国語出題の視点

国語の出題で見ると、普通部・湘南と中等部で2つの流れがあるように見えます。

普通部、湘南は読解に重きを置いている。両校とも長文2題、物語文と説明文・随筆文の形で選択肢の問題もあれば、書き抜きの問題も出てきます。

湘南はそれに100字作文が加わり、さらに自分の意見をまとめる力というのを見ますが、中心になるのは読解力でしょう。

それに対して中等部はやはりことばに関する問題、知識の問題が多い。

漢字の書き取りは3校とも出題されますが、一番難しいのは中等部でしょう。

これは実は中等部が2月5日に入試を行っていたことに元はあると思っています。2月5日の中等部というのは東京・神奈川の中学入試のフィナーレを飾るようなイメージでした。だから本当に受験生が多かったのです。そこから一次試の合格者を絞って二次試験をするわけですから、多少採点に余裕があった、とはいえかなり省力化していかないといけない。

算数でもそうですが、独特の解答の書き方はやはり、早く採点を終わらせるために用意された形式なのです。

だから先生が記述の内容を見ている余裕はないので、知識やことばの問題が増えていったのです。

しかし中等部も2月3日に移動し、受験生も国立や公立の一貫校と重なるようになったので、かなり受験生は減少しました。その分、少しずつ中等部の問題は変わってきています。

2014年には記述の問題も出てくるようになりましたから、少しずつ普通部、湘南のように読解中心の視点に切り替わってくるかもしれません。

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