数の性質に関する問題

2025年 慶應義塾普通部 算数7です。

4桁の整数について、上2桁と下2桁の和を考えます。たとえば、1234を上2桁と下2桁に分けると12と34で、その和は46です。
(1)2024から、2024の上2桁と下2桁の和である44をひいた数を、2つの整数の積で表します。2つの整数の差が最も小さいのは、いくつといくつの積ですか。
(2)2025は、2025の上2桁と下2桁の和である45でわり切れます。 2100未満の整数で、このようにもとの4桁の整数が、その整数の上2桁と下2桁の和でわり切れる数のうち、2番目に大きい整数はいくつですか。

【解説と解答】
(1)
2024―44=1980で、これを素因数分解すると
2×2×3×3×5×11です。
36×55、44×45となるので、一番差が少ないのは44と45です。

(答え)44、45
(2)2099以下の数で、この数を2000+AとしてAは2桁の整数と考えます。これが20+Aで割り切れることになるので、
2000+A-(20+A)=1980も20+Aで割り切れることになります。
1980を素因数分解すると2×2×3×3×5×11で、20+AはAが2桁の整数ですから119が最大です。

したがって最大は2×5×10=110
2090÷(20+90)=19

1980=110×18=99×20ですから、次は11×9=99
2079÷(20+79)=2079÷99=21
(答え)2079

【解説動画】

(1)は(2)の伏線になっているところがあり、1980に気がつけるかがひとつのポイントでした。

速さに関する問題

2025年慶應義塾普通部 算数6です。

太郎君と次郎君がA地とB地を往復しました。下のグラフは、太郎君がA地とB地を往復したようすを表しています。次郎君は9時にB地を出発し、50分後にA地に着きました。A地で15分休んだ後、行きの2/3倍の速さでB地にもどりました。

(1) 次郎君がB地とA地を往復したようすを、解答用紙のグラフにかきいれなさい。
(2) 2人が1回目に出会った場所と2回目に出会った場所が1680 m 離れていたとき、A地とB地の間の道のりは何mですか。

【解説と解答】

(1)グラフは1目盛りが5分です。9時に出発して9時50分につき、15分休んだあと、2/3の速さで戻ると、1.5倍の時間がかかるので、50×1.5=75分後に到着するから、
10時5分に出発して、11時20分に到着します。したがってグラフは以下の通りです。

(2)グラフから太郎君は9時20分にA地を出発して10時20分にB地につき、30分休んで10時50分にB地を出発、A地に11時35分に到着しています。

PB=80分 AQ=30分からAM:MB=3:8
CS=30分 RD=90分からCN:ND=1:3
したがってMN間はAB間の3/4-3/11=(33-12)/44=21/44=1680m
AB間は1680÷21/44=3520m

(答え)3520m

【解説動画】