読み取る力

入試問題は当然、紙で出されます。そこには印刷された文章が並んでいて、それを読みながら、問題を解いていく。

そして、近年慶應ばかりでなく各校とも出される文章の量は長くなっています。これは国語に限らない。理科も社会も結構問題文が長い。かつ、多少なりとも複雑になってきているのです。

つまり長い文章をしっかり読み取る力がなければいけない。

しかし、今の子どもたちは情報を文章だけで与えられているわけではないのです。どういうことか。例えば塾では先生が授業で教える。

つまり耳から学んでいる。しかも最近の塾は予習をさせない。これは案外良くないことかもしれないと最近、思い始めています。

塾が予習をさせないのは、大きく2つの理由がある。

予習をさせると、家庭に負担がかかる。お父さん、お母さんが多少なりとも手伝わないといけない部分が出てきて、これが評判が悪い。(本当はそれだけ親子で勉強するわけだから効果はあるわけです。)

もうひとつは、予習の差が出るからちゃんと授業を聞かない子が出る。そういう子は教師にとってはあまりありがたくない。決められた授業内容に対して「あ、それ知ってる」と言い出される。だったら、何もさせない方が良い、と考えてしまう。(しかし、これもおかしい。本当は予習をしてもらって、子どもたちのレベルが一段階上がって活発な議論が生まれた方が授業は盛り上がるに決まっているのです。)

だから、今の子どもたちは自分で文章から新しいことを学ぶ経験が少ない。

これは結構まずいことではないかと、思っています。最近は、実験や観察などの結果などをデータとして見せて、その上で新しいことを学んで、そこから問題を解かせる、というような出題も増えています。つまり、自分の知らないことを問題文で教えてもらう。

その結果から自分の知っていることを使っていろいろ考える。ところが、最初に読み取れないと当然、うまくいかない。

最近、解説はやはり文章になっているべきだ、と思うのは、そうでないと勉強にならないからです。文章に書いてあることから、自分で考えて理解することができなければ、入試問題など解くことはできないのです。

これから過去問の練習に入る時期ですが、過去問こそ、詳しい解説のついたものを選んで、徹底的に読み解くことが大事です。

その練習を積み重ねることで、実は読み取る力もついてくるのですから。

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