大晦日

先日、十干十二支のお話をしましたが、2014年は甲午(きのえうま)です。

日本は大晦日、元旦と一連の行事がありますが、これは年神様を迎える行事です。

毎年元旦にその年をつかさどる神様が各家庭にやってくる、というので、その神様を迎える行事が大晦日、元旦であったわけで、年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞き、本来で言えば、「年神様が来る方角」の神社にお参りする、という一連の流れがあったわけです。

今は、もうそこまで厳密にいろいろなことをすることがなくなりましたが、それでも「お雑煮」「お屠蘇」でお祝いをする、という風習は続いています。

さて、この年神様が来る方向が恵方です。

最近恵方巻きを節分に食べる、ということが広く宣伝されるようになりましたが、この恵方、どうやって決まるのか、というと十干で決まるのです。

恵方は実は4つしかありません。

甲(きのえ)・己(つちのと) → 東北東やや右
乙(きのと)・庚(かのえ) →西南西やや右
丙(ひのえ)・辛(かのと) 戊(つちのえ)・癸(みずのと) →南南東やや右
丁(ひのと)・壬(みずのえ) →北北西やや右

全部やや右と出ているのは、中国の方角は24方位なので、16方位だと合わないから、やや右ということになるのです。

2014年は甲ですから東北東やや右ということになります。

こうやって、日本の伝統についての知識を掲載するのは、中等部の国語の出題があってのことですが、しかし、そういう問題を出すことによって、子どもたちが日本の風習について勉強するのは、ある意味いいことかもしれませんね。

ということで1年間ご覧いただき、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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