慶應湘南藤沢中等部帰国枠

慶應の3つの中学の中で、帰国枠があるのは慶應湘南だけです。

多様なキャリアを持つ生徒が学校に集い、お互いがお互いに影響しあいながら、生徒たちの新たな資質を生み出していく、というのがコンセプトですから、高校の全国枠もそうですが、他校に比べて入試には特徴があります。

今年の入試の帰国枠条件は以下の通りでした。

下記の条件をすべて満たしている者に限ります。
1. 1999年4月2日から2000年4月1日までに生まれた者。
2. 次の①か②の条件のいずれかを満たしている者に限ります。
① 2011年1月以降に帰国した者または帰国予定の者で、帰国日から遡って国外在住期間が継続して2年以上の者。
② 2005年9月1日から2012年3月31日までの間に、通算3年以上国外に在住した者。
(注:国外の学校の学期終了が国内の学校の学期開始と一致しない等の理由で、通算3年間以上の算出に不明な点がある場合は、お問い合わせください)
3. 湘南藤沢中等部に入学後、父、母または親権者のもとから通学できる者

他の学校に比べて、やや帰国条件は緩やかですが、入学後は父、母あるいは親権者のもとから通学することが求められます。中学校の間は寮、下宿などの利用はできません。

一次試験は算数と国語については、国内一般受験生と同じ問題を受験します。

あとは外国語作文を選ぶか、理科・社会の試験を受験するか、どちらかの選択になります。理科、社会の問題は国内生と同じになります。

なお外国語作文は、基本的に英語ですが、それ以外の言語での作文を希望する場合は、出願書類を郵送する前に事前相談が必要となります。

海外で、入試準備をされている方も多いと思いますが、4教科の試験については国内生と同じ問題になります。ただ、合格ラインが国内生と違いますので、その点がやや緩やかになる可能性があります。外国語作文のレベルは結構高いので、どちらを選ぶかは悩ましいところですが、少なくとも英語の作文については英検準1級程度の力は求められると考えられた方が良いでしょう。

秋以降の学習や学校の環境を考えた上で、早めに選択して準備を進めてください。

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