今は国語の過去問くらいで充分

慶應を受けることに決めたし、さあ、もう学校別の対策を、と考えられている家庭もあるかと思いますが、まだ早いでしょう。

塾によってはすべてのカリキュラムが終わっていないし、中途半端な段階で過去問を始めたとしても、出来が悪くてがっかりするだけでしょう。まずは、しっかり基礎力を固めることに時間を費やすべきです。カリキュラムが終わっていないのであれば、カリキュラムに集中しましょう。

これまでほぼ2年間かけて勉強してきた内容が出題されてくるわけですが、入試問題はそのカリキュラム通り出るわけではありません。例えば規則性なら規則性と分類しつつも、実は中には数の性質や場合の数の要素が入っていたりする。そういう応用問題は、規則性や場合の数がマスターできていなければ解けないので、まずはその基礎ができていないといけない。

この復習が夏休みの前半でしょう。多くの塾がそのスケジュールで動くはずです。そして早い塾だとお盆休み明けから学校別の対策が始まります。それで充分。

もし、今できることがあるとするならば、国語の過去問ぐらいでしょうか。これは他の学校の練習をするぐらいなら、志望校の過去問の練習をした方が良いでしょう。ただし、しっかり直しをやって、なぜ答えがそうなるのか考える余裕をもってやってください。そうでなければ、読解力にはプラスにはなりません。

むしろ答え合わせから直しまでの方が問題をやるより時間がかかる、ぐらいでちょうど良いのです。それが今時間的に余裕がなければ、夏休み後半からで充分です。

良く私は過去問は3回やりましょうとお話します。夏休みに1回、秋に1回、直前に1回。例えば慶應3校受けるとして、10年分の過去問を3回やるとすれば4教科×3回×10年分×3校=360回分。1日1つやってもまる1年かかります。だから早くやらないと、と思わないでください。できなければできないでいいし、10年分は5年分でも、3回は2回でもいいのです。終わらなければいけない、というのでさーっとやるぐらいならしっかり復習や直しをやって、やれない分を切り捨てた方が力にはなるのです。

すでに今年の過去問も手に入りますが、まずは今の塾の勉強に集中してください。

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