中学受験について」カテゴリーアーカイブ

計算力を鍛えよう

3校とも前半部分には必ず計算問題が出題されるし、中等部や湘南では一行問題も出題されています。

計算は、分数小数混合になることが多いので、やはり計算力をつけていく必要があります。

ですから、日ごろから計算問題と一行問題の練習はした方が良いのです。

朝、計算の練習をしているお子さんは多いと思いますが、毎日3題ずつでも、しっかりと練習をする。そして「必ず正解する」ように解いてください。

「絶対に間違えない、なんて不可能だ!」と子どもたちは言うかもしれません。しかし、そんなことはありません。やろうと思えばできる。

計算は確かめればいいのです。応用問題と違って考え方はシンプルだから、間違えるのは「問題の読み違い」か「計算間違い」だけ。だから、その可能性を徹底的に見直せばいい。これは練習をすれば、必ずできるようになります。

そして、「確かめる方法」を身に付ければ、「間違えているはずがない」という確信が持てるから、自信がつきます。この自信は応用問題を解くときに大変役に立つし、実際に点数の下振れを防ぎます。

速く解く必要はありません。確実に「間違いなく」正解する。ここが重要ですから、それを念頭に入れて、毎日の練習に励んでください。


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問題文を確認する工夫


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5年生の教室から
計算間違いの原因



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慶應の国語

慶應3校とも、読解の問題は圧倒的に選択肢の問題が多くなります。

一部、記述の問題が出たりしますが、しかし、それは量としてはあまり多くない。やはり選択肢で答える問題が多いのです。

したがって読解の問題で得点するためには、選択肢の問題を克服しなければならないわけですが、実は、選択肢の問題は勉強の仕方によっては間違いやすくなります。

最後の2つまでは選べるんだけど、最後で間違える、といったような間違え方をするのです。

なぜでしょうか?

それは、否定することを忘れてしまうから。つまりその選択肢が題意に合っていることばかりを考えてしまい、その選択肢は違うんだという根拠を探すことをしていないからです。

最後のアとイで正しいのはどちらか?ということについて、これは根拠が必要です。

つまりアが正しく、イが間違いである。で、例えば文章の題意に沿って正しいと思うものを選ぶ場合。選択肢には正しいことがたくさん書かれています。当たり前ですが、違うことばかりを書いてしまえば、すぐわかってしまうから、違うことはなるべく減らす。

しかし、違うことを含まないとイが違う根拠がなくなってしまいます。だからどうしても選択肢を作る時に、それを入れる。その要素を見つけ出せれば、間違うことはなくなるのです。

選択肢の問題は「正しいものを選ぶ」のではなく、「違う理由を考える」ことで自ずとひとつに決まってくるのです。

この考え方を練習していくと、実はまず間違えなくなる。

ところが正しいのはどちらだろう、と考えていると正しいことが多いから、見つけられなくなるものです。

アが正しいのではなく、イが違うという要素を見つける練習。

読解ではこれを徹底してやってください。

特に国語の成績が悪い子は、これをやると全然得点力が変わってきます。

作問者は作者とは違いますから、当然、これが違うという根拠を文中に求めて作っているわけで、そこを見つければいい。ただし、そう簡単には見つからないように、作問者は工夫をしていますから、そこを見抜けるように考えていく。

イが違う理由、ウが違う理由、エが違う理由が見つかれば答えはアになるのです。

これは練習していくことで、段々身についていきます。ですから、過去問をやるときも、この視点で国語の読解問題を解いていってください。


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惑星に関する問題


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ごまかし


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地理の勉強法



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慶應の理科

普通部では生物に特徴がありますが、3校ともそれほど理科計算が多い学校ではありません。

どちからといえば、観察系、知識系が多いのが特徴です。難しい力のつりあいの問題がでる、とか、電気の発熱量の問題が出るというわけではありません。

したがって、計算問題がそれほどできなくても心配はいらないのですが、だからといって出ない、というわけではないので、それ相応の準備は必要になります。現在、多くの塾でも電気、水溶液、力のつりあいなど、理科の計算問題をまとめて勉強しているところが多いでしょう。

