統計の問題

平成20年慶應湘南の社会の出題。


下線(イ)について、下の図は世界の各地域を結ぶインターネット回線の容量を示しています。

1~4はアジア、アフリカ、南アメリカ、ヨーロッパのいずれかを表しています。各地域を結ぶ回線の容量はアメリカ・カナダ地域と2の地域の容量を100として表しています。各地域を結ぶ線の太さは数字の大きさを直接表してはいません。図中の1~4のうち、アジア地域にあたるものを選び、記号で答えなさい。


この問題を見たとき、これは難しいと思いました。

北アメリカ、カナダと一番結んでいるのはやはりアジアだろう、と思うかなと思うのです。だって人口が違うし、中国だって、日本だってあるのだから。

しかし、国の情報の結びつきで考えてみると、北米とアジアでは言語体系が違います。しかし北米とヨーロッパは言語体系が似ている。つまりもとより結びつきは大きいのです。日本から見ていると、アジアとの結びつきが大きい感じがしますが、実は2がヨーロッパ。アジアは1だったのです。

ちなみに3はアフリカ、4が南アメリカでした。

この統計は、知っていなければいけないものではありません。まあ、1か2がアジアだろう、ということは想像がつくので、あとはどちらが多いかを考えてみる、という問題なのですが、まあ、間違えても仕方がないかな、という気がします。

こんな統計が出ていますので、統計は身近に、読み物のように考えていると良いのではないでしょうか。

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