仕切りの問題

2013年慶應湘南の問題です。


底面の半径が6cm、高さが20cmの円柱の容器がある。この円柱の容器には、図1のように2つのしきりア、イがついている。Oは底面の円の中心であり、軸00′は底面に垂直である。しきりアはたてが20cm、横が6cm、しきりイはたてが10cm、横が6cmの長方形で、容器の底面に垂直である。
 しきりアは固定されており、しきりイはOO′を軸として回転する。図2は円柱の容器を上から見た図である。はじめ、Aの部分の底面のおうぎ形の中心角は250°で、Aの部分には628cm3の水が入っており、Bの部分は空である。なお、しきりの厚さは考えないものとし、しきりと容器のすきまから水はもれないものとする。また、円周率は3.14とする。

しきりイを、はじめは時計回りに毎分12°ずつ回転させる。
(1)Aの部分からBの部分に水がこぼれ始めるのは、しきりイを回転させ始めてから何分何秒後ですか。
(2)Bの部分の水面の高さが2cmとなるのは、しきりイを回転させ始めてから何分何秒後ですか。
Bの部分の水面の高さが2cmとなった時点で、しきりイを反時計回りに毎分12。ずつ回転させる。
(3)Aの部分とBの部分の水面の高さの比が7:2になるのは、反時計回りに回転させ始めてから、何分何秒後ですか。


(解説と解答)
(1)Aの底面積が628÷10=62.8㎝2 になったら一杯になります。
6×6×3.14× x/360=62.8より x=200°
(250-200)÷12=50÷12=4 1/6 分=4分10秒後
(答え)4分10秒後

(2)Aはいっぱいになっているのでこのとき体積は
6×6×3.14×2+Aの底面積×8と考えることができます。
628=3.14×200なので Aの底面積は(200-72)÷8=16より16×3.14になります。
全体の底面積は36×3.14なのでAの角度は160°。
(250-160)÷12=7.5分=7分30秒後
(答え)7分30秒後

(3)Bの中心角は360-160=200°ですから入っている水の量は6×6×3.14×200/360×2=40×3.14
200-40=160よりAには160×3.14入っていますから体積の比はA:B=4:1です。
これが高さの比が7:2になるのは底面積の比が 4/7:1/2 =8:7になるときですから、
Bの中心角は360÷(8+7)×7=168°。したがって200-168=32°減るので
32÷12=2 2/3分=2分40秒
(答え)2分40秒

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