慶應湘南の算数は中等部や普通部に比べて問題数が若干少なめになります。
普通部や中等部の場合、ほぼすべての分野において出題されるという面が否定できませんが、湘南の場合はやはり多少偏りがあります。
特に5番、6番という一般生ががんばらなければいけない範囲については、いくつか傾向が明確にあります。
ひとつは速さ。
特に流水算は比較的良く出ていると思いますし、例えばボールを流すだけではなく、船の上でロボットが動くなど、いろいろな条件を絡めて問題を複雑にする傾向があります。
次に良く出題されているのは、立体。容器と水量の問題や立体の切断などが出題されています。
その次に規則性と平面図形。まあ、概ねこの4つのテーマは夏休みにがんばった方が良いでしょう。
難しい問題を解く、ということが大事なので、湘南や他の男子御三家を中心とした問題を解いていくのが良いと思うのですが、とにかく応用問題そのものをしっかり考えることです。
解法はいろいろ考えられます。立体に関して言えば平面図を書きなおす、ということも必要になるし、流水算であればグラフを書いて条件を把握するということも必要になります。
あるいは数の性質で場合分けをして全部書き出す、というのが有効な場合もあるでしょう。きれいに解けるというわけではないのです。
で、これらの問題は難しいから、といって早めにあきらめないことです。少なくも1問最低15分は考え抜く。最初のうちは30分考えてもいいかもしれない。とにかく、いろいろなことをやりつくすことです。このやりつくすことが大事。それが経験になります。
そうやって苦労しながら解き上げることが、解くノウハウの蓄積につながる。ある程度基本の復習はしなければいけないが、基本というのは当然、応用に出てくるわけだから、あまりそれにとらわれすぎないことです。
応用問題を解けば基本の練習にも当然なるわけだから、時間を有効に使うという意味でも基本の練習にあまり時間をかけずに、ぜひ応用問題に力を入れてください。
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