分理解できていない、などと思われてしまってはあまり良い印象は与えない。
それよりも、我が子がどういう風に成長してくれればいいか、ということにその考えが含まれればいいのです。
一番大事なことは、「自分で決断し、自分で実行する」という点でしょう。
以前、慶應湘南の卒業式に出たときに、「私たちはいつも決断を迫られてきました。」という卒業生の言葉が印象的でした。
つまり、ああしろ、こうしろ、とは言われてこなかった。
「君は、どうするんだ?」 「君はどうしたいんだ?」ということを常に普段の生活の中で尋ねられていた。勉強するにおいても、クラブ活動でも、人からやらされてしまうのは、決して本人の成長にプラスにはならない。
自分で考えろ、自分で決断しろ、ということが求められてきているように思います。
そして、その経験を多くすることによって、次第に独立自尊ということがだんだんわかってくるような気がするのです。
まして、小学生が「独立自尊」と言ったところで、それは先生が突っ込みたくなる話になってしまうだけのことのように思えます。
この四字熟語にとらわれるより、もっと自然に、我が家らしい考え方の中で、志望理由を語られた方が良いでしょう。
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今日の田中貴.com
第116回 試験に持っていく道具
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