月別アーカイブ: 2017年7月

湘南の算数の注意点

慶應湘南の算数は中等部や普通部に比べて問題数が若干少なめになります。

普通部や中等部の場合、ほぼすべての分野において出題されるという面が否定できませんが、湘南の場合はやはり多少偏りがあります。

特に5番、6番という一般生ががんばらなければいけない範囲については、いくつか傾向が明確にあります。

ひとつは速さ。

特に流水算は比較的良く出ていると思いますし、例えばボールを流すだけではなく、船の上でロボットが動くなど、いろいろな条件を絡めて問題を複雑にする傾向があります。

次に良く出題されているのは、立体。容器と水量の問題や立体の切断などが出題されています。

その次に規則性と平面図形。まあ、概ねこの4つのテーマは夏休みにがんばった方が良いでしょう。

難しい問題を解く、ということが大事なので、湘南や他の男子御三家を中心とした問題を解いていくのが良いと思うのですが、とにかく応用問題そのものをしっかり考えることです。

解法はいろいろ考えられます。立体に関して言えば平面図を書きなおす、ということも必要になるし、流水算であればグラフを書いて条件を把握するということも必要になります。

あるいは数の性質で場合分けをして全部書き出す、というのが有効な場合もあるでしょう。きれいに解けるというわけではないのです。

で、これらの問題は難しいから、といって早めにあきらめないことです。少なくも1問最低15分は考え抜く。最初のうちは30分考えてもいいかもしれない。とにかく、いろいろなことをやりつくすことです。このやりつくすことが大事。それが経験になります。

そうやって苦労しながら解き上げることが、解くノウハウの蓄積につながる。ある程度基本の復習はしなければいけないが、基本というのは当然、応用に出てくるわけだから、あまりそれにとらわれすぎないことです。

応用問題を解けば基本の練習にも当然なるわけだから、時間を有効に使うという意味でも基本の練習にあまり時間をかけずに、ぜひ応用問題に力を入れてください。


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数の性質に関する問題


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
体力には個人差がある


5年生の教室から
分数と小数



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模擬試験から課題を見つける

模擬試験が帰ってくると、やはり偏差値とか合格可能性が気になるとは思うのです。

しかし、まだ時間はたくさんあるのでこの時期の合格可能性を気にしても仕方がない。むしろこれからどんな力をつければいいのかを具体的に考えていかなければなりません。

例えば算数について言えば、ミスの出方がやはり気になります。

後からやり直すと結構できる問題は多いのですが、でもなぜ試験中にできなかったのかを考えてみる必要があります。

問題文を読み飛ばしているとすれば、これからそうならないように何を注意しなければいけないのかを見つけ出していく必要があります。

また分野によって、よくわかっていないところがあれば、それはどこかで理解しないといけないわけですから、それを集中して勉強する時期を考えてみなければなりません。

ただ勉強しなさい、ではなくて具体的に何が解決すればいいのかをしっかり絞り込んでいくことが最も必要なことです。

それが9月以降の模擬試験で解決できているかを確かめ、また次の課題を見つけて、また具体的な学習内容を絞り込んでいく。

これを今後繰り返すて行くべきで、解決できたことが増えれば合格可能性はあがっていくと考えてください。


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自分で考えて答えを出す力


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間引くことも必要


5年生の教室から
まずイメージをつかむ



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スーパーマーケットに行ったことある?

2015年普通部の問題。

2)慶太君は家の手伝いでスーパーマーケットによく買い物に行きます。果物売り場に行くと、さまざまな種類の果物がたくさん並べられています。そこで日本で売られている果物について調べてみました。これについて、あとの問いに答えなさい。ここでいう果物は,多年生の樹木になるものです。

1.次のア~エは一般的なスーパーマーケットにおける果物の販売の仕方について説明したものです。最も内容の正しいものを選んで記号で答えなさい。
 ア.会計をするレジの近くに配列されていることが多い。
 イ.野菜と一緒に、入口に近い場所に配列されていることが多い。
 ウ.野菜と同じように、ほぼ同じ種類の商品が一年中販売されている。
 エ.売り場の中で、価格の安い商品から順番に並べられていることが多い。

で解答は? と考えるまえにでかけてみてください。

以前塩の値段とか、卵の値段とかも出たことがあるのですが、要は普通に見ていることが大事だと思うのです。男の子だからこそ、やはり意識していないとこういう社会性は身につかない。

今は子どもたちが買い物に付いてくることなどないでしょうが、そこが狙われているかもしれませんね。


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たくさん解くよりも


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子どもの話を聞く


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慶應の社会

社会は知識を覚えなければいけない科目です。しかし、地理にしても歴史にしても知識と呼ばれるものはたくさんある。入学試験もテストである以上その知識を覚えているかを試す部分 はあるわけですが、だからと言って小学生に対して重箱の隅をつつくような問題を出しても仕方がない。

やはり我が校に入学する生徒にはこのくらいは知っていてほしいという観点でまず内容を絞ります。それには2つの基準があって、一つは小学校の教科書に乗っているものは当然知っていてほしいというのがあります。もう一つの基準は塾のテキストに載っているレベル。これはおおむね中学校の教科書にそう部分ではあるが、せっかく塾で勉強したわけだから、そこからも試そうとという基準があります。

しかし、一方で別に大学入試があるわけではないので、あまり細かいことを聞くよりは、小学生なりに社会のことを考える姿勢を持っていてほしい。考察力や、日々の生活で気づいていてほしいことはあるわけで、そういうことを尋ねたいという意図も厳然とあるのです。

そうやって3つの視点で過去の入試問題を見てみると、なるほどと思うことはたくさんあります。知識を覚える一方でニュースや統計、地図など幅広く見ておくことが対策として必要でしょう。


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立体に関する問題


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志望校での具体的な夢


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習いごとはなるべく続ける



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計算力を鍛えよう

3校とも前半部分には必ず計算問題が出題されるし、中等部や湘南では一行問題も出題されています。

計算は、分数小数混合になることが多いので、やはり計算力をつけていく必要があります。

ですから、日ごろから計算問題と一行問題の練習はした方が良いのです。

朝、計算の練習をしているお子さんは多いと思いますが、毎日3題ずつでも、しっかりと練習をする。そして「必ず正解する」ように解いてください。

「絶対に間違えない、なんて不可能だ!」と子どもたちは言うかもしれません。しかし、そんなことはありません。やろうと思えばできる。

計算は確かめればいいのです。応用問題と違って考え方はシンプルだから、間違えるのは「問題の読み違い」か「計算間違い」だけ。だから、その可能性を徹底的に見直せばいい。これは練習をすれば、必ずできるようになります。

そして、「確かめる方法」を身に付ければ、「間違えているはずがない」という確信が持てるから、自信がつきます。この自信は応用問題を解くときに大変役に立つし、実際に点数の下振れを防ぎます。

速く解く必要はありません。確実に「間違いなく」正解する。ここが重要ですから、それを念頭に入れて、毎日の練習に励んでください。


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問題文を確認する工夫


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やる気にならない子


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計算間違いの原因



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