息子を慶應に入れようと思ったとき

息子を慶應に入れようと思ったのは、本人が慶應に行きたいと言い出したからですが、それは当然のことながら親の感化があるように思うのです。

別に慶應ばかりが学校ではない。6年一貫教育はやはり子どもにとって得るものが多いと思っていたので、中学は受けさせたいと思っていました。しかし、自分の塾に通わしていて、だんだん本人は「この試験で終わりにしたい」と思うようになった。

まあ、仕方が無い部分はあると思うのです。この先またこのプレッシャーを受けるのはいやだなあ、と私も思うかもしれない。

じゃあ、慶應にしよう、と思ったとき、とにかく算数だけはできるようにしよう、と思いました。

別に受験校でも同じように考えたかもしれませんが、やはり入試において差が開くのは算数です。だから算数が得意になれば、ある程度はいけるようになる、と思ったので、
「君は算数が好きだねえ。」
とか
「君は算数ができるねえ。」
とか言い続けた。

いや、もちろんそれだけではできるようにならないから、問題もやらせましたが、やらせる、ということ自体が本来は難しいことなので、
「これができたらすごいんだよねえ」
ぐらいはいって、目の前にご褒美ぐらいぶら下げた物です。

まあ、その結果として思うとおり、算数はできるようになったが、その当然の報いとして国語ができなくなった。これは後から大変苦労しましたが、まあ、算数のアドバンテージがあったから何とかなったのだと思います。

ただ、まずは何かできるようにする、何か自信を持てるようにする、というのは絶対にやった方が良いと思うのです。

僕にはこれがある、と思えるようになることは、長い受験勉強では本人を支える力になるので、まず何かひとつ本人の自信になるものを育てていきましょう。

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第227回 中学受験は特別な受験
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