湘南の国語には100字程度の作文があります。
作文といえば、テーマのそって書くのが一般的であるが、どうも湘南の場合はプレゼンテーションの基礎力みたいなものを試しているように思えるのです。
今年は谷川俊太郎氏の詩「うつろとからっぽ」を読ませた後、「うつろ」と「からっぽ」のように、「似ているようで違」うことばをあげて、その違いを百字以内で説明しなさい。という問題でした。
まずすぐその例が見つかるかどうか厳しい問題はありますが、そこで例が思いついたとして「その違い」を説明できないといけない。
これはなかなか厳しい問題でした。
その1年前は美術館の写真撮影について、今後「条件付きで許可する」美術館が増えるか、それとも「全面禁止する」美術館が増えるか、結論を明確にしてその理由をふくめて160字で書け、という問題でした。
正直こういう問題は、どちらでもいいわけで、問題はその結論に対しての理由がしっかりしているか、ということがカギになるわけです。
こういう練習は普通の国語の授業ではなかなかできないでしょう。湘南の特別授業であれば対策してくれるでしょうが、そういうクラスが多いわけでもない。
したがって自分で過去問を使って練習していくしかないわけですが、とにかく何が正解か、わかりにくいところではあります。
ただ採点にあたって視点は2つあるように思うのです。
1 本人の主張することが、明確にひとつの論理を持ち得ているか。
2 日本語の表現としておかしくはないか。
例えば1年前の問題では「原稿用紙の使い方を前提に答えを書く」という条件もついていましたから、原稿用紙の使い方ができていなければ減点になるわけです。
で、そこができていればいいのだ、ぐらいに考えておいた方が良いでしょう。あまりナーバスになってくると、逆に書けなくなる。書けなくなるとまったく0点になってしまうので、それこそ大きな損失になります。自分であることを主張する問題だと思って練習してほしいと思います。
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