月別アーカイブ: 2012年11月

会って、話してから採りたい

普通部の1日の試験は、長いです。

集合時間は午前8時10分。

4教科の試験があって、昼食を持参して食べます。 それから体育実技の試験と面接。

(ちなみに運動靴を最初から履いてくるように指示が出ていますので、注意してください。)

で終わるのが、早い組でだいたい14時50分、遅いと15時40分。その間7時間半というタフな試験です。とはいえ、午後は結構待ち時間が長い。昨年度は学校発表で555名の受験生がいたわけですから、5人1組として111組の面接。

1組5分やったとして、のべ555分。ということは2時間から2時間30分で考えると4つか5つの試験室で行われるということになるわけで、したがって当然長い時間待つわけです。だから持ち物に本を持ってきて良い、と書かれています。

以前は普通部も中等部や湘南と同じように二次試験があったわけですが、今は1日の試験だけで決める。だから、全員に面接をすることになるわけです。なぜ、面接にこだわるのか。これは慶應諸学校全体に言えることですが、入学させる生徒には「会って話してから採りたい」という考えがあります。

だから、二次試験を止めても面接や体育実技をやめることはしなかったし、これからもきっと続くでしょう。

たまたま、外で待っていたら、二次試験の声が聞こえてきたことがあって、「ありがとうございました!」と大きな声であいさつする子もいれば、黙って退席していく子もいました。

まあ、何がどういう判断になっているか、ということは別にして、コミュニケーションに事欠く、と感じられてはいけないので、一応練習はしておきましょう。

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中学進学後、なぜ凧の糸は切れるのか?
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中学受験は親の受験か?
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微妙な違い

慶應はすべて郵送による出願ですが、微妙に締切が違います。

普通部は1月11日~18日に必着するように簡易書留で。
慶應湘南は1月11日~16日に必着するように簡易書留で。
中等部は1月20日21日のいずれかの日に日本国内の郵便局に差出し、中等部内「入学願書受付係」宛に簡易書留および速達で郵送してください。

と書かれています。

普通部と湘南は必着するように、ということだからまあ、普通11日に出せばだいたいは届くはずです。じゃ、それより前に着いたら何か問題があるのか?というと別に問題はないでしょうが、しかし11日からと書いてあるから、やはり1月3日に出すのは良くないでしょう。

普通は10日とか11日に出せば11日以降に届くだろうな、ということで良いのではないか。だから11日に出そうと決めて、準備すればよいでしょう。

で、そんな質問が多いのかどうかはわかりませんが、確かに中等部は出願数が多いので、出す日を決めてしまっています。

しかも速達。ただ、出す日を指定してあるので、わかりやすいといえばわかりやすい。この両日に日本国内の郵便局から発送する手はずです。

例年、中等部の受験票は1月31日ぎりぎりに届く感じですが、それでも結構手早く仕事をしているわけですね。

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第59回 何が出るのか、もう一度確認しましょう。
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家庭教師
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福澤諭吉の訪欧

今年はヨーロッパ危機がニュースになりましたが、ヨーロッパの地誌が実際に出題されるか?といえば、充分可能性があるでしょう。

福澤諭吉は1862年に幕府の遣欧使節団としてヨーロッパを旅しています。福翁自伝によると

イギリスから迎い船のようにして来たオージンという軍艦で、その軍艦に乗って香港、シンガポールというようなインド洋の港々に立ち寄り、紅海に入って、スエズから上陸して蒸気車に乗って、エジプトのカイロ府に着いて二晩ばかり泊まり、それから地中海に出て、そこからまた船に乗ってフランスのマルセイル、ソコデ蒸気車に乗ってリオンに一泊、パリに着いて滞在およそ二十日、使節のことを終わり、パリを去ってイギリスに渡り、イギリスからオランダ、オランダからプロシヤの都ベルリンに行き、ベルリンからロシアのペートルスボルグ、それから再びパリに帰ってきて、フランスから船に乗って、ポルトガルに行き、ソレカラ地中海にはいって、元の通りの順路を経て帰ってきたその間の年月はおよそ一ヶ年、すなわり文久二年いっぱい、おし詰まってから日本に帰ってきました。

とあります。で、この旅程を合わせて問題にしたのが平成22年の中等部の問題。


福澤諭吉は、1862(文久2)年に幕府の遣欧使節団の一月として、ヨーロッパを訪れました。その時の往路の大まかな行程は、地図中のア~コの順番です。この地図をみて、各問に答えなさい。

問1 地図中のコの都市名を選びなさい。
  1 ロンドン  2 パリ
  3 ローマ    4 サンフランシスコ

問2 使節団が通過した海洋の順番で正しいものを選びなさい。
 1 東シナ海→南シナ海→紅海→インド洋→大西洋
 2 東シナ海→南シナ海→インド洋→紅海→地中海
 3 南シナ海→東シナ海→インド洋→紅海→地中海
 4 南シナ海→東シナ海→紅海→インド洋→大西洋

問3 赤道の正しい位置を地図中の1-3の中から選びなさい。

問4 地図中に示した使節団の往路の行程は、約何kmだったと考えられますか。次の1-4の中から正しいものを選びなさい。なお、地球の一周は約4万kmです。
 1 約5000km  2 約1万km  3 約2万km  4 約4万km

問5 福澤諭吉は、ヨーロッパ滞在中に見聞した各国の文化や制度などをくわしく手帳に書き記し、帰国後の1866(慶鷹2)年に、その内容を書物にして出版しました。それは次のうちどれですか。

