中等部、算数の入試傾向

試験時間45分 満点は100点。 出題は7題~9題。小問数20問程度の出題です。

中等部は受験人員が多いため、機械的に採点できるように解答形式が独特になっています。例えば3分の1という分数も分母ア 分子イとしてア イの数字で答えることになっているので、答えが出た後、その形式に合わせて解答用紙に記入することが求められます。これがミスを起こしやすい部分があるので、練習しておいた方が良いでしょう。

途中経過は一切関係ありません。したがって部分点採点は一切ありませんので、ていねいに解答する必要があります。

計算問題は例年2題。小問20問程度で45分ですから1問あたり2分から3分。かなり忙しい試験と言えます。

問題は全体的に平易。基本的な出題が多くなっていますが、近年6番前後から多少問題の難度を上げて、上位者の中でも差がつくように工夫しています。前半が平易な問題である分、ここでミスをするとなかなか厳しい。やさしい問題だからといって油断せず、確実に正答を出すことが求められています。

頻出する範囲としては比と割合、規則性、数の性質、グラフ、速さ、図形、場合の数。出題範囲に偏りはなく、幅広く出題されています。短時間で確実に得点を積み重ねる力が必要でしょう。

男子御三家の出題と対局にあり、問題数を多くして差が開くように工夫しています。したがって問題は平易であるが、計算は比較的面倒で、それなりに計算力は必要です。

過去問を練習するとともに、スピーディーに正確に解くという練習をしていきましょう。ただ、いたずらにあわててしまうとミスが多くなります。中等部は小さなミスが大きな差につながりやすいので、とにかくていねいに解き上げる練習を地道に続けてください。


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第262回 すべての解法を覚える必要はない


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2017 慶應湘南算数

大問は例年通り6題。

1 計算問題2題
2 小問4題 割合 平均 割合 条件を整理する問題
3 平面図形 小問3題
4 規則性 小問2題
5 立体図形 小問3題
6 速さ 小問3題

小問を加えると合計17問ということになるので、1問平均6点ということになります。
理科や社会の問題数と比べるとやはり少ないわけですから、当然のことながら算数で差がつきやすくなります。

これも例年とそれほど大きく変わりませんが、4番までをまず確実に解き、5番、6番でなるべくできる小問を得点できるようにするのが良い。

4番までの問題はできればパーフェクトで行きたいと思うが、それでもミスはでるでしょう。

5は立体の展開図の問題。(3)は頭の中で組み合わせることはできないが、直方体になるという前提で考えれば表面積を出すことはできる。そこを割り切れるかどうか、がポイントだったでしょう。

6の速さは、条件が結構多いのでそれを整理するのが大変だったかもしれません。

全体として総合的には例年より若干やさしめ、という出題ではなかったかと思います。


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数の性質に関する問題


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慶應湘南、社会の入試傾向

試験時間25分。50点満点。
大問5題~6題。1つの大問に小問が6問から7問程度。したがって合計すると40問近くになります。選択式がほとんどですがが、1問1点程度と考えると、25分の試験時間としては社会も理科同様、かなり忙しいといえます。
出題範囲として地理大問2問、歴史大問2問、公民1問、現代社会・時事問題1問というような配分になっています。
2017年は1 地理(地図) 2 地理(関東地方) 3 歴史(飛鳥、奈良、平安) 4 歴史 5 歴史 6 公民(憲法) 7 現代社会(地球温暖化)
となって、歴史が比較的多く出題されました。

知識レベルは標準的といえる範囲であって、特に細かさはありませえん。慶應の他2校と同様に地図の出題は比較的多く、また統計資料に関する問題も良く出題されるので、最近の統計には目を通しておいた方が良いでしょう。特に今の日本がどうなっているのか、という点について問題意識を持っていた方が良いと思います。
時事問題は出題されることが多く、特に世界との関係についての出題は近年増加傾向にあります。

答えるべき解答は、多彩ですが、単問や記号の解答が多く、記述はあまり多くありませんが、それでも1題ないし2題は記述の問題になっています。

 理科同様、知識はあまり細かくはないので、基本的な知識をまず正確に覚えていきましょう。暗記のテキストをしっかり決めて、それを完璧に覚えるという作業を6年後半も続けていくことが大切です。地図と統計については類似問題を他校の過去問から選んで練習しいきましょう。また時事問題は頻出しているので、ニュースや新聞にも注意しておきたいところです。


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慶應湘南、理科の入試傾向

試験時間25分 満点50点ですが、例年大問4題程度。小問にすると20問ぐらいなので、1問1分程度で答えていかなければならず、やはり忙しいテストということがいえるでしょう。

頻出する範囲としては植物、水溶液、水の3態、天体など全体として生物、地学、化学、物理からそれぞれ1題というイメージで出題されています。

平成24年は、
1 化学 2 化学 3 地学 4 生物 5 物理
と5題出題されましたが、2は小問に近いので、だいたい4つのテーマが均等に配置されているといって良いでしょう。

実験や観察の考察をする問題が多く、そこから読み取れることを知識を使いながら答える、という形式の問題になっています。特に基本的な原理を自分の文章で説明するなど、記述の問題も含まれていますので、相当テンポよく解いていかないと間に合いません。実験道具に対する知識は必要です。全体として問題内容は平易ですが、生物や地学はそれなりに細かい知識も必要ですから、しっかり整理しておく必要があります。ただ出てくる生物は、聞いたことがあるものばかりです。

実験問題では、説明の文章が比較的長く、また複雑な場合もあります。したがって落ち着いて条件などを読み落とさないよう、注意してください。

過去問をしっかり練習するほか、普通部、中等部の問題もやっておくと良いでしょう。似たような問題が出題されていることがあります。


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慶應湘南、国語の入試傾向

試験時間は45分。100点満点です。

1問目が知識。漢字の書き取り。2問目以降長文の読解。大問2題程度。例年2問目に物語文。3問目が説明文。そして最後に100字作文という構成になっています。

長文の読解はそれぞれ小問が10問程度。これに作文が加わるのでスピードが求められています。読解の問題は選択肢の問題が多いが、一部、記述の問題も含まれます。

最後の100字作文はいろいろと工夫がみられ、詩を読んだ後にイメージを書かせたり、デザインをつくらせた後でその説明をさせたりと多彩。最近は字数が180字に伸び、2017年はじゃんけんの仕方を説明する、という問題でした。

レポートの多い学校ではあるので、やはり文章を書くということに対して積極的な姿勢を持つ子を取りたいという出題の意図があるように思えます。過去問を仕上げた後は、男子上位校の長文読解の問題にも取り組んでみると良いでしょう。

漢字の出題についてはそれほど難しいことはありません。1問目の知識では熟語に関する問題が増えていて、単に漢字の書き取りをするというよりは、語彙の広さを求めている印象があります。

記述は練習が必要で、特に100字作文については対策をしておいた方が良いでしょう。どういうことが求められるか定型化してない分、興味を持って取り組む必要があります。子どものいろいろな表現力に目を向けようとしているので、楽しんで書く、という気持ちは必要でしょう。

読解に関しては選択問題が多いため、比較的点数はまとまりやすいと思いますが、それでも紛らわしい選択肢も少なくありません。本文中に根拠を見つけながら、正確に答えにたどりつく練習をしておきましょう。


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