2023 慶應湘南 国語

2023年の湘南の国語は大問4題でした。

1 かなづかいに関する問10題
2 説明文
藤岡換太郎「海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史」小問10題
記述1問  文中漢字書き取り5問
本文A4上下2段 2ページ
3 物語文(乾ルカ 「願いながら 祈りながら」より)小問8題 記述3題 30字2題、20字1題 本文A4上下2段 7ぺージ 本文は昨年減って3ページだったが、今年は例年通りに戻りました。問題は本文の内容がしっかり読み取れていれば、それほど難しくはなかったと思われます。
4 テーマ作文

「甘いモノって、誘惑は強い割にだいたい体に悪いじやないですか。肥満とか生活習慣病にも繋がるし。だから、国なり県なりで税金をかけて、値段を上げていけば自然と国民・県民の健康が増進されるって
思うんですよ。子供の身体の生育に必要な部分もあるでしょうから、料理に使う砂糖とかは例外として、生活習慣病の人の食生活をある程度追い駆けてみて、どう見てもいけないなあと思うような品目だけでいいんですよ。課税しましょう。」

 問 あなたはこの人と対話をしています。この人の意見に百六十字以内で反論しなさい。

全体として大きく傾向は変わらず、読解2問の出題も変わりませんでした。物語文の長さが例年通りになったので、作文のテーマは割とシンプルに。ディベートを想定した問題で、最初に「反論」と決まっているところが大事なポイント。本人の意見を聞くのだが、必ず反論をしなければならないところが難しかったかもしれません。160字は例年通りの長さで、それほど難しくはありませんでした。

全体として大きく傾向は変わらず、読解2問の出題も変わりませんでしたが、読解する文章の長さはなかなかのものです。ある程度の練習で本文を読まず問題から先にやる工夫をすると、全部ではないができる問題もあるので時間が短縮できる可能性もあるでしょうが、いたずらに小手先の対応をしてしまうと失敗する可能性もあるので、ここはしっかり読む練習を積み重ねていくことが大切だと思います。

近年作文のテーマが長くなり、また、作文自体も長くなってきたことから、かなりスピーディーに読め、また自分の考えをしっかりまとめる能力が求められており、ただの国語と訳が違う、という印象が強くなってきています。