計算問題の中で一番良く出るのは今、勉強している溶解度、次が中和です。慶應は電気はあまり出題されないし、まして計算問題にまで発展しないことが多いのです。

力のつりあいに関しては、物体の運動、ふりこ、などが中心で男子受験校のような複雑なてこのつりあいなどはあまり出題されていません。

したがって、まずはしっかり基本を固めてください。

あまり難しい応用問題はできなくてもいいですが、それでも穴のないように気を付けてください。

夏からは、いよいよ理科の知識を勉強していく段取りになります。

そろそろ暗記テキストを使って知識の整理を始めましょう。


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第278回 自分で勉強する力を養う


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過去問の勉強は時間がかかる


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水分補給



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慶應の算数

慶應の問題を見ていると、やはり特徴があります。

慶應3校の算数の出題の特徴をまとめると以下のようになります。

1 分野を限らず、なるべくすべてのテーマから出題する。

2 きちんとした基礎力を持っているかどうかを試す。

3 決められた時間内にある程度決断をして自分のとれる最高点をとる工夫ができるかどうかを見る。

これはどうしてか、ということを考えてみると、慶應は付属校ですから、大学の進学はある程度保証されています。したがって、大学受験を突破する、ということは必要はありません。ただし、慶應で行われる教育には充分対応できないといけない。

では慶應の勉強はどういう特徴があるのか、といえば、受験を前提としていないので、受験テクニックに走るようなことはなく、むしろ研究とか専門の勉強に進むための基礎を培う、というところがあります。

普通部の労作展がひとつの例でしょう。自分で考えて、自分で調べて、自分でまとめる。

そういう力がしっかりしていれば良いということなのです。

しかし、決して試験としてやさしいわけではありません。分量もあり、分野も広く、そして時間が短い。

したがってこの出題傾向に合わせて対策を考えていけば良いということになります。

まずはそういう意味で、幅広く基礎力を磨く、ということが最初の対策になります。そろそろカリキュラムが一通り終わる時期ですから、ここからもう一度、「不得意だな」と思われる分野をまず復習していくと良いでしょう。


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長い問題文


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濃度に関する問題


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進捗状況



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標識に関する問題

社会の問題は、地理、歴史、公民、という分野分けをついしてしまいがちですが、現代の社会、という分野が存在します。時事問題もこの分野に含まれると思いますが、塾ではなかなか取り扱わない問題を出したい普通部らしい問題がありました。

2016年普通部の問題です。


次の文を読んで下の問いに答えなさい。
慶太君たちは先生と一緒に街を歩きながら、気づいたことを話し合いました。
慶太君は、①救急車の車体の前側に書いてある文字に興味を持ちました。これは、車を運転している人が( 1 )ときに、緊急車両がそばに近づいているとすぐにわかるようにするための工夫だそうです。
 慶子さんは、いろいろなかたちの交差点があることに気づきました。
2014年に新しい標識であらわされるようになった交差点があるとのことでした。
 慶二君は、③緑色と白色で描かれた標識を見つけました。これらは( 2 )に対しての避難場所をあらわしていて、2005年にできたものであると、先生は教えてくれました。

1.下線部①は右のようになっていました。( 1 )に当てはまる状況を15字以内で書きなさい。

20160607k001

 2.下線部②で、新しくできたのは右のAの標識です。この交差点について述べた次のア~オの文のうち、内容の正しいものを一つ選んで記号で答えなさい。

20160607k002

ア.つねに交差点の中心に警察官が立ち、交通整理をしている。
イ.環境に配慮した運転をすることが義務づけられている。
ウ.信号機がなく、交差点内を時計回りに走行する。
エ.一度に交差点に入ることができる車は3台までである。
オ.駅前にあり、自由に車を停めて乗り降りしてよい。
3.下線部③は右のBの標識です。 ( 2 )に当てはまることばを書きなさい。

20160607k003


【解説と解答】
(1)バックミラーで見たときに、救急車だとわかるようにしています。
(答え)バックミラーで後ろを見た

(2)信号機がない交差点。一定の方向に回るため、信号機が必要ありません。
(答え)ウ

(3)津波です。
(答え)津波

知らなくてもある程度考えればできそうではありますが、(2)は一時ニュースになっていたことがあり、それを見た子はわかるかもしれません。
冷静に考えるべき問題でしょう。


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歴史の勉強は、おもしろいが・・・


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本番はやり直すわけにはいかない


5年生の教室から
計算練習



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