 1 西洋事情  2 戊戊夢物語  3 解体新書  4 風説書


(解答)
問1 コはパリです。
問2 東シナ海から南シナ海、インド洋、紅海、地中海というルートになるので2。 紅海は地図で位置を見ておいた方が良いでしょう。
問3 赤道は2。世界地図の問題で、赤道の位置を聞く問題は良く出題されます。
問4 往復の行程ですから片道がだいたい地球4分の1と考えると3の二万キロが答えになります。
問5 西洋事情で1。

と問題自体はそれほど難しいわけではありませんが、やはり地図は気を付けておいた方が良いでしょう。

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配点の妙?
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進学後伸びる子
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普通部の校庭

普通部の校庭はグラウンドのまわりに木がずっと並んでいます。

道をはさむと、竹藪がつながっており、グラウンドの方から見ると、山の中に学校があるようなイメージです。

したがって理科の問題で普通部のグラウンドにまつわる問題がたまに出題されます。今年の問題にもケヤキの問題が出ていましたが、平成19年にもそのような問題が出題されました。

以下はちょっと前ですが平成10年の理科の出題。

下の図1のように、東西方向に長い校庭があります。1月の朝早くまだ暗いうちに、この校庭の中央に出てみると、土の表面に白い粉をまいたようなものが見えました。周囲を見まわすと、Dの方向から月が昇ってくるのが見えました。そのうち空の一角が赤く色づいて見えるようになりました。急に明るさがまし、校庭にあるケヤキの木の影が長く伸びるようになりました。校庭の砂場のまわりには何種類かの動物の足跡が見られたので、下の図2のようにスケッチをしました。学校で飼っている動物が逃げだし砂場にフンをするというので、砂場を調べると、1cm大の丸い形をしたものが多数落ちていました。気がつくと風もないのに朝早く見られた土の上の白いものは消えていました。

1.このとき見られた月はどのような形ですか。およその形を下の図3の中に書きなさい。

2.赤く色づいたのはA~Dのどの方向の空ですか。 A~Dの記号で答えなさい。

3.日の出直後にケヤキの木の影はどの方向へ伸びますか。影の伸びる方向に線を引きなさい。(図4)

4.校庭の周囲はへいで囲まれていますが、冬になるとへいの下に土がたまってしまいます。どの方向のへいの下にもっとも土がたまりますか。A-Dの記号で答えなさい。また、その理由は何ですか。

5.朝早く校庭に見られた白いものは何ですか。

6.①、②は異なる鳥の足跡です。①、②の鳥の歩き方について説明しなさい。

7.校庭に来るカラスより小さな鳥で、①、②のように歩く鳥をそれぞれ1つ答えなさい。

8.③、④は同じ動物の足跡ですが、足の運び方が異なります。③、④の足の運び方になるのはどのようなときですか。

9.④~⑥の足跡を持つ動物を(ア)~(オ)の記号でそれぞれ答えなさい。

(ア) サル (イ)ネコ  (ウ)イヌ (エ) ヤギ (オ)ウサギ

10.砂場にフンをした動物名を答えなさい。


1  暗いうちから月がのぼるのですから二十七日月とわかります。まだでたばかりということになるので、上を向いています。

2 月がDの方向から出たのですから東がDです。したがって太陽の出る方向もDです。

3 1月ですから東南の方向から太陽が出ます。したがって、かげは北西の方向に出ます。

4 Aが南で、Cが北です。冬は北風が吹くのでAの塀の下に土がたまりやすくなります。

5 霜が降りていたと考えられます。

6 ①は足を交互に出しています。 ②は両足をそろえてはねるように飛んでいます。

7 ①のような歩き方は比較的身体の大きな鳥がします。カラスより小さいということで、ハトやカモなどが考えられます。足をそろえるのは身体の小さな鳥なのでスズメやモズなどがあります。
(答え) ①ハト ②スズメ

8 ③が間が飛んでいるので、走っていることがわかります。④は歩いています。

9 ④と⑤ではつめが出ているか、出ていないかという違いがあります。ネコはつめを隠すことができますが、犬は隠せないので④がイ ⑤がウ。 ⑥は両足をそろえてほぼ飛ぶようにしていることから、ウサギだとわかります。ヤギは足先が2つに割れます。サルは人間の足跡のように指先が比較的はっきりつきます。

10 1cm大の丸いフンですからウサギです。


こういう問題を見るにつけて、やはり単純にテキストや図鑑だけを見ていてもだめだなあ、と思います。この連休、模擬試験などで忙しいでしょうが、例えば紅葉を見に行き、少しでも植物や動物を見る機会があるといいですね。

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溶解度の問題
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東京、神奈川の出願校数
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作文の練習を忘れないように

ここまで迫ってくると、つい、過去問や暗記テキストに力が入ってきます。やることはたくさんあるので、つい湘南の作文の練習をしなくなっているかもしれません。

しかし、これは結構な比重があるし、しかも、作文が得意かどうかによって時間の使い方が変わってくる。

すぐに書ける子だったら、最初にやってもいいし、漢字や言葉の後にやってもいい。しかし、時間がかかる子だと、それを先にやっていると、読解の時間がなくなってしまいます。

今年もどういう形態になるにせよ、ある程度長い文を書く問題は出題されるでしょう。ですから、作文の練習もしておいた方が良いのです。

こういうことは、なかなか塾でやりにくい。読解の練習をした方が簡単ですが、しかし、入試に出るとわかっているものはやはりしっかり対策をした方が良いでしょう。しかも読解の対策はこれまでもずいぶんやっている。

だから、最後のところでは、出そうなところに集中するべきです。

漢字や言葉の問題ももう一度、しっかり覚えなおす。そして家族でこんな問題は?と考えてみる。やはり書きなれてくると文章の進みが明らかに変わってきます。1週間に1度や2度は作文を書く工夫をしてください。

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ある教科の成績だけが上がらない
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午後入試をどう入れるか
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