慶應3校とも、読解の問題は圧倒的に選択肢の問題が多くなります。
一部、記述の問題が出たりしますが、しかし、それは量としてはあまり多くない。やはり選択肢で答える問題が多いのです。
したがって読解の問題で得点するためには、選択肢の問題を克服しなければならないわけですが、実は、選択肢の問題は勉強の仕方によっては間違いやすくなります。
最後の2つまでは選べるんだけど、最後で間違える、といったような間違え方をするのです。
なぜでしょうか?
それは、否定することを忘れてしまうから。つまりその選択肢が題意に合っていることばかりを考えてしまい、その選択肢は違うんだという根拠を探すことをしていないからです。
最後のアとイで正しいのはどちらか?ということについて、これは根拠が必要です。
つまりアが正しく、イが間違いである。で、例えば文章の題意に沿って正しいと思うものを選ぶ場合。選択肢には正しいことがたくさん書かれています。当たり前ですが、違うことばかりを書いてしまえば、すぐわかってしまうから、違うことはなるべく減らす。
しかし、違うことを含まないとイが違う根拠がなくなってしまいます。だからどうしても選択肢を作る時に、それを入れる。その要素を見つけ出せれば、間違うことはなくなるのです。
選択肢の問題は「正しいものを選ぶ」のではなく、「違う理由を考える」ことで自ずとひとつに決まってくるのです。
この考え方を練習していくと、実はまず間違えなくなる。
ところが正しいのはどちらだろう、と考えていると正しいことが多いから、見つけられなくなるものです。
アが正しいのではなく、イが違うという要素を見つける練習。
読解ではこれを徹底してやってください。
特に国語の成績が悪い子は、これをやると全然得点力が変わってきます。
作問者は作者とは違いますから、当然、これが違うという根拠を文中に求めて作っているわけで、そこを見つければいい。ただし、そう簡単には見つからないように、作問者は工夫をしていますから、そこを見抜けるように考えていく。
イが違う理由、ウが違う理由、エが違う理由が見つかれば答えはアになるのです。
これは練習していくことで、段々身についていきます。ですから、過去問をやるときも、この視点で国語の読解問題を解いていってください。
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