普通部の対策授業が始まると、まず最初にやらせたのがスケッチでした。
たんぽぽの花のスケッチ、カイコのスケッチ、稲の花のスケッチ。
まずは、お手本を置いて、それを写すことから始めます。ところが、この段階でなかなかひどい。
線の引き方も危ういし、大きさや形の描写はもう悲惨、という子もいます。
「どうして、めしべとおしべでめしべの方が大きいんだ?」
と指摘すると、
「あ、そうか」
という子もいる。そういうところに注意が行かない。写す、という作業は簡単なようで、そうではないのです。
私は良くホワイトボードに問題を書いて、子どもたちにノートに写させていました。これを時間の無駄と思う方がいらっしゃるかもしれないが、実はそうではありません。
ものを写す、ということはいろいろなところに注意を及ぼして、観察する力を養う。もちろん、きれいに写そうとしないとそうなりませんが、それでも書くという経験を積み重ねるから、だんだんにうまくなっていく。
4年生に立方体を書かせるとまずゆがみます。これは平行であるべき辺が平行になっていないからおきるわけですが、それもそういうものだ、と教えてみると、すぐに書けるようになる。
だから何事も練習です。
写すことができるようになったら、次は何も見ずに書く練習をします。
一度書いたことがあるはずだが、これがまたてんでまとまらなくなるから、不思議です。しかし、これも練習で変わってきます。
今年も普通部では「カイコの触覚を書け」という問題が出ました。
そろそろ、勉強に取り入れておくとよいかもしれませんね。